写真

以前立会いでお伺いしたご葬儀では、故人様が趣味でよく使っていたカメラが思い出コーナーに飾られていました。
喪主をお務めになった奥様のお話しをお聞きすると、ご主人様は写真を撮ることは好きで、まわりの皆さんの写真を撮っていたようですが、自分が写っているものがほとんどなくて…、とのこと。
遺影写真に使う写真を探すのが大変でしたとおっしゃっていました。

実は私自身も写真に撮られることが苦手で、自分の写真はほとんどありません。子供が生まれてからは、子供の写真ばかり撮っていましたし、今では子供も大きくなり、写真を撮ることもあまりしなくなってきました。
手元にあるのは、つい先日、娘と一緒に撮ったプリクラくらいでしょうか…。

まだ現実味はありませんが、いつ起こるかわからない万が一のこと。このままだと、とんでもない写真を使われてしまうかもしれないと、頭の片隅では思っているのですが。
写真を撮られることも「慣れ」があると思うので、少しずつ、慣れていったほうがいいかも知れないと思い始めました。
下手な鉄砲も数撃てば当たる…かもしれませんので。

担当者の気遣い

 病院の一室で84歳のお誕生日を目前に、お父様は静かに息を引き取られました。

 ご自宅にお戻りになり、御家族皆様の思い出になるようにと、御家族の手で最後のお誕生日をお迎えになりました。

 3日後、お誕生日を終えられ、斎場に向かわれる際、柩の脇に置かれた大きなケーキを見つけたご葬儀の担当者は、少しでも皆様の思い出になるようにと写真に撮ってから、その見事なケーキを柩のお父様の脇に置かれたとの由。

 お誕生祝いのケーキは御家族の皆様にとりましても特別なものとなり、思い出深いご葬儀になった旨、ご報告を頂きました。

 お父様を亡くされたご高齢のお母様にとって、2日間の斎場への往復は体力的にきついとのお話をお伺いしたご葬儀の担当者は、斎場2階のバス付の遺族控室を提案し、浴衣もご用意できますが、のりが付いたごわついた感触がきつく感じられるのではと、普段、着慣れていらっしゃるパジャマ持参を推薦されたとの由。

 お蔭様でお母様はゆっくりお休み頂け、2日間を無事乗り切ることができましたとお母様のことが気掛かりだった喪主の息子様から早速のご報告がございました。

 永年、町の商店街で魚屋さんを営んできたお父様の故郷は千葉の港町でした。

 お父様のご葬儀が進行する中、大切に保管されていた大漁旗が斎場に届けられたのは、最後に執り行う柩へのお花入れ直前でした。

 お時間が無い中、担当者のとっさの判断で大漁旗が広げられ、柩全体を包み込むように覆うと、鮮やかな大漁旗はたちまちお父様の旅立ちにふさわしい装いとなり、商店街のお仲間達も万来の拍手でのお見送りとなりました。

 初めてのご葬儀で、お気持ちの余裕がない中、担当者のちょっとした気遣いが大きな力を発揮しています。

鮮やかなお葬式

私が通っているキルト教室のクラスには、30代から70代のさまざまな年代の女性がチクチクと針を刺しています。
年代にこだわらず、和気あいあいと和やかなムードで楽しくおしゃべりをしながらキルティングをすることが、月2回の楽しみでもあります。
先日、ベッドカバーサイズのキルトを完成させた方が、「これは、私のお葬式のときに棺に掛けてもらうの。」と。棺の中に入れるのではなく、あくまでも、みんなに見えるように棺に掛けてほしいと笑って言っていました。
何年もかけてやっと出来上がった、愛着のある作品、燃やしちゃうのはもったいないじゃない。というお姉様は2枚目のベッドカバーに着手しています。
自分の葬儀のときには、式場に今までの作品を展示してもらいたいわ〜とおっしゃるお姉様は、定年を10年以上過ぎていますが、とても多趣味でフラで汗を流すことも。
祭壇のお花はハワイの花で作ってもらいたいそう。
想像しただけでも、とても鮮やかなご葬儀になりそうです。

そんな話をしていると、若い人は「うちの親も自分のお葬式のこととか考えてるのかな」と話し始めます。
私は職業柄、親と葬儀の話をすることもよくあるのですが、一般には、子のほうからはなかなか切り出せず、むしろ避けたい話なのだとおもいます。

自分の葬儀はこうしてほしいと希望があるのなら、エンディングノートを用意するのも一つですが、雑談の中に、葬儀の話をさらっと盛り込んでみるのもいいかもしれません。
私も、将来の葬儀のために、作った作品は大切にとっておいて、娘に託してみようと思います。

ご葬儀は無宗教葬で・・・。

 お寺さんとの付き合いも無いので、10年前に他界されたお父様同様に、お母様も万が一の際は無宗教での1日葬でお見送りをされたいとのご要望を頂いたのは、ご逝去の2ヶ月程前でした。

 お式の間特別なこともなく、お母様のお好きだった音楽を流し、献花でのお別れとなりましたが、ご列席の方々はお母様を良く知るお身内の方でしたので、ゆったりした時間が流れる中、夫々の方がお母様と向かい合って最期のお別れをされているご様子が強く感じられたとのことです。

 以前、立会いでお伺いした無宗教葬でのご葬儀が思い出されます。

 担当者と打ち合わせをされた際、ご喪家側からは「献花をする時間だけを取ってもらえれば、後は何もしないでほしい」とのご要望をいただいたとの事。

 オペラのアリアが流れる中、お集まりいただいた方々は三々五々おしゃべりに興じ、時折喪主の方が話しの輪に入り、リラックスされた御様子のまま30分が経過しました。

 30分後、お1人づつの献花が終り、最期のお別れの儀では各人がゆっくりと故人に話しかけながらのご対面となりました。

 何もされないで、ひたすら故人との対話の時間を作ってあげるだけ。

 こんなひとときがあってもよいのではと思わされ、ご葬儀と言えば1時間の中身のほとんどを儀式で占められ、ご出席の方々もひたすらそれに従っているように見受けられるご葬儀に慣れてしまった目には新鮮に感じられ、印象に残るお式でした。

 大好きな胡蝶蘭に囲まれた遺影の主は、ご出席いただいた皆さんとのおしゃべりを最後まで堪能され、ご満足された御様子でのご出棺となりました。

 但し、担当者からは親しい方以外の方がお越しになる場合、特に地方からお見えになられたご親戚の方がいらっしゃる場合等は、事の次第をご説明する必要が出てきますので、通夜の席で初めに喪主の方から無宗教になった経緯をご説明され、ご納得頂くことも大切ですとのお話を頂きました。

無宗教での葬儀

無宗教の葬儀は形式にとらわれることなく、故人様やご家族のご意向を自由に取り入れることができるご葬儀のかたちです。

宗教離れや核家族化など、事情は様々で、テレビ・マスコミや、葬儀社のホームページなどで知ったという方もいらっしゃいます。

無宗教のご葬儀は、葬儀社からの提案もさることながら、依頼する側にも「こうしてほしい」や、「これを使ってほしい」、「これをやりたい」などのある程度具体的なご要望を提示することで、よりその方らしいお送りかたができるのではないかと思います。

例えば、故人様のご趣味だった絵画や写真などの作品を式場内に個展風に展示をしたり、音楽を演奏されることがお好きだった方は、お仲間達が故人様をしのびながら思い出の楽曲をお式の中で演奏する、また、式中に故人様のご生涯を司会者がナレーション風に読み上げるなど、さまざまな方法があります。

しかし、自由なかたちでやるためには、ご遺族様側はご心痛な中でもご葬儀の準備に携わらなければならない場面もでてきます。
また、式場なども限られてくる場合がありますので、無宗教葬をご希望される方は、無宗教葬に精通している葬儀社を選ぶことが大切であり、可能であれば、事前に相談をされるのがよいかと思います。

いろいろな事情により、まだ無宗教のご葬儀が浸透していない地域などもありますが、これからは少しずつ増えていくのではないでしょうか。

ご相談出来て、心強かったです・・・。

 病院から余命1週間から1ヶ月程と言われ、万が一に備えてのご相談を・・・とのご連絡を頂いてから2ヶ月後でした。

 ご家族とごく内輪のご親族のみに見送られ、お母様のお好きだった音楽が流れる中、10年前にご逝去されたお父様同様に無宗教での1日葬が執り行われました。

 A4サイズの遺影もご喪家でご用意し、会葬礼状も手作りされたとお伺い致しました。

 最初に相談を頂いた折、ご要望等とその理由をお伺いして、それに見合うと思われる地元の複数の賛同社から見積りをお取りし, 見積説明書と共にお送りさせていただきました。

 お送りすると同時に、お時間がございましたら是非に見積りをお出しした担当者とお会いになり、祭壇やお食事等の写真をご覧になりながら、直接具体的なご要望等をお話されることをお勧めいたしました。

 と申しますのも、ご葬儀の内容もさることながら、実際のご葬儀では担当者とのコミュニケーションのあり方が重要な要素を占め、特に少人数でのご葬儀では担当者との意思の疎通の良し悪しがご葬儀を決定するとまで言われ、ご葬儀後センターに送られてくるアンケートでも、多くの方から実感されたとのお言葉が届いております。

 ご相談者からは早速に各担当者とお会いになり、各人甲乙つけがたいが、担当者のきめ細かな対応ぶりに加え、見積りの組み合わせの自由度が高い社をお選びになられた旨ご報告頂きました。

 最初のご相談から1ヶ月後、お母様はお医者さんの見立てをはるかに超えて、よく頑張ってくれておりますとのご報告が入り、ご相談をお受けした当方もホッとすると同時に、出来るだけお母様のお傍にいて看護に専念して頂けるよう改めて申し上げた次第です。

 それから1ヶ月後、お母様は帰らぬ人となりましたが、ご紹介した担当者の対応にご満足され、センターにご相談出来て心強かったですとのご報告を頂きました。

スタッフの動き

先日、お通夜の立会いに行かせていただきました。
私が式場に着いた時はすでにご遺族、ご親族の皆様はお集まりになっていたので、担当者に案内をしてもらい、依頼者の方にご挨拶をさせていただきました。

通夜開式の30分程前だったので、すでに式場の準備はほぼ整っており、スタッフの人達は式場に到着したご親族のご案内や最終チェックなどをしているのを外から拝見させていただいたのですが、その日はスタッフが全員男性で、キビキビとした動きがとても印象的でした。

あっちこっちと、よく動いてるのですが、決してバタバタにはならずキビキビと、そして、当然のことながらしっかりと目は行き届いている。
式中に来た会葬者の車が目に入ると、すぐに駐車スペースに行き、違うスタッフがそれに気付き、受付に案内をする、など、スタッフのチームワークの良さもよくわかりました。

閉式後に少しだけ担当者とお話をさせていただいていたのですが、お帰りの方が目に入るとすかさずお見送りに行く。

担当者やスタッフのフットワーク、目配りに気配り、チームワークの大切さをあらためて実感しました。

人生最後のお花は・・・。

 「母の希望もあり、経済的な事情で直葬を希望しますが、お別れのお花だけは十分に用意したいです」事前のご相談を頂いた最中、容態が急変され、間もなくお母様は80年の生涯を終えられました。

 ご葬儀後、担当者から送られてきた写真には棺の他にピンクと白の鮮やかなお花が段ボールの箱いっぱいに映し出されておりました。

 お花でお見送り頂いたお母様もさぞかしホッとされた事と存じます。

 改めてご冥福をお祈申し上げます。

 かつてご葬儀用のお花は限定されていたようですが、昨今はお好みの色や種類をご指定される方も多く、母の日近くには真っ赤なカーネーションで祭壇を埋め尽くす方、また柩の上いっぱいに薔薇の花束をささげる方とご要望も様々で、お花には夫々の思いが連なっているようです。

 特に薔薇の花の場合はトゲがあり、お花も鮮やか過ぎて、ご葬儀には向かないと言われてきましたが、棺の蓋の上に置かれたこぼれんばかりの薔薇の花束は鮮烈な印象でした。

 他界されたご主人のお歳と同じ60本の見事な大倫の薔薇は、毎年奥様の誕生日にお歳の数だけプレゼントし続けたご主人への、奥様からの最初で最後の贈り物とのことです。

 一方、1日だけのお別れ会としてパーティ形式でのご葬儀では、柩周りを初め、献花もお棺へのお花入れも全て白薔薇で埋め尽くされた中、最後に奥様が一輪の真紅の薔薇を手向けられ、ご主人へのメッセージとも受け取れた鮮やかな印象は今でも脳裏に焼き付いています。

 写真は一切撮らないで下さいと言うのが、奥様のからのご要望でした。

 また、生前臨死体験をされた際に見られたお花畑をイメージした祭壇をとの故人様のご要望では、花屋さんもご家族から詳しくお話をお伺いし、春にお花見をされたお花畑を見事に再現されていました。

 お花畑の道をたどっていくと故人様にご対面できる造りの祭壇の脇ではピアノ、チェロ、バイオリンのトリオによる演奏が静かに奏でられ、ご会葬の方々は棺の周りにお集まりになり、故人様とご対面をされたり、お花畑を写真に収めたりとそれぞれの想いで故人様とのお別れをされていらっしゃいました。

 お花畑と、演奏されていた「人生って不思議なものですね・・・」の音色とが相まって、忘れがたいご葬儀だったことが思い出されます。

葬儀社を選ぶのは・・

センターでは「葬儀社は選べる」と、ずっと伝えていますが、たくさんある中から1社を選ぶにはどのように選んでいますでしょうか?

病院から葬儀社のリストを受け取り、その中から1社を選ぶという方もいるでしょう。

知人が以前つかって良かったと言っていたから選んだ、という方もいるでしょう。

センターのような葬儀社を紹介してくれるところから複数の紹介があり、その中から選ぶ方もいるでしょう。

先日、センターへご相談頂いた方は、ご自身でもネットで葬儀社を数社候補にし、また、葬儀社を紹介してくれるところからも複数の葬儀社を紹介して頂いていました。

センターからも複数社のご紹介をさせていただきましたが、ご相談者から、「センターの賛同葬儀社なのに、ほかの紹介所からは紹介された地元の〇〇〇という葬儀社が入っていなくて、隣の区の葬儀社を紹介されたのはなぜですか?」との質問が。

センターでは、データの中から抽出された『〇〇市の葬儀社』という情報だけでご紹介するのではなく、ご相談者のご要望や状況を伺い、どんな気持ちでご相談されているのかなどを感じながらご紹介葬儀社を選んでいます。

そのため、ご要望に合うということを優先し、例えば隣の市や区など、少し距離がある葬儀社のご紹介もしています。

今日、そのご相談者から、「ご紹介いただいた〇〇〇社に依頼し、無事に葬儀を終えることができました、臨機応変に対応していただき、本当に助かりました」とわざわざのご報告をいただきました。

たくさんある葬儀社の中からご自身の要望に合う葬儀社を選ぶというのは、よくわからない方にとって漠然としたいい方になってしまうと思いますが、ご相談のやり取りの中でご紹介葬儀社のメリット・デメリットなどもお伝えしながら、ご相談者のお気持ちなどを踏まえてご紹介させていただいています。

敬老の日とは・・・。

千葉県下に多大な被害をもたらした台風が去り、その爪痕に四苦八苦している昨今ですが、皆様は今年の敬老の日をどの様にお過ごしになりますでしょうか。

和太鼓の音が真っ青な空に突き刺すように響き渡る中、勇壮活発な音に合わせ、車椅子から身を乗り出すように踊っていた友人の飛び切りの笑顔が、懐かしく思い出されます。

東京郊外の特養老人ホームの広場では敬老の日・イベントのハイライトで、青空の下、若者たちが汗だくになってダイナミックに和太鼓を連打していました。

広い広場も車椅子の方とそのご家族の方々で溢れ、立すいの余地もない程に混み合っている中、永年音楽の世界に身を置いていた友人が久しぶりに見せた笑顔は格別なものがあり、友人の動きにつれて、周りの方々も負けじと若者たちに声援を送り、いつの間にか広場中が和太鼓との一体感で溢れ、大いに盛り上がりを見せていました。

その友人も半年後には帰らぬ人となり、早くも9年の年月が流れてしまいました。

かつて敬老の日と呼ばれていた9月15日の祝日は、ハッピーマンデー制度により、9月の第3月曜日に変更され、日曜日と併せての連休となりましたが、最近は行事としての話題性が今一つ欠けているようにも思われます。

人生100年時代と言われ、当方の周りもご高齢の方が増え、80歳を過ぎてもかくしゃくとして仕事をされている方も多く、老人の定義づけも難しくなっている昨今ですが、年齢にこだわらず、かつて戦後・昭和の時代をけん引したパワーを、再度お見せできるチャンスとして捉える方法もあろうかと存じますが、いかがでしょうか。

令和の時代に期待しています。