先日、「会社の同僚宅のご葬儀が密葬とのことで職場の仲間の香典を集めて持っていますが、いつ伺えばよろしいですか」とのお電話がありました。
密葬、家族葬の場合は通常ご家族、ご親族、あるいはごく親しい友人のみで執り行われ、ご葬儀が終った後に、知人や関係者にご連絡されますが、会社関係の場合は少々複雑なようです。
お電話頂いた方の場合でも、喪主に当られる同僚の方は、会社を数日休むために理由を公表せざるをえません。
部署によっては取引関係者まで知る羽目になってしまいます。
今回も通夜から告別式の日取りが掲示板に発表されたようです。
但し、斎場は分らないとのことでした。
式場をお知らせしないということはあくまで内々で済ませたいという意向だと思います。
無理やり聞き出して伺っても先方は戸惑うばかりです。
家族葬、密葬さらには直葬とお身内だけのご葬儀が増えている現在、一般会葬者の方々はいつお悔やみを述べるか、タイミングが難しい状況もあるようです。
立会いで伺った家族葬の中には、会社の同僚の香典をまとめてご葬儀前にお見えになり、受付にお渡しして、そのままお線香をあげずにお帰りになられた方もいらっしゃいました。
また、ご喪家側もご家族のみで通夜をして、通夜が終るまでに会葬者がいらっしゃった場合は別室で待たせてほしいとまでに徹底される方もいらっしゃいました。
一般会葬者の場合ご遺骨がご自宅に戻っていますので、ご葬儀を済ませた翌日か、喪主が会社に戻る前あたりに、「仏様にお線香をあげに伺いたいのですが、如何でしょうか」とお尋ねされるのも一案かと思います。
それに対してはご喪家側からもどのようにしたいか、ご返事頂けるのではないでしょうか。