人間臨終図鑑を一年に一度はめくってみる。

 忘れたころに読む本があります。「人間臨終図鑑」(山田風太郎著)です。

 この本は、古今東西の、作家やら芸術家、哲学者、科学者、芸能人、さらには、英雄やら武将、政治家、はたまた、犯罪者にいたるまで、古今東西の様々な人物の死に様を紹介し、享年別にまとめている異色な「図巻」です。

 自分と同じ年齢の項についつい眼が行きます。「51歳で死んだ人々」ページを開いてみます。
後醍醐天皇にはじまり、平賀源内、バルザック、岩崎弥太郎、岡倉天心、リルケ、マキノ省三などとそうそうたる顔ぶれです。

 たとえば、岩崎弥太郎の場合は次のようなものです。
 岩崎弥太郎は、大酒豪であったが明治17年夏頃から食欲不振となり、秋には何度か昏倒し、しばしば1升、2升の胃液を嘔くようになった。診察の結果、胃ガンと判明した。彼は「おれは男だ。いかなる病名を聞かされても驚きはしない。ただ、治る病気か治らん病気か、それだけ教えてくれ」と頼んだが、医師は最後まで本人に病名を告げなかった。明治18年2月4日、100回も吐瀉し、発声も困難となる。2月7日二人の息子に三菱の将来について毛利元就の故事をひいてからくも遺言を述べ、「腹の中が裂けるようだ。もう何もいわん」と絶命。息が絶えたあと、死んだ口から3,4升の吐物が流れ出した。

 死に様はまさに千差万別、新たなページをめくるごとに、うかうかと生きてられないとかみしめています。

 ちなみに、この本がうまれた背景は、当時、ダンテの「神曲」を自分流にアレンジした「神曲崩壊」という小説を発表していて、その副産物として、「人間臨終図巻」が生まれたということです。

デジタル遺品

 テレビ朝日『dele(ディーリー)』を毎週楽しみに見ています。
 パソコンやスマホに残された不都合なデジタル記録を依頼により抹消する業務を請け負う仕事にまつわる話です。「デジタル遺品」というべきもので、依頼人の死後、パソコンやスマホに遺るデジタル記録を内密に抹消するというものです。

 たしかに、デジタルデータはやっかいです。最近、遅ればせながら読んだ、上野千鶴子さんの「おひとりさまの老後」にも、遺すと困るものとして、ペットの次にパソコンや携帯のメモリは要注意と書いています。

 上野さんの本が出たのが、11年前なので、この問題を解決するサービスはなかったでしょうが、いまは、一定期間生存している認証を送らないと、死亡しているものとみなして、他人に見せたくないデータを自動削除できるソフトがあったりします。グーグルなど大量に個人データを保管しているところも同じようなサービスがあります。

 自分とは関係なさそうな話し方をしている、あなたはどうするつもりなのか?
ですか。

 わたしは、そういうソフトを使う予定はいまのところないです。削除するデータと遺すデータを整理するのも面倒ですし、データをどこかのサービスに預けるのも気が進まないです。見られたくないデータはその都度、どんどん削除し(もっとも復元されたらたまりませんが)、身近な人に見られてもいいようなデータだけにしておく。あとは、記憶にとどめておくだけでいいかなと。

センターをお知りになった経緯

 センターがお願いしているアンケートの項目に、「センターをどのようにしてお知りになりましたか」という質問があります。
 ほとんどの方は、インターネットで葬儀の事を調べていたときに見つけた、というご回答を頂きますが、少数ですが、電話帳で見つけたという方もいらっしゃいます。

 また、「お知り合いの方などにあさがお紹介センターを勧めたいと思いますか」という質問では、機会があれば勧めたい、ぜひ勧めたい、とご回答いただくことがおおく、大変有難く思っています。

 センターは、チラシをまいたり雑誌などに広告を入れたりなどをしていません。
 チラシを配ってネットを見ない方々にも知って頂ければ、と思う事はありますが今はもう少し考えてから・・・・と。

 今はなんでもネットで調べる時代で、葬儀社を探すのもまずネットから、という方はとても多い思いますが、パソコンが苦手、ネットはほとんど見ない、という方もまだまだたくさんいらっしゃる中でも、万が一の時の葬儀は安心できる葬儀社に頼みたいと思っている方も多いのでは、と推測すると、やはり、ネット以外のものでもセンターの事を知って頂くことをしなくては、と感じています。

 実際にセンターをご利用いただいた方のお力もお借りできれば、と、色々考えています。

 まだまだ、葬儀で不満が残ってしまったという声も聴かれる中で、一人でも多くの方が安心して葬儀を行えるようになれば、と思って活動しています。

生きる。

 それは「無」の境地を思わせる舞姿でした。
 先日、舞台写真の展覧会会場で出会ったモダンダンサー・アキコ カンダさんの舞姿の写真を前に、暫したたずんで見入っておりました。

 写真のキャプションには死の12日前の舞姿とありました。
 入院先の病院から駆け付け、舞台に上がった姿は全てをはぎ取り、観客ひとり一人に向かって生きることの意味を問いかけているようにも思われます。

 アキコさんの舞姿に5年程前、岩波ホールで上映されたドキュメンタリー映画が二重写しのように思い出されます。
 淡いピンクの柩がお弟子さんたちの手により、霊柩車に運び込まれました。
 万雷の拍手の中、静かに霊柩車は動き出します。
 享年75歳の舞踊人生でした。
 当方も思わず手を合わせ、気持ちの中でご一緒に拍手をしておりました。

 羽田澄子監督演出の映画「そしてAKIKOは・・・ ~あるダンサーの肖像~」は日本の著名なモダンダンサーのアキコ カンダさんが死の直前まで踊り続けた姿を克明に捉えておりました。
 最期まで舞うことで、ご自身の意思を貫き通したアキコさんの生き方は観る側に勇気を与え、お見送りの拍手が全てを物語っているようにも思われ、そこにはさわやかな余韻が感じられる程でした。

 バレエダンサーが憧れる著名なバレエ作品に、傷ついた一羽の白鳥が最後まで生きる力を振り絞りながら力尽きていく様を描いた、「瀕死の白鳥」という小品がありますが、まさにオーバーラップしているようにも思われます。

 死に方は生き方であることを、今回の写真展で改めて思い起こさせていただきました。
 久しぶりに最後の舞姿にお会い出来、思わず襟を正し、背筋を伸ばして、会場を後にいたしました。

「家族葬の大変さを実感しました」

 毎週日曜日掲載の4回シリーズ「弔いのあり方」という特集を朝日新聞がやっています。その第二回で、遺言通りに家族葬にしたご家族の話が載っていました。「家族葬の大変さを実感しました」という内容です。

 その大変さとは、葬儀の仕方とか段取りとか内容に関するものではなく、もっぱら、周りの人からの反応に戸惑ったというものです。
「なんで教えてくれなかったの」に始まり、「この前の葬儀(先に亡くなった配偶者の葬儀)に比べると質素でかわいそう」「えらい扱いだ。こんな目にあわせて」「友だちだってお別れを言いたい。それを遮るのはおかしい」といった具合です。故人の遺言であることを告げても、なかなか納得してもらえなかったそうです。

 これはなかなか難しい問題です。最終的には、喪主などの決定する人が、どこに視点をおくかで、やり方も変わってくることになります。あくまで故人の遺志を尊重するのか、周りの人の意向をくみ取るのか、くむとすれば、どういった人の、どこの範囲の人まで、なのか・・・・。みんなが納得するようにするのは難しいところです。

 センターの受けた事案でも、故人の意向は家族葬であったが、一般葬にして、良かったという人もいれば、意向通りに家族葬にして何ら問題はなかった、ということもあります。一般葬にしたが、あわただしくてゆっくりお別れすることができなかったので、次のときは、家族葬にしたい、という人もいます。

 ともあれ、みなに納得してもらうのは難しいかもしれませんが、決定する立場にある人は、それまでのつながりの中で、この人の言うことであれば納得、間違いない、仕方がない、と言ってもらえるような状況にしておければ、それにこしたことはありません。

電話帳からご相談

 今はインターネットを使って色々な情報を収集できますが、インターネットを使えない方もいらっしゃいます。
 
 今日、今はまだ元気ですが、ご両親の将来の葬儀について調べているという方からお電話をいただきました。
 話を伺うと、電話帳で何社も問い合わせているとのこと。
 その中にセンターの名前があり、センターはどういうところなのか、葬儀社を紹介するというのはどういうことなのか、など色々とご質問をいただき、色々と話をしたうえで、葬儀社をご紹介させていただきました。

 センターの存在をネットでお知りになった方は、ホームページに目を通して下さっている方が多いので、センターがどのような活動をしているのかを分かったうえでご相談を頂くことが多いので、すぐに葬儀のご相談に入ることができるのですが、葬儀社を紹介する、という事自体もよくわからないという方へ、まず、センターのことをわかりやすく手短かに説明する、ということが意外と難しいと改めて感じました。

 どのような状態の方であっても、まずは安心して相談していい所だと分かって頂けるように、もう少し頭の中を整理しなくては、と少し初心に戻った気持ちになりました。
 

比較サイトを自作自演するなんて

 センターのサイト上では、葬儀トラブルの事例や後悔した体験談を多数掲載しています。「追加費用を請求され、見積もりと違った」が代表的な例ですが、ネットやテレビで目立っていたので安心して依頼したが失敗したという例も少なからず寄せられています。

 目立つので安心、検索で上位にあるので安心、というわけでもないのですが、他に手掛かりがなければ、それが大事な要素になるのも仕方ないことではあります。

 葬儀社単体からの情報に対するリテラシーも必要でしょうし、今後は、それにも増して、第三者を装うようなサイトからの情報に対するリテラシーも必要になってくるかも知れません。

 先日、消費者庁が住宅トラブルの解決サービスを提供する社に対し、処分したという記事を読みました。同社が「比較サイト」を自作自演していたとして、景品表示法違反(優良誤認)で再発防止などを求める措置命令を出しました。

 発表によると、同社は2016〜17年、自社がつくった比較サイトで「50を超す業者サイトから優良業者を15に厳選! 電気工事業者を徹底比較」などと表示。1〜3位に自社の電気トラブル解決サービスを紹介していたというものです。
 比較サイトは第三者が運営しているように装っており、自社サービスのサイトへの誘導を狙っていました。

 上記のような悪質な事例が葬儀業界でも問題になる日もそう遠くないかもしれません。

業界の話を聞きたい人の内容も様々です。

 今日午後に、就労支援事業をしている団体の人が、葬祭業界全般の状況を聞きたいというので話を聞きに来ました。聞けば、生活保護を利用している人への就労支援を行うというもので、支援内容としては技能講習などを行なっていて、県からの事業の委託を受けているということです。

 その講習の中に、セレモニースタッフ技能講習を新設するので、その前に話を聞きにきたそうです。講習の中身も検討中だとのことでしたが、コアなところは、他の分野の講習でもそうだが、「現場の人がする話は、興味を持ってもらいやすく、受講者の眼の色が変わる」のだそうでそうしたい、と。

「ならば、葬儀業界は興味を持ってもらいやすい話ができる人が多いですね。なぜなら、お金をいただいて感謝してもらって本当にありがたい、という話ができますからね」と答えてしまった手前、いつもと違うタイプだが、合いそうな葬儀社さんを紹介する流れに。

 その一方、数日前には、某テレビ局○○○○(バラエティー番組)のスタッフ(制作プロダクションか)から電話で問い合わせがありました。

「××××が聞き役で、さままな業界の裏事情を、現役や元関係者などが顔を出さないで話しをするという番組です。葬儀業界でよくない噂や悪い葬儀社の口コミなど聞かせてもらえませんか。あと、できれば、悪い葬儀社さんや悪い葬儀社に勤めていた人、勤めている人も紹介してもらうことはできませんか」、と。

 裏事情モノはTVに限らず雑誌などでも鉄板ネタではあると思いますが、ステレオタイプで、何の工夫も挑戦も頭も使わないTVスタッフに面白い番組がつくれるのか、他人事ながら心配になりますね。
(個人的には、面白そうな番組がないので、テレビに時間を取られずに済んでありがたいですが)

今年はご葬儀に関する話題がマスコミの表舞台に取り上げられた年でもありました。

いよいよ今年も残すところ後1週間となりました。
振り返って、今年は近年になくご葬儀の話題が表立って取り上げられたように感じられました。
納棺師の生き方を描いた映画「おくりびと」の話題から、団塊世代が還暦に突入し、会社から開放されたこれから先の生き方を一人ひとりが問われ始め、自身の最期も視野にいれ、どうすべきかを提案するマスコミ報道まで色々な角度から語られてきました。
 少し前までどちらかといえばタブー視されていたことが、気が付いたらごく当たり前のように語られ始めた年、と見てもあながち的外れにはならないように思われます。
 
 2~3年前から都会を中心に、ご家族ご親族の近親者のみで執り行う家族葬なるものが急増してきましたが、今年後半に入り世の中の状況ともかみ合って、ご自宅もしくは病院から自宅以外の安置所を経由して直接荼毘に付される直葬希望が話題になり、実際にご相談も目立ってきました。
 但し、直葬も金銭的な問題ばかりではなく、自分の最期の始末はどうするか自分に問いただした結果、これでよしと決断される方も増えています。
 
 今年はまた各人が、各家庭にあったやり方を模索し始めた年でもあり、これから益々ご葬儀の選択肢も様々な様相を呈してくるようになると思われます。
 先日はご家族4名様だけの立会いのもと、菩提寺のご住職を火葬場の特別室・炉前ホールにお呼びして、15分ほどの読経後お別れになられたご喪家もありました。
 火葬のみで菩提寺からのクレームは大丈夫かと担当者に聞くと、ご住職も納得されてのことだそうです。
 形式にこだわるよりも、気持ちをはっきりお伝えし、納得のいく形を見つけることも
大切な要素になるようです。

 この時期、朝、新聞を開くと死亡欄が気になります。今週も続けざまに知り合いのお2人の名前を拝見し、ドキッとさせられました。お2人ともまだまだ現役バリバリの方でしたので、これからゆっくりお話をお伺いしようと思っていた矢先で、それももはや叶わぬ夢となってしまいました。
 ご冥福をお祈りいたします。  合掌。
 
 

10月18日に掲載した「産経新聞」の記事

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産経新聞ゆうゆうライフ内ライフプラン特集記事

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