生活保護を受けている方から葬儀社を紹介して欲しいというご相談を受けました。
詳しいお話しを伺うと、ご対象者は同居されているお父様で、自宅治療を行なっているとのこと。
医師からは今晩から明日が山と伝えられ、ご自身で数社の葬儀社に問い合わせをしたが断られてしまったとのことでした。
深夜の時間帯で福祉事務所の担当者にも相談することが出来ず、万一のことが起こった際にはどこに連絡をしてどのような手続きをしたらよいのか、など、お電話口の声はとても不安そうなご様子でした。
病院でご逝去された場合には、事前に葬儀社の情報は持っていなくても、紹介などにより、少なくとも依頼できる葬儀社の見当はつけることが出来ると思いますが、ご自宅で看取られる場合は情報も少なく、しかも、お身内のご逝去という一大事という状況で、自分ではどうにもできないという不安はとても大きなものだと思います。
ご相談者から直接問い合わせを受けた葬儀社がどのような理由で断ったのかは定かではありませんが、たとえ対応できない状況だったとしても、葬祭扶助で行なう葬儀についての手続きなどのアドバイスだけでもしてもらえたら、ご相談者の方は少しだけでも安心できたのかもしれません。
葬祭扶助の葬儀でもきちんと対応してくれる葬儀社はあります。
このご相談では、葬祭扶助での葬儀についての説明をさせていただき、対応してくれる葬儀社をご紹介させていただいたことでご安心いただけたようで、お電話を切るころにはご相談者の声が少し元気になっていたように感じました。