葬祭扶助での葬儀は・・。

 生活保護を受けている方から葬儀社を紹介して欲しいというご相談を受けました。
 詳しいお話しを伺うと、ご対象者は同居されているお父様で、自宅治療を行なっているとのこと。
 医師からは今晩から明日が山と伝えられ、ご自身で数社の葬儀社に問い合わせをしたが断られてしまったとのことでした。
 深夜の時間帯で福祉事務所の担当者にも相談することが出来ず、万一のことが起こった際にはどこに連絡をしてどのような手続きをしたらよいのか、など、お電話口の声はとても不安そうなご様子でした。

 病院でご逝去された場合には、事前に葬儀社の情報は持っていなくても、紹介などにより、少なくとも依頼できる葬儀社の見当はつけることが出来ると思いますが、ご自宅で看取られる場合は情報も少なく、しかも、お身内のご逝去という一大事という状況で、自分ではどうにもできないという不安はとても大きなものだと思います。

 ご相談者から直接問い合わせを受けた葬儀社がどのような理由で断ったのかは定かではありませんが、たとえ対応できない状況だったとしても、葬祭扶助で行なう葬儀についての手続きなどのアドバイスだけでもしてもらえたら、ご相談者の方は少しだけでも安心できたのかもしれません。
 葬祭扶助の葬儀でもきちんと対応してくれる葬儀社はあります。
 このご相談では、葬祭扶助での葬儀についての説明をさせていただき、対応してくれる葬儀社をご紹介させていただいたことでご安心いただけたようで、お電話を切るころにはご相談者の声が少し元気になっていたように感じました。

葬祭扶助での葬儀でも、葬儀社選びは大事です

 以前、自宅で看護しているお父様の容態が悪化し、医師から「今晩がヤマ」と伝えられたと、ご長女の方からご相談を頂きました。
 お話を伺うと、生活保護を受けており、ご葬儀は葬祭扶助でお願いするようになるとのこと。センターへご相談される前にネットで調べて数件の葬儀社に問い合わせをしたところ、「葬祭扶助はやっていない」、「今日は対応できない」などと断られてしまったそうです。
 今晩、お父様に万一のことがあったらどうしよう、と、とても心配されていました。

 ご自宅で、しかも、お父様は今晩息を引き取ってしまうかもしれないというとても不安な状況の中、問い合わせをした葬儀社がどこも対応してくれないという事態に、とても動揺されています。
 一通りお話を伺い、もし、今晩万一のことがあった場合に対応できるかを確認したうえで、葬儀社をご紹介させていただきました。

 葬祭扶助での葬儀は慣れていない葬儀社もあるようですし、対応したがらないところもあるようです。

 また、他のご相談では、生活保護を受けているお母様がお亡くなりになり、葬儀をださなくてはならない状況の中、病院から紹介された葬儀社に搬送してもらい、安置を終えて、打ち合わせに入った段階で、葬祭扶助で葬儀を行いたいと伝えたところ、担当者の態度が急に変わってしまい、うまくやりとりができなくなってしまったという経験を過去にされた方がいらっしゃいました。

 葬祭扶助での葬儀でも、大切な身内の方を見送る気持ちは同じだと思いますし、葬儀社の中でも心ある対応をしてくれるところはありますので、葬祭扶助だから、等の理由であきらめることはせずに、良心的な葬儀社を選んでいただきたいと思います。
 

担当者のアドバイスで安心を・・・。

 「入院中の父の容態が油断を許さない状態になってきたが、万が一の時はどうすればよいだろうか」電話口の声は不安いっぱいのご様子でした。
 ご家庭が複雑で、ご両親は離婚されており、お父様は生活保護を受けている身で、ご相談できる方がいらっしゃらない。
 また、お父様のご実家の方々とも疎遠で、生活保護の範囲でご葬儀を出すか否かも決めかねていらっしゃるご様子とのこと。

 生活保護の葬祭扶助の場合は限度額が決っており、式は難しく、火葬のみでのお見送りになってしまう現状を申し上げたところ、葬儀社の担当者から直接お話をお伺いしたいとの要請を受け、センター賛同社の担当者をご紹介させていただきました。
 早速に担当者から福祉と一般のご葬儀の場合の違い等の説明を詳しく伺い、お父様のお友達が多いようでしたらご葬儀をお考えになられた方がよろしいのでは等、具体的なアドバイスを受け、お気持も大分整理されて、1日葬にお決めになられ、なによりもご相談できる相手にめぐり合い、安心されたご様子です。

 1ヶ月後ご逝去の報が担当者に伝えられ、丁度年明けの混雑している時期とぶつかり、ご葬儀まで1週間以上の待機となりましたので「専門家の手により綺麗なお顔で、お友達と最後のお別れをされてはどうか」との担当者の提案にも、ご納得のご様子でした。
 要所々での的確なアドバイスをされた担当者は、ご相談者にとって心強く頼もしい存在となって頂けたようです。

 一方、ご相談者にとって良いご葬儀になるか否かはご紹介した担当者への信頼度が大きくものを言うようです。
 事後のご相談では、ご紹介した社の担当者がいきなり登場という形もございます。
 深夜、ご家族の皆様のお疲れもピークに達しているところに伺う担当者は力量が問われますが、ご喪家のご要望を素早く汲み取り、臨機応変な対応ぶりに、ご喪家の皆様も安心してご葬儀に臨まれたとのご報告も頂いております。
 
 故人様をまずは自社の安置所にお預かりし、お疲れの皆様には一旦お休みいただき、翌朝皆様が再びお集まりになられる中、担当者の手で目や口を閉じ、お顔を整え、髭剃りをして差し上げると、お元気な頃のお父様が彷彿とされ、ご喪家との距離も一気に縮まったご様子とのこと。
 その後に続く納棺の儀では故人様との最後のお別れを、あえてご喪家皆様の手を煩わせた形で執り行い、更にご予算を出来るだけ抑えたいご喪家の為に、午後からは市営斎場の霊安室へ移動し、その柔軟な対応ぶりにご家族からの信頼も高まり、ご葬儀後担当者がご自宅にお伺いした際「今度ご葬儀があったら、いの一番に推薦しますよ」と口々にお声を掛けて頂いたとのことです。

 また、メールでのご相談をお受けしていた矢先に病状が急変されたとのご連絡を頂き、急遽お見積りをお取りしてお送りした数時間後のご逝去のことでした。
 緊迫した中、ご紹介した葬儀社さんとの初対面でのやり取りに、当初ご相談者は警戒されたご様子でしたが、ご自宅以外へとのご希望で、自社安置所に一旦搬送された後、しばらくして今度はお母様のご要望で、担当者はご自宅への搬送に切り替えも快く引き受け、その間の費用はサービスされたことで、一気に信頼感を得、以後担当者を大変頼りにされていらっしゃったとのことです。
 
 ご自宅でのご安置をできるだけ長くし、その間にご近所の方々とご面会され、最後のお別れをして頂けるように助言し、ご仏壇の購入に際しても取引のある仏具屋さんが都内のみでしたので、わざわざご相談者の住む市内の仏具屋さんに足を運び、推薦できる店を調べ、ご購入の際には実物を良くご覧になっていただくよう忠告されたとのこと。
 早速「忠告に従って購入しました」とご相談者からご報告が届きました。

 ご要望一つひとつに対処される担当者の骨身を惜しまない姿勢は、ご相談者の共感を呼び、旅立ちの大きな手助けとなっているようです。

生活保護を受けている方のご葬儀は・・

 日曜日の夕方、関西の方から「生活保護を受けている父が亡くなったのですが、葬祭扶助で葬儀ができるのでしょうか」という問い合わせがありました。
 関西地方はセンターの対応の管轄外になるため、地域の情報が薄く、葬儀社のご紹介などはできませんが、国の制度である生活保護ということで、各管轄の地域によって小さなルールの違いはあっても、どこの地域でもそう大きな違いはないということを踏まえていただいたうえで、分かる範囲でということで、質問に対応させていただきました。

 何年も会っていない、生活保護を受けているお父様が金曜日の夜にお亡くなりになり、病院からはすぐに出て下さいと言われて、病院から案内があった数社の葬儀社に電話してみたところ、24時間対応と書いてあるにもかかわらず、電話に出ない、電話にでても、寝ぼけているのか酔っ払っているのか・・話しが通じない・・、など、まともに葬儀の話しをすることができず、また、葬祭扶助についての質問にも答えていただけなかったとのことで、不安が大きくなってしまったとのこと。
 また、ご相談自身はサラリーマンで収入はあるが、ご自身の生活でいっぱいいっぱい、葬祭扶助が認められなくても葬儀代金を支払う事ができないとのことで、時間が経てば経つほど更に不安になってしまわれたとのことでした。
 また、ご逝去が金曜日の夜ということは、月曜日の朝になるまで福祉事務所の担当者と話をすることができないわけで、なんとか必死にネットで情報を集めようと、100件以上のサイトを見て、なん十件も電話してみたとのことで、この二日間はさぞ永く感じられたことと思います。
 幸い、その後に良い担当者がいる葬儀社とコンタクトがとれ、搬送・ご安置は無事に対応していただいたそうですが、結局のところは管轄の福祉事務所の判断次第というところで止まっている状態です。
 ご相談者には、「伺った話しの限りでは、葬祭扶助で葬儀を行なう事が出来ると思う旨をお伝えし、「月曜日の朝一番に管轄の福祉事務所に連絡をしてご相談してみてください。今晩は落ち着いてお休みされたほうがいい」とお話しさせていただいたところ、とてもご安心されたご様子でした。

 何年か前にも、自宅で看護している生活保護受給者であるお父様のご容態が悪化し、医師より「今晩がヤマ」と言われて、葬儀社数件に問い合わせたところ、葬祭扶助はやっていない、今日は対応できないなどと断られ、インターネットでセンターを見つけてご相談された方がいらっしゃいました。
 センターからの葬儀社のご紹介でとても安心されたご様子で、その後葬儀社の担当者と直接話しをされたうえでその社へご依頼になりました。

 葬祭扶助での葬儀や直葬のような小規模な葬儀でも、丁寧に対応してくれる葬儀社さんは、どのような葬儀でも丁寧に対応してくれることと思います。
 ただ、ネットの情報だけでは、丁寧さなどを判断することはできませんし、検索にあがってこない葬儀社でも親切な葬儀社さんはたくさんあると思います。
 センターで対応できる地域は限られていますが、ご心配なことがあったらご相談いただければと思います。

生活保護を受給されている方の葬儀

 先日、生活保護を受けている方から葬儀社を紹介して欲しいというご相談を受けました。
 詳しいお話しを伺うと、ご対象者は同居されているお父様で、自宅治療を行なっているとのこと、医師からは今晩から明日が山と伝えられ、ご自身で数社の葬儀社に問い合わせをしたが断られてしまったとのことでした。
 深夜の時間帯で福祉事務所の担当者にも相談することが出来ず、万一のことが起こった際にはどこに連絡をしてどのような手続きをしたらよいのか、など、お電話口の声はとても不安そうなご様子でした。
 センターからは、万一の際にはすぐに動ける葬儀社さんを紹介させていただき、直接事前相談のやりとりを行なっていただきましたが、その葬儀社さんに次に電話が入ったのは、ご相談から3時間後のご逝去の連絡でした。

 病院でご逝去された場合には、事前に葬儀社の情報は持っていなくても、紹介などにより、少なくとも依頼できる葬儀社の見当はつけることが出来ると思いますが、ご自宅で看取られる場合は情報も少なく、しかも、お身内のご逝去という一大事という状況で、自分ではどうにもできないという不安はとても大きなものだと思います。

 ご相談者からの問い合わせを受けた葬儀社さんがどのような理由で断ったのかは定かではありませんが、たとえ対応できない状況だったとしても(対応できない状況とは考え辛いところですが)、葬祭扶助で行なう葬儀についての手続きなどのアドバイスだけでもしてもらえたら、少しは安心できたのかもしれません。

 葬儀社の紹介は電話で行ないましたが、ご紹介の際にこちらからの「今、メモをして頂くことはできますか?」との問いに、「はい!大丈夫です!」と、声が少し明るくなったように感じました。