センターで御葬儀の御相談をお受けしていると、時に当のご本人様からの御相談をお受けすることもございます。
本日もご高齢だがまだ元気とのことですが、万が一の際の御相談をとのお電話を頂き、コロナ禍での御葬儀の現状をお話し申し上げました。
御家族の方からの事前相談と違い、お受けする方も思わず力が入り、特にお若い方の場合は、後戻りできない空気に背中をどんと押されたような緊張感が走ります。
以前、当センターの賛同社のTさんから「先週面談した○○様がご逝去されたとお兄様から電話を頂き、これから病院へお迎えに伺います」とのお電話を頂いた時には、一瞬何かの間違いではと思い、慌てて資料に目を通すと、矢張り3週間程前までメールのやりとりをしていた方のご逝去でした。
御希望されていた見積りをお取りし、お渡しすると早速に丁寧な御返事が届き、暫くして見積りを書かれた担当者Tさんから詳しいお話をお伺いしたい旨、ご連絡を頂きました。
Tさんがご本人様と面談されたのは、ほんの1週間ほど前のことでした。
最初の事前相談ではメールでのやり取りの中で、ご依頼者との関係欄に本人と記され、現在は入院していないが、体調が悪化したら再入院予定と書かれていました。
お見積りをお取りしたが、お入用になるのは大分先の話と勝手に思い込んでいた矢先のご逝去。
ご本人様と面談されたばかりのTさんもショックを隠し切れない様子です。
「入院した後はホスピスに行く予定」と明るく語りながら、綿密な打ち合わせをされ、「費用は全て兄に渡しておきます」とテキパキと指示されていたお元気なご様子からは、想像もできなかったと伺いました。
しかしながら、ご本人様の心の葛藤は如何ばかりか。
「覚悟」と言葉は言えるけれども、これから長い人生を謳歌できるお歳なのに・・・。心のコントロールは如何にされたのか・・・。
胸が詰まってお聞きできないだろうが、お聞きしたかった・・・。
改めて、お悔やみ申し上げます。