初めてのご質問は・・。

 「初めてのことで何もわからないのですが、病院で亡くなったら私はどうしたらいいでしょうか」
 以前、初めてお身内の葬儀のことを考えなくてはならない状況になったご相談者からいただいた、開口一番のご質問でした。
 このご質問、もしかすると、多くの方が漠然と不安に思っていることかもしれません。

 私も葬儀関連の仕事に就く前、特に葬儀のことを考えなくてはならない状況にいなくても、「みんなどうしているんだろう」と漠然と考えていました。
 私の記憶の中では、ドラマなどでも、「ご臨終」のシーンの後は「お葬式」のシーンになってしまっているような?
 病院で亡くなってから、お葬式までの流れの部分、どのような流れになっていて、その中で自分は何をしたらいいのかなどの具体的な事がよくわからないという方は意外と多いかもしれません。

 ご相談される方によって、知識があるところ、わからないところは様々で、また、状況や考え方によっても流れが違ってくることもあります。

 お身内に心配な方がいる場合、なかなか葬儀の事を相談する気持ちになれない方もいらっしゃると思いますが、漠然とした不安から解放されたあとは、ご看病に専念して頂くこともできると思います。

無事に終えられた事が満足と・・・。

 昨日は趣味で通っているキルト教室に行ってきました。
 2週間前のレッスンの日、義弟さんのご葬儀でお休みしていた先輩が来ていて、チクチク針を刺しながら、お葬式の話しが続きました。

 その先輩、「うちのおばあちゃん(義母)のお葬式の時は家族だけでやったから○○○万円くらいでできたけど、義弟はまだ60代で若かったし、田舎だからいろいろ大変だったみたいよ。お料理もずいぶんいいのが出てたから結構かかったんじゃないかな。」と言っていました。

 おばあちゃんのご葬儀のことは数年前に話しを聞いていましたが、その時はご葬儀後すぐの時期だったので、あまり詳しい話しは遠慮していたのですが、改めて聞いてみると、「うちの家族と義姉の家族だけだったから全部で9人、菩提寺もないし、お経は納骨の時でいいと思ったからお坊さんには来てもらわなかったのよ。ちょこっと花をかざってもらって、お返しなんかは家族だけだからいらないし、食事も9人ばっかじゃ頼むのも悪いと思って葬儀屋さんには頼まないで、終わってからみんなで近くのレストランに食べに行ったのよ。」と。

 おばあちゃんが亡くなってすぐ、「葬儀屋さん、どうしようか!」ということになり、たまに買い物で通るところにある葬儀屋さんを思いだしてお願いしたとのことでした。
 「打ち合わせの時は、聞いてもよくわからなかったけど、まあ、みんなそうしているのなら・・と、今思えば勧められるがままだったかもね~・・」と。

 家族だけ9名で食事もお返し物もなく、お経もないご葬儀にしてはちょっと費用がかかりすぎかも・・と思いましたが、ご葬儀自体に不満はないようで、無事に葬儀を終えられたことに満足されている様子でした。

 お葬式において、どこの部分が満たされれば満足と感じるのかは、人によってそれぞれだと思います。
 センターへご相談される方のご要望もまたそれぞれです。

消費生活センター等に寄せられる葬儀に関する相談が増加傾向

 昨日、国民生活センターから、「大切な葬儀で料金トラブル発生!−後悔しない葬儀にするために知っておきたいこと−」という発表がありました。

 全国の消費生活センター等に寄せられる葬儀サービスに関する相談が増加傾向にあり、近年は年間約700件を超えているといいます。
 葬儀で提供されるサービスは多岐にわたり費用の項目が複雑であることや、親しい人との死別という事態に冷静な対応ができなかったり、葬儀社の説明や消費者の理解が不足していたりすると、葬儀の料金やサービス内容に納得できずにトラブルになることもあると指摘しています。
 そして、「葬儀については話題にしづらいかもしれませんが、トラブルを防ぎ、後悔しない葬儀にするためには事前の情報収集が欠かせません。そこで、最新の相談事例を紹介し、トラブルの拡大防止のため、消費者に注意を呼び掛けるとともに、関係機関に要望と情報提供を行います。」ということです。

 1相談事例や、2相談事例からみる特徴と問題点、3消費者へのアドバイス、4業界団体への要望、という構成です。詳しくは、こちら

 昨日、この発表があることは知らなかったのですが、午前中と午後に、NHKの夜の二つのそれぞれ違う番組の記者や制作スタッフから、葬儀トラブルについての話を聞きたいという連絡をいただき、発表があることを知りました。

 取材したいというような感じもありましたが、当センターが直接トラブルと遭遇することもないし、相談者の以前の葬儀で懲りたという伝聞の話を聞くぐらいで、映像にも耐えられるようなものもないので、電話で私見を述べるぐらいならということで、話をしました。

 しばらくして、21時のニュース番組の記者さんから、また電話がかかってきて、「そうしたら、トラブルになっている人を知りませんか?」という切り口で攻めてきました。<本>さんが電話を受けた人の中にそれらしい人がいるのを思い出してくれました。恐る恐る、その人に、ある番組からこういう依頼がきているが、協力する意思はありませんか、と尋ねると、「いいですよ、私でよければ。ただ、いま、トラブルが発展して裁判になっているが、大丈夫でしょうかね」と。裁判係争中なので、番組では取り上げられない、となりましたが。

 両番組とも見られなかったので、どのようなトーンの番組になったのかわかりませんが、番組を作る人のスピード感のある仕事ぶりはいい刺激になりました。

ぼんやりとした不安

 ご相談では、ご逝去から葬儀までの間の流れがよくわからないとご質問いただくことがよくあります。
 お葬式については、ご葬儀に参列された経験などから想像がつきやすいのかもしれませんが、ご逝去、搬送、ご安置の流れというのは、日常の話題に出るような話しでもないですし、経験された方にわざわざお聞きするようなことでもないと思うので、葬儀を考えなくてはならない状況になった時に一番先に訪れる不安なのかもしれません。
 一般的には、病院や施設など、お亡くなりになられた所へ葬儀社または葬儀社が手配した寝台車がお迎えに行き、ご安置場所まで搬送、ご安置という流れになるのですが、具体的にどのような状態になるかの想像がつきにくいのかもしれません。
 
 ご葬儀については、このように要所要所の細かい所がなんとなくよく分からないということが、ぼんやりとした不安になっている事もあるようで、事前相談などでお伺いしたご質問が解明すると、「なんだか少し安心しました」とおっしゃっていただくことも少なくありません。
 
 センターでは、葬儀について不安に思っている事などのご相談などにも対応しながら葬儀社のご紹介させていただいています。

ご相談はいつされてもかまいません

 葬儀の事を考え始めるとき、それは人それぞれのタイミングがありますが、主なものとしては、大事なお身内の方心配な状況になられた時、元気だけれど高齢なので、終活などの情報でご自身の葬儀について考えられたときなど、葬儀ということが少し身近に感じられた時かもしれません。 
 また、それに加えて、今まで考えもしなかった葬儀のことが突然現実にご自身に降りかかってしまわれたという場合もあります。

 だれでもいつかは万一の時を迎えるということは分かっていても、大切なお身内のこととなるとなかなか葬儀社に問い合わせたり、見積りをとったりなど、現実的な行動を起こすことが出来ずにいらっしゃる方は多いと思います。

 忙しかったり、まだ存命しているのに、など、理由は様々でいらっしゃると思いますが、もし、葬儀についてよくわからない、どうしたらいいかわからないなどの不安な気持ちを持たれているのでしたら、とりあえず話を聞いてみるという行動をおこしてみてはいかがでしょうか。

 相談できるところがあると思うだけで、少しでも気持ちが楽になっていただければと思います。

初めて葬儀を出す方にとって。

 当センターは葬儀社のご紹介がメインの業務になりますが、それに伴って葬儀について分からないことや、ご相談される方が迷われていることなど、不安に思われているようなことを解消して頂き、少しでも安心して頂けるように対応させていただいています。

 初めて葬儀の事を考えなくてはならない状況になられた方からのご相談では、色々なご質問をいただくのですが、ときに、ご相談のやり取りを行なっているなかで初めてご自身が気づかれていなかった「わからないこと」につき当たることがあります。

 先日承ったご相談で、やり取りの中で色々とご質問をいただき、ご安置の事や葬儀を行なう式場のことで色々と説明をさせていただきました。ほぼご理解いただいたかと思っていたやりとりでしたが、ご相談者が葬儀社へ連絡をするという段階になったときにふと出た一言で、式場、火葬場、葬儀社の関連がうまくつながっていないということがわかり、その時点で改めて説明をさせていただいたということがありました。
 これは、その前の段階で私がもう少しうまく説明をしていればよかったと反省いたす点です。

 初めて葬儀を行なう方は、「わからないことがわからない」、これは、当たり前のことです。「何から聞いたらいいかわからない」と始まるご相談も多いです。
 
 お葬式には何度も参列したという経験はあっても、葬儀を出す側の立場になった時に初めて気がつく疑問点があるかもしれません。
 やり取りをしているうちにわからなかったことに気がつくこともあるかもしれませんので、そんなときにお役にたてればと思っています。

「詰めた話しが遠慮せずにできた」

 以前、事前相談をするために近所の葬儀社へ直接訪問し、葬儀についての要望を話したところ、露骨にいやな顔をされたので・・と、センターへご相談された方がいらっしゃいました。
 また、病院から紹介してもらった葬儀社に事前に電話をかけて話しを聞こうと思ったのですが、対応が悪く、そこでは何も聞けなかったので、こちらでいろいろ教えてもらってもいいですか?とご相談された方もいらっしゃいました。

 たまたま、ご自身に合わないタイプの人(担当者)の対応だったのかもしれませんが、やはり一度そのようなことに直面してしまうと、何もわからない状態で、ましてや、大切な身内のことが心配な状況にあるなかでは、一層不安が増してしまうのかもしれません。
 
人づての話やネットで得た情報などから、いきなり葬儀社さんと直接コンタクトをとることをためらわれている方も多いようで、センターへご相談される方の中には、センターが中に入ってある程度やり取りを行い、ご紹介社がどのような葬儀社なのかを理解したうえで直接コンタクトをとる流れになることが多いようです。

 センターでは、ご相談者に合うような葬儀社をご紹介するために、詳しいご要望や心配ごとなどをお聞きして、出来る限りのご相談に対応させていただいています。
 ご相談者がどのような心配をしているのか、何を一番に優先したいのかなど、詳しく教えていただくことによって、その後にご紹介した葬儀社と直接やりとりを行っていただく段階で、担当者に(葬儀についての)必要な内容が伝わっていることで、安心してコンタクトをとっていただくことが出来るようになるのかもしれません。

 実際にご利用いただいたかたから頂いたアンケートに、「メールでやりとりした内容がそのまま葬儀社に通用した。葬儀社との直接のネゴはこちらがいろいろ考えすぎるので、あさがおさんとのほうが詰めた話しが遠慮せずにできた」とのご感想をいただきました。
 
 葬儀社さんに直接コンタクトをとることに不安があるような場合には、まず一度ご相談いただければと思います。

心配だと思うことは、皆同じこととは限りません。

 最近は、とてもありがたいことに当センターのサイトをよく読んでいただいたうえでご相談をいただくことも多くなってきました。
 葬儀のことを考えなくてはならなくなってくると、まず、葬儀社のことを調べ始め、ネットで目立つ会社、テレビやマスコミなどで目にしたことがある会社など、ちょっと検索すれば、≪なんとなく知っているような気がする≫会社がたくさんヒットすると思いますが、その中に、あまり目にしたことがない「葬儀社紹介センター」というサイトに気づいていただいた方が、センターの活動を、サイトを通じて見てくださり、直接電話やご相談フォームにご相談されるという行動をしてくださるケースが増えてきたように思います。

 センターでは、葬儀社を探している方のお役にたてるようなサイト作りを心がけています。
 葬儀についてまだ何もわからない人は、何を心配しているのだろうか、何が不安なのだろうか、また、ご自身で色々調べていらっしゃる方には、迷われていることをどの方向に進めていただければいいのだろうか、ということに重視して作っています。
 サイトはまだ皆様のご要望に対して「完全」な形にはなっていませんが、そこは、直接のご相談によって出来る限りフォローさせていただいています。

先日、センターのサイトをよく読んでくださったかたからご相談がありました。
 「一日葬で葬儀をやりたいと思っていましたが、菩提寺があるので、(当センターの)ホームページに菩提寺のご住職に相談したほうがいいと書いてあったのでまず住職にきいてみました」とのことです。
 ご相談者は、ご住職からの「故人様のために、通夜のお経もあげてあげたい」というご意向をうかがい、2日間の葬儀にすることに決めましたが、葬儀の参列者はご相談者とそのご主人様の二人だけなので、極力費用を抑える葬儀にしたいということから、センターへ直接ご相談をされました。
 ご相談者は、インターネットで他の葬儀社のホームページもいろいろ見ていらっしゃいましたが、ご自身の要望についてどれに当てはめたらいいのかわからないという状況でした。
 センターでは、詳細に伺った情報をもとに、葬儀社さんとのやり取りを経て、ご相談者にとって、現時点でよりよいと思われるご提案と、葬儀社のご紹介をさせていただきました。
 
 葬儀は、すべての人が同じ一例を見て決められるようなことではありません。
 不安なことや心配なことは、各個人によっていろいろとあることだと思います。

 センターでは、ホームページの情報だけではなく、更に個人レベルでのご相談にも対応しています。

葬儀のことは話しにくいと思います。

 センターでは、ご紹介した葬儀社でご葬儀を行われた際に、ご依頼者の方へアンケートのご協力をいただいています。
 その中の項目に、「お知り合いの方などにあさがお葬儀社紹介センターを勧めたいと思いますか」というものがあり、『1.ぜひ進めたい、2.機会があれば勧めたい、3.薦めたくない、4.勧めない、5.わからない』の5つの中からお選びいただき、その理由をお書き頂いているのですが、「ぜひ進めたい」と「機会があれば勧めたい」をお選びいただくことが多く、とてもありがたく思っています。

 この中の「機会があれば勧めたい」をお選びいただいた方がお書きくださっている理由については主に、
・普段、葬儀について話すことがあまりないから。
・相談を受けたら勧めます。
・葬儀のことはなかなか他人が口出ししにくいものですが、不安を抱えている人がいたら勧めます。
・・・・
 など、相手からの要請があればということが前提になっていらっしゃいます。

 普段の会話では、葬儀の話題はなかなか出ないかもしれません。
 私自身も、自分が葬儀にかかわる仕事をしているということを知っている人以外の前では積極的に葬儀の話しをすることはほとんどないのですが、どんな仕事をしているかという話から葬儀の話に流れることはよくあります。
 その際、「葬儀社を紹介している」と話すと、大抵、「そんなところがあることを知らなかった」と言われるので、まだまだ認知度は低いんだな、実感するのですが。

 最近では終活などで、葬儀について話すこともひと昔前よりはオープンになっているのかもしれませんが、やはり内容はデリケートなものなので、知人や友人などとの間では話しにくいところもあるのだと思います。

 葬儀のことで、ひっそりと不安を抱えている人も多いと思うので、このような活動をしているところがあるということを、こちらからももっと発信しなくては、と思います。

小さなことでも聞いてください。

 先日、友人から「葬斎場と葬儀場って違うの?」という質問の電話がかかってきました。
 話を聞くと、知人の葬儀に行っていた息子くんから「今、葬斎場を出たから、これから帰る」という連絡がはいり、「葬斎場?葬儀場ではないのか?」。
 『葬斎場』というなんとなく聞き慣れないような言葉に小さな疑問が生じ、ネットで検索してみたところ、『あさがお葬儀社紹介センター』のサイトが一番先頭に出てきたところで、「あ~!!」と、私の事を思い出し、電話したとのことでした。
 葬斎場と葬儀場の違い・・厳密には火葬場と式場の関連などで分けてあるのでしょうが、結局はお葬式を行なう場所ということで、意味合い的には同じ。ずいぶん前に、斎場は火葬場がある施設のことと聞いた事があるけど・・と話しました。
 電話を切った後で、少し心配になったのでちゃんと調べようと自分でも検索したのですが、自分が探している答えには結局たどり着かず・・・・。
 勉強不足・・。後日ちゃんと調べてみます。

 このような質問は葬儀を行なう上では直接関係することでもないので、「後で調べる」で済むことですが、葬儀を考えなくてはならない方からのお問い合わせは現実的なものなので、あやふやな事や間違ったことは言えません。

 葬儀に関連する言葉や道具・物の専門用語や名称などは、一般の方からすると何の事を指しているのかわからない事も多いのではないでしょうか。
 
 聞いたら恥ずかしいかもしれないなどと思われることもあるかもしれませんが、葬儀に関連する言葉や名称は専門的な用語が多く、一般の方には何の事だかわからないのも当然です。
 ときに、こんなことを聞いて恥ずかしいのですがなどの前置きをされる方もいらっしゃいますが、お気にせず、小さなことでもわからない事は聞いていただければと思います。

 ちなみに・・葬斎場のことを聞いてきた友人、「葬斎場」を「葬『祭』場」だと思っていたそうで、これが解明しただけでもスッキリしたそうです。