鮮やかなお葬式

私が通っているキルト教室のクラスには、30代から70代のさまざまな年代の女性がチクチクと針を刺しています。
年代にこだわらず、和気あいあいと和やかなムードで楽しくおしゃべりをしながらキルティングをすることが、月2回の楽しみでもあります。
先日、ベッドカバーサイズのキルトを完成させた方が、「これは、私のお葬式のときに棺に掛けてもらうの。」と。棺の中に入れるのではなく、あくまでも、みんなに見えるように棺に掛けてほしいと笑って言っていました。
何年もかけてやっと出来上がった、愛着のある作品、燃やしちゃうのはもったいないじゃない。というお姉様は2枚目のベッドカバーに着手しています。
自分の葬儀のときには、式場に今までの作品を展示してもらいたいわ〜とおっしゃるお姉様は、定年を10年以上過ぎていますが、とても多趣味でフラで汗を流すことも。
祭壇のお花はハワイの花で作ってもらいたいそう。
想像しただけでも、とても鮮やかなご葬儀になりそうです。

そんな話をしていると、若い人は「うちの親も自分のお葬式のこととか考えてるのかな」と話し始めます。
私は職業柄、親と葬儀の話をすることもよくあるのですが、一般には、子のほうからはなかなか切り出せず、むしろ避けたい話なのだとおもいます。

自分の葬儀はこうしてほしいと希望があるのなら、エンディングノートを用意するのも一つですが、雑談の中に、葬儀の話をさらっと盛り込んでみるのもいいかもしれません。
私も、将来の葬儀のために、作った作品は大切にとっておいて、娘に託してみようと思います。

葬儀の事前相談

「今はまだ葬儀社を決めたいとは気持ち的に言えません、本人もまだ頑張っているので」

以前ご相談頂いた際に、今後どのようにご相談を進めていくかの話をしていた時に、このようにお話しされたご相談者の方がいらっしゃいました。

葬儀の事前相談では、多かれ少なかれ、このように複雑なお気持ちでご相談されている方はいらっしゃると思います。

また、葬儀について、よくわからないという大きな不安がある半面、頑張っている本人が一番つらいのにというお気持ちで事前相談に踏み切れない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

センターでは、お気持ちが許すのであれば、事前相談をしていただくことをお勧めしています。

葬儀についての心配ごとを少しでもご理解されるだけで、ご不安が軽減できることがあると思います。

葬儀社を決めるところまではいかなくてもいいですので、気がかりな事がある場合にはご相談だけでもして頂くとよいかもしれません。

「全く何もわからないのですが、」

 お葬式の話は、葬儀を出した経験がある人に聞いてみたいけれど、なかなか聞きづらい話しで、たとえ親戚であっても聞きにくいこともあると、以前、友人から聞いたことがあります。

 長女である友人は、一人暮らしの高齢の母親に何かあったら全部自分でやらなくてはならない状況にあり、最近「葬儀」について気になり始め、一度、ネットで検索した事はあるけれど、たくさんあり過ぎてよくわからない、どこのサイトも良く見えてしまうし、なぜか何度も同じサイトを開いてしまっているみたいで、ぜんぜんわからないからとりあえず一旦見るのをやめた、と言っていました。

 そもそも、自分は何が分からないのかも分かっていないから、何を調べているのかさえ分からなくなってくるそうです。

 センターへご相談される方の中でも、最初はご自身で調べていたが、情報量の多さに混乱してしまった、という方は多く、「検索していて、たまたまセンターのホームページを見つけたので相談してみましたと」と、ご葬儀後にご協力頂いているアンケートにご回答を頂くこともよくあります。

 たしかに、知人や友人などにはなかなか聞ける話題ではなく、ちょっと聞いてみたいという相談相手を探すのも難しいかもしれません。また、お葬式はプライベートな内容を含み、その方や家庭によっても考え方が違うため、相談できる人がいても、その人にはとても合っていて良心的な気持ちで勧めてくれることが、自分の状況や環境と照らし合わせてみると少し違う、などの事があっても断り辛くなることもあるかもしれません。

 センターでは、「全く何もわからないのですが、」というところからスタートするご相談はとても多いです。
 第三者という立場で、各ご相談者のそれぞれのご要望を整理したうえで、葬儀のご相談、葬儀社のご紹介に対応しています。

後は看病にお気持ちを集中していただければ・・・。

 「事前にご相談していくうちに、自分の気持ちもはっきりしてきて、残り少ない日々を看取ることだけに集中することができました」
 ご葬儀後、ご依頼者の方々から上記のようなご報告を度々いただきます。

 我々、ご相談を受ける立場の者といたしましては、ホッと安堵するひとときでもございます。
 当センターの設立間もない頃に比べ、最近ではマスコミを中心とした情報過多の傾向もあり、ご葬儀の内容も表面上は大分様変わりして参りましたが、あらかじめ事前にご相談される方のお気持は、以前も現在もあまりお変わりないように思われます。

 事前にご相談されるお気持やお立場はそれぞれですが、やり直しがきかない未知のことへの不安や、必死に戦っていらっしゃる方を目の当たりにして、大方は自己嫌悪に陥りながらも、無事やり遂げねばとお気持ちを奮い立たせてのご相談かと存じます。

 限界が近づいてきて、なんども「もしかしたら」がよぎり、「その時」をどうすればよいのか、具体的に何も分からない状態のまま、まずは当センターにご相談された方からは、看病しながら一方で同時に葬儀の準備に入る行動に罪悪感を覚え、悩みながらのやりとりの中で、センターのホームページを読み込んでいくうちに 、あらかじめ知っておくことが、ひいてはキチンと送ってあげることに繫がるのだ、と思えるようになってこられたとのご報告も承っております。
 
 お気持も次第に落ち着き、残り少ない時間でしたが看病に専念でき、悔いを残さずお見送りが出来たとのことです。
 
 当惑しながらもメールやお電話でのやり取りをしていくうちに、不安や疑問が一つずつ取り除かれ、お気持も次第に整理されて、後は安心して看病に集中されたご様子が伺われます。

 ご葬儀だけはやり直しがききません。
 ご相談された後は、悔いが残らないように、精一杯の看病をして差し上げてください。

何が不安なのかは人それぞれ。

 事前相談では、初めての葬儀ということで、殆どの方が漠然とした不安をお持ちです。
 不安の具体的なものは何なのかご本人もよくわからないという事も多く、やり取りの中で一つ一つが明確になり、不安に思っていたことが少しずつ解消されてくると、ご安心いただいた雰囲気が伝わってきて、こちらも安心いたします。

 小さなこと、こんなこと聞いていいのか、常識から外れてる?など、不安の要素がどのようなものなのかはそれぞれですし、ご葬儀ごとは個人的な内容も伴いますので、やりとりでは、お話を伺いながら何が不安なのかを見つけて、少しでも解消していただければと思います。
 
 具体的に何が不安なのかわからなくても、よくわからないことが不安になっていることも多いように思います。
 
 葬儀のことで不安に思っていることの内容は人それぞれです。
 難しい内容のご相談になることもありますが、少しでも不安を軽減して頂けるよう、対応させて頂いています。

葬儀のことは全くわからない・・・

 先日、葬儀を出した経験がない友人から受けた事前相談の時に、どんなことがわからない?と聞くと、「全くわからない、なにがわらないのかもわからないんだよね〜」と言っていました。
 過去にお父様の葬儀を出した経験がある他の友人でさえ、「父の葬儀の時は母が全部やっていたから、何をしていたのか全然覚えてなくて・・どんなふうにいろんなことが決まっていったのか、わからないので、将来母を送る事になった時はよろしくね」と言っています。

 実際、センターへご相談される方の中でも、どうしたらいいのか全くわからないとおっしゃる方はとても多いです。
 ネットなどで色々調べている方でも、見れば見るほどどわからなくなってしまって・・、という方も多いのですが、普通は普段から葬儀のことを考えたりすることはあまりないと思うので、当然といえば当然の事だと思います。

 普通の一般的なお葬式、といっても、そのご家族や地域のことなど、その状況はそれぞれ異なります。菩提寺さんがあったり、無かったり、家族親族だけにしようと思ったり、友人にも来てもらいたいと思ったり・・・・。
 
 センターでは、それらの混乱をご相談者と一緒に整理し、ご要望に合わせた葬儀社のご紹介をしています。

 センターへご相談される際に、「常識的なことかもしれないので・・」「こんなこと知らないのは恥ずかしい・・」などとおっしゃる方がいらっしゃいますが、初めて葬儀のことを考えなくてはならない状況なのですから、分からなくて当然のことですので、センターへご相談される際には、その様な心配は無用です。

 

わからないのははずかしいことではありません!

 普段の会話で「お葬式」の話しをするということはあまりないと思いますが、葬儀関連の仕事をしている方あるあるでしょうか、友人と食事をしているときにもたまにお葬式についていろいろと聞かれることがあります。

 友人が言うには、お葬式の話は、なかなか聞きづらい話しで、たとえ親戚であっても特に費用の事は聞きにくいとのこと。
 長女である友人は、一人暮らしの高齢の母親に何かあったら全部自分でやらなくてはならない状況にあり、「葬儀」について気になり始めたといっていましたが、それから1年後、そのお母さんが倒れてしまい、万一のことが近くなったと相談がありました。
 自分でもネットで検索したけれど、たくさんあり過ぎてよくわからない、どこのサイトも良く見えてしまうし、なぜか何度も同じサイトを開いてしまっているみたいで、ぜんぜんわからない、なにせ、初めてのことだから・・・・とりあえず聞いた方が早いと、私に連絡がきました。
 そもそも、自分は何が分からないのかも分からず、どうやって検索したら解決するのか、そして、何を調べているのかさえ分からなくなってきたとのこと。。
 センターへご相談される方の中でも、最初はご自身で調べていたが、情報量の多さに混乱してしまった、という方は多く、「検索していて、たまたまセンターのホームページを見つけたので相談してみましたと」と、ご葬儀後にご協力頂いているアンケートにご回答を頂くこともよくあります。

 たしかに、葬儀のことはちょっと聞いてみたいという相談相手を探すのも難しいかもしれません。また、お葬式はプライベートな内容を含み、その方や家庭によっても考え方が違うため、相談できる人がいても、その人にはとても合っていて、良心的な気持ちで勧めてくれることが、自分の状況や環境と照らし合わせてみると少し違う、などの事があっても断り辛くなることもあるかもしれません。

 センターでは、「全く何もわからないのですが、」というところからスタートするご相談はとてもよくあります。初めてのことでわからないというのは全然恥ずかしいことでもありませんし、「常識」「一般的」と世間で言われていることがあるとしても、その方にとっては当てはまらない事かもしれません。
 第三者という立場で、ご相談者の方が何について知りたいのかをご相談のやり取りを経てスッキリして頂ければと思います。

安心していただくために

 事前相談では、初めての葬儀ということで、殆どの方がモヤモヤと漠然とした不安をお持ちです。
 不安の具体的なものは何なのかご本人もよくわからないという事も多く、やり取りの中で一つ一つが明確になり、不安に思っていたことが少しずつ解消されてくると、ご安心いただいた雰囲気が伝わってきて、こちらも安心いたします。

 小さなこと、こんなこと聞いていいのか、常識から外れてる?など、不安の要素がどのようなものなのかはそれぞれですし、ご葬儀ごとは個人的な内容も伴いますので、やりとりでは、お話を伺いながら何が不安なのかを見つけて、少しでも解消していただければと思います。
 
 具体的に何が不安なのかわからなくても、よくわからないことが不安になっていることも多いように思います。
 
 ご相談者の方が、より安心できるよう、更に勉強していく必要があるな、とご相談の度に感じます。

説明の大切さ

先日、ご両親が互助会の会員になっていて、積み立ても終わっているのでそこに葬儀を頼んだのですが、、、という問い合わせを頂きました。
もうすでに葬儀依頼の契約をしているので、今から葬儀社を変えたいという事ではないが、契約した内容は一般的なものなのかを知りたいとのこと。
湯灌のこと、葬儀社から紹介されたご僧侶へのお布施のこと、心づけのことなどの細かい部分に対して担当者から聞いた説明がよくわからかったことが不安を大きくしているご様子でした。

詳しいお話を伺っていても、内容については一般的とされていることから大きくずれているとは感じませんでしたが、ご依頼者が担当者から受けた説明を伺うと、説明の仕方とその対応に問題があるような。たしかに、その様な伝えられ方をしたら、なんかおかしいんじゃないか?と誤解が生じ、いらぬ心配まで生まれてきそうです。

その葬儀社さんはセンターの賛同葬儀社ではありませんでしたので、どのように対応されていたのかを担当者に直接訪ねることはできませんし、センターが間に入ってその状況を調整することもできません。

センターからは、葬儀の項目については、一般的な事で説明させていただき、ご納得下さり、落ち着いていただきましたが、本来ならば葬儀社の担当者が、きちんと納得がいくまで説明をするところです。

センターからご紹介した葬儀社で実際に葬儀を行った方からご協力いただいたアンケートでは、葬儀社の担当者に対して
「説明がわかりやすい」
「分からないこと、疑問に思う事は適切に教えてくれて信頼出来た」
「分からない事が沢山あったのですが、気持よく説明していただけました」
「こちらの話がとかく脱線しがちなのを辛抱強く聞いて下さり、私ども知識が全く無い者に大変わかりやすくアドバイスをしてくれました。」
「どんな細かいことでも聞けばきちんと答えて下さり、私たちは聞きやすく、とても甘えられました」
「葬儀そのもの以外の質問などにもいやな顔ひとつせず可能な限り答えてくれ、大変ありがたく心強かった」
など、『説明がわかりやすい』という内容のご回答いただくことがとても多く、『きちんと説明してもらったこと』がご依頼者の大きな安心につながっているように思います。

葬儀社の担当者を前にしたとき、なんとなく聞きづらい、こんなこと聞いてもいいのだろうか、気を悪くされないだろうか、、、など、いろいろな気持が出てきて結局そのまま葬儀を迎えてしまわれる方も多いと思いますが、小さな疑問や不安をそのままにしていると、そのことに気を取られてしまい、一度きりのご葬儀なのに、気持ちにわだかまりを持ったままその日を迎えることになるかもしれません。

また、ご葬儀を終えて落ち着いたとき、大きな不満になって葬儀社に訴えても、言った・言わない、の水掛け論になってしまったり、うやむやにされてしまったりすることもあるでしょう。
何より、後からどんなに騒いでも、もうそのご葬儀のやり直しはできませんので・・・・・・・。

何もわからない方は何もわからない状態でご相談されても大丈夫です。

センターにご相談される方は、「葬儀のことがなにもわからないのですが」「何から話したらいいのかわからないのですが」など、初めて葬儀の事を考えなくてはならない状況で、大きな不安を抱えていることが多く、何もわからない状態で、何から話したらいいのかさえわからないという状況でご相談されることが多いです。
お葬式についてのことは、何度も経験することではありませんので、わからないことも多く、なかなか人に相談しにくいところでもあると思います。また、センターにご相談いただいた方でも、葬儀社さんに直接相談することをためらう方もいらっしゃいます。
ご相談では、「こんなことを聞いていいのか」、や「、常識的なことかもしれませんがわからないのですが・・」などから始まるご相談がありますが、それはわからなくて当然の事だと思います。
恥ずかしがらずに何でもお聞きください。

センターでは、葬儀のことが何もわからない方や、どうしたらいいのか困っていらっしゃる方などをお聞きして、やり取りを通じて葬儀社のご紹介をしています。