ジャズメン最期の夜

 10月も後半を迎え、一気に秋の気配が濃厚になって参りましたが、今年は例年の秋とは大分趣が異なってきています。

 今の季節、例年ですと街中のライブハウスからはジャズの生演奏が漏れ聞こえ、秋の気配を一層盛り立てておりますが、今年はコロナ禍の中、一変して自粛が申し渡され、様々な制約の中、生演奏はひっそりと行われる始末です。

 それでも、今年で26回目のジャズフェスティバルを迎える、草分け的存在のわが町阿佐ヶ谷では、「ライブの火を消すな」とばかりに10月23,24日の両日、阿佐ヶ谷ジャズストリートを開催し、街中につかの間の懐かしいジャズのライブが戻って参りました。

 ジャズ仲間の結束は強固です。

 ジャズ仲間と言えば、以前の御葬儀でジャズ仲間の友情に思わず、胸を熱くしたことが思い出されます。

  時にもの悲しく、時に激しいジャズの音色は御葬儀でも度々耳にしておりましたが、以前都内でジャズ喫茶を経営し、ご自身も演奏されていた方の告別式にお伺いした際のことでした。

 喪主の奥様は「無宗教での音楽葬を」との故人様の遺志を継ぎ、通夜は昔からのジャズ仲間を中心に御兄弟、御親族の方々に、お集まりいただきました。

 無宗教葬の通夜には往年のジャズ仲間が駆け付け、御葬儀担当者も献花台をあえて柩の右側に置き・お仲間が献花をされてから棺の故人様とゆっくりご対面いただけるようにセッティングに気を使われたとの由。

 通夜の間中ジャズが流れ、ジャズ仲間も当初懐かしいライブの写真や譜面に触れ、思い出話に花を咲かせておりましたが、感極まったお仲間のお1人が突如トランペットを吹き、懐かしい曲を次々演奏されるや、他のお仲間も、負けじとスイングして盛り上がり、ジャズメンらしい最期の夜となりました。

 地方からお越し頂いたご親族は、通夜が始まるまで無宗教の音楽葬に難色を示し、特に故人様のお兄様は大反対と伺っておりました。

 しかしながら、お仲間の深い友情を目の当たりにされたお兄様は、通夜の御挨拶で涙ながらに「こんな素晴らしい通夜は初めてだ」といたく感激された面持ちだったとの由。

 翌日の告別式はジャズの音楽が流れる中、御家族・御親族のみのお見送りとなりましたが、奥様はお兄様から改めてご挨拶をいただきました。

「これからも今まで同様、どうぞよろしくお願い致します」と・・・。

自粛ムードの中で・・・。

 クルーズ船での新型コロナウイルス感染報道から、すでに半年以上経って、未だに収束の気配すら見えない状況の中、多くの方々が最期のお別れにお集まりいただく、御葬儀の世界も様々な制約が出てまいりました。

 近年、お身内の方を中心とした家族葬が増えてきたとはいえ、数十人単位での御葬儀がごく一般的に通夜・葬儀・告別式と執り行われておりましたが、今年に入りコロナ対策の筆頭に挙げられる、3密(密集、密接、密閉)から身を守る為、御喪家だけではなく、最近は葬儀社サイドからも式場での人数制限をお願いする程に切迫感が増してきています。

 社によっては式場にお越し頂くのは10名様以内、又は多くても20名様以内と、ご出席者の人数制限をされているとの由。

 また、御葬儀の良し悪しはご葬儀前の打ち合わせ段階で決まるとまで言われておりましたが、昨今は対面の打ち合わせを出来るだけ短時間に済ませ、後は電話やメールでのやり取りで済ませる工夫もなされ、ご会葬者がお身内のみ4名~5名の場合は、当日の席を出来るだけ離して、お座り頂くように再度お願いしているとのお話です。

 御葬儀自体も家族葬が主流を占め、できれば通夜を省いた1日葬をとのご要望も益々増えているとの由。

 通夜振舞いや精進落としのお食事も省略され、折り詰めでのお持ち帰りや、通夜振舞いの代わりに香典の御返しものと一緒に、もう1品添えるご喪家も増えているとの事。

 お食事をされる場合も大皿に盛られた通夜振舞いのお料理はいつの間にか姿を消し、ご出席者1人様用に分けられ、人と人との接触を避けるのが急務になってしまいました。

 読経をされるお坊さんのマスク姿も、いつの間にか見慣れた姿に変貌されているようです。

 カトリックの御葬儀を担当されている葬儀社さんの中には、教会から御葬儀のミサの中止を通達されている社もあると伺いました。

 ご遺体は直葬の形を取り、コロナが終息した折に、改めてミサを執り行う予定とのことで、神父さんは教会の外にお出になることはなく、火葬に立ち会うこともないとのこと。

 一方、プロテスタントの教会では、礼拝の人数を区切り、分けてミサを執り行うことも有り、対応はまちまちのようです。

 自粛ム―ドの中で、様々な取り組みが行われておりますが、御葬儀もコロナ終息の折にはどの様な変貌を遂げていくのでしょうか。

 一刻も早く、コロナ終息を願いたいものです。

ご自宅でのお別れも、一考の余地あり・・・。

 コロナ騒動から総理大臣辞任意向と慌ただしい今年の夏も過ぎようとしていますが、残暑の厳しさは相変わらずです。

 御葬儀ではクラスターから少しでも身を守る対策として、葬儀式場ではご会葬の人数制限などが行われ、出来るだけシンプルな形でのお見送りを推薦しております。

 都会の狭い生活空間では厳しい面もあり、制約等もございますが、今一度、御葬儀の在り方に一考の余地もあろうかと存じます。

 昨今では式場での御葬儀が、ごく当たり前の様になっておりますが、少し前までは御自宅での御葬儀が、近所の方々の手をお借りして、ごく普通に執り行われておりました。

 近年はご近所づきあいも希薄になり、ご会葬の方々は仕事関係でのお付き合いもあり、お食事や対応面でのわずらわしさからの解放も含め、気が付けばいつの間にか病院~安置所、安置所~葬儀式場、葬儀式場~火葬場の図式が出来上がっていました。

 そんな中でも、センターがご葬儀後にお願いしておりますアンケ―トでは、度々ご自宅に関するこだわりのお言葉を頂いておりました。

 御主人を亡くされた奥様からは「自宅からの御葬儀は私の願いでした」

 「区内に式場は沢山ありますが、夫と働いて家を建て、この環境のところからが永年の願いでしたから」と・・・。

 また、直葬を御希望の方もご逝去後、病院からご自宅にお戻りになり、荼毘に付すまでの間、ご自宅にて最期のお別れをされる方もいらっしゃいます。

 病院から式場の安置所に向かわれる途中で、永年住み慣れたご自宅前を通っていただいた御家族からのお礼のお言葉には「元気で帰って来れなくて、悲しく無念でしたが、一瞬でも立ち寄って頂けたことで、心が救われた気がします。このタイミングにおいて他になかったですから」と・・・。

如何でしょうか。

 昨今のコロナ騒動で、様々な制限が課せられる中、こんな時こそ、斎場の式場にこだわらず、永年住み慣れたご自宅にて、お身内だけで特別な制限に煩わされることもなく、ゆっくりお別れという選択も可能かと存じますが・・・。

御葬儀の方向は・・・。

残暑お見舞い申し上げます。

 連日のコロナ騒動に気を取られているうちに、早くも残暑の季節を迎えてしまいましたが、お身体の方は大丈夫でしょうか。

 御葬儀も感染予防を第1に、最近はお身内の方のみのお見送りが主流となり、今年は葬儀・告別式を省いて、火葬のみの直葬を御希望されるご喪家が一段と増えて参りました。

 この傾向が拍車をかけ、さらに持続していくのか、はたまた1時的なことなのか、コロナ以降が気になる昨今でもあります。

 「直葬」という言葉がマスコミに登場し、世間を賑わし始めたのは10年余り前でした。

 当初は通夜/葬儀・告別式を省くことに抵抗し、ラジオの討論会で喧々諤々の論争が繰り広げられ、中には「独り身だけど、今まで沢山の人に世話になって参りました。御葬儀は出来るだけ多くの方に立ち会ってもらいたい。昔の人は老い支度と言って、いざと言う時の為に貯めていましたよ。いざと言う時には、誰かがちゃんとやってくれるでしょう。それが人の世というものだ」と、息巻く方の言葉が、今や懐かしく思い出されます。

 一方で、今までの因習にとらわれず、自身の最期は自身の考えのもとで執り行いたい、とおっしゃる方も増えて参りました。

丁度その頃でした。

 お手紙に添えて、1枚の絵ハガキが送られてきました。

 直送を御希望されていたお兄様の御相談に賛同された妹様からのものでした。

 絵葉書は赤いカンナの花咲く中を真っ直ぐ前を見据えた、白い服の少女の後ろ姿がパステル画で描かれていました。

 かつてのご自身を描いたその後ろ姿に、強い意志が感じられ、お兄様同様にお送りしたお見積もりをご覧になり、「その時はすでに1生が終って、何一つ携わることがございませんが、客観的に冷静に考えられ、妙にすっきり致しました」との文面に、少女の想いが伝わってきます。

 最近では直葬と一口にくくれない程、様々な工夫もなされてきています。

 コロナ騒動以後の御葬儀の方向は如何に・・・。

厳しい現実・・・。

 夏になれば終息に向かうのでは、との期待も空しい、昨今のコロナ事情ですが、万が一を考慮し、御葬儀の現場はより緊張を強いられた状況が続いております。

 特にコロナ感染者の御葬儀に関しましては、センターが対応しております関東の一部エリア(都内、都下、神奈川県、千葉県、埼玉県)だけでも対応は夫々で、混乱も垣間見られるようです。

 地域により病院指定の葬儀社さんが、万が一の後の対応を病院から委託されるケースがほとんどでしたが、最近は葬儀社さん側の事情により、拒否される場合も出てきているとお伺いしております。

 小規模な葬儀社さんの場合、御葬儀を引き受けた後、防御服の使い捨て、寝台車の完全消毒から、万が一を考慮し、担当された方は1週間から10日間程、次の御葬儀の対応が出来ない状況になり、仕事に支障をきたす羽目にもなってしまうという、悪循環も出てきているようです。

 万が一の後、ご遺体は不透明な納体袋に包まれ、密閉・消毒された棺に納められ、密封状態のまま、火葬当日までお待ちし、そのまま指定された火葬場に直行され、荼毘に付される形が取られ、その間は御家族の方も立会うことができず、お会いできるのは御骨になってからという状況に置かれ、お身内の方々にとりましては、厳しい現実もお待ちしているようです。

 また、追い打ちを掛ける様に、火葬をお待ちする間も、お身内の方は火葬控え室やロビーでのお待合いが出来ず、お越しになられたお車ないしは外での待機を余儀なくされているご様子もお聞きしております。

 荼毘に付されるのも通常の火葬時間外に執り行われる、この異例ずくめの御葬儀が一刻も早く終息されることをお祈り致します。

無宗教葬とコロナ騒動の関係は・・・?

 コロナ騒動に土砂災害と、追い打ちを掛けるような昨今ですが、どんな状況に置かれても御葬儀だけは待ってくれません。

 コロナ対策の自粛ムードの中、御葬儀もお身内だけで、特に菩提寺がない方は無宗教葬を選ばれる方も多くなりました。

 年明け早々に、90歳の卒寿のお祝いをさせていただいた先輩も、万が一の際は無宗教葬にて出来るだけシンプルな形で、親しい友人とご親族だけのお見送りを御希望との由。

 宗教儀式と切り離せないものと思われていた御葬儀でしたが、14,5年前、菩提寺を持たないご喪家を中心とした、無宗教葬がマスコミの話題を呼び、センセーショナルに取り上げられ、以来都会を中心に執り行われてきました。

 以前、一抹の不安をもって無宗教葬の立会いに何度かお伺いさせて頂きましたが、お集まりいただいたご会葬者はお一人お1人が故人様と向き合い、ご出棺のお時間までゆったりと思い出に浸る時間も取れ、最期のお別れをされて、ご自身のお気持ちに踏ん切りをつけていらっしゃるご様子がうかがえ、妙に納得させられて、ご一緒にご出棺のお見送りをさせていただきました。

 一方で少人数での御葬儀では、お式の時間の配分が難しく、時間が余って戸惑われる方もおいでになるのではとの心配の声も多々あり、次第に一時期の話題も下火になり、大分落ち着きを取り戻し、昨今では斬新な方法は姿を消し、再びオーソドックスな以前の御葬儀に戻りつつありました。

 そんな矢先です。

 コロナ騒動での3密を避けるためにも、お身内とごく親しい方のみのご列席を余儀なくされ、お時間いっぱいに最期のお別れだけをされ、精進落としのお食事等もお持ち帰りのお弁当等へと御葬儀の仕方も大きく舵がとられ、昨今は大分変化を迫られてきているようです。

 先日、コロナ騒動で4か月ぶりに料理教室でお会いした卒寿の先輩は、自宅待機を余儀なくされていた時間を有効にと、自家製マスク製作に乗り出し、友人知人のイメージにあわせたマスク作りに精を出し、早速お配りになり、若輩の我々はひたすら恐縮しております。

 まだまだお元気なご様子に、ひと安心です。

こんなご時世ですので・・・。

 久しぶりお会いすると、皆さん一様に「こんなご時世ですので・・・」と前置きの言葉が返ってくる昨今ですが、こんなご時世だからこそ、新たな出会いもあろうかと存じます。

 ご葬儀の世界もその一つかもしれません。

 親戚・縁者に気兼ねせず、お気持ちを素直に表した御葬儀が出来る時代になるのでは・・・?

 そんな予感さえもしてきます。

 担当者に伺うと、一般葬が激変し、通夜を省いて御家族だけでお見送りをされる1日葬、ないしは、お式を省いて、火葬のみの直葬を希望される方が大半を占め、昨今は式場の空きが目立つ状況とのこと。

 半年前の公営斎場での予約状況が信じられないほどの激変ぶりは、いつまで続くのだろうか。

 否、時代の変化と併せて、半年前の状況に戻るのは難しいかもしれません。

 親戚縁者はもとより、お世話になった方々を中心に広くお集まりいただいた、従来型の御葬儀はこうあらねばという時代はすでに過去のものになり、コロナ騒動をきっかけに、御葬儀の在り方も、ご喪家・ご本人様の意思に合わせた、小規模な葬儀に変化していくのではと推測される状況となって参りました。

 12年ほど前、直葬という言葉がマスコミに登場し始めた頃でした。

 まだ健康ですが、ご高齢なので万が一に備え、無宗教での直葬を御希望され、生前予約をされた方の妹様からも、お兄様の主旨に賛同されて、センターからお見積もりをお送りさせていただきました。

 早速に妹様からは、御礼のはがきと一緒に、ご自身の若かりし頃の自画像ですとパステル画の絵葉書が送られてきました。

 そこには赤いカンナの花に囲まれ、前方を見据えた白い服の少女が1人たたずんでいました。

 最期までご自身の意思を貫きたいと言う熱い想いが溢れた絵葉書の少女の横顔を見ていると、やっと、ご自身の想いが伝わる時代がやってきたのではという安堵感も伝わってきます。

 この1枚の絵ハガキを見ていると、コロナ騒動以後は、御葬儀の世界も 新たな時代がやってくるのでは、そんな思いも致します。

3密(密集、密接、密閉)の中での御葬儀は・・・。

 今年に入り、コロナ騒動以後、御葬儀の世界も大分様相が変わってきています。

 「密集、密接、密閉」の状況を避けるため、御葬儀を執り行う側、ご出席される側とも双方でためらわれ、中には御出席者10名以下と限定される式場も出てきているとの由。

 通夜のお食事を省き、1日葬が主流となり、家族だけでお見送りされ、永年の友人・知人の最期のお別れもままならない状況はいつまで続くのでしょうか。

 以前、闘病中の御父様の万が一を鑑みて、あれこれ悩まれた末、「今すぐという程ではないが、父の為にも出来るだけ慌てないで対処したい」との御相談を頂きました。

 一方のお父様は一抹のさびしさをこらえて、長年の看病疲れのお母様の為にも、最期は家族だけで静かに見守ってほしいとのご要望を寄せていらっしゃったとのこと。

 ご相談者は、病院に日参される一方で、万が一に備え当センターに御相談されているご自身の行動に対し、当初自己矛盾に陥っていたが、センターとのやり取りの中で、次第にあらかじめ知っておくことが、ひいてはきちんと送ってあげることに繫がるんだと思うようになり、家族だけでお見送りすることも大事だが、長年のお付き合いの中で最期のお別れをされたい人の気持ちを汲んであげることも大事と思うようになられたとの由。

 ご相談者からは「お見舞いも拒否され、最期のお別れも出来ないなんて辛すぎる」との申し出に「どうぞお願いします。お越しください」と言えたことで、一生の悔いを残さずに済みましたとのご報告を頂きました。

 3か月後の御葬儀ではご親戚の方々、古くからの友人・知人が馳せ参じ、久しぶりにお会いされた通夜の晩、皆様は大広間にて雑魚寝され、さながら合宿所のような様相を呈し、翌朝はバケツリレーよろしく、皆様の手で大広間にお布団の山が築かれたのは、圧巻の一言だったとの由。

 思い出深い最期の晩が、皆様の心に刻み込まれたのは言うまでもありません。

コロナと葬儀と・・・。

 今年も桜の花が見事な枝ぶりを見せていましたが、例年と違い花の下には人っ子一人いないという異常状態が続いています。

 コロナウイルスの影響はジワリと日常生活のあらゆるところに出始め、人が集まる御葬儀も例外ではありません。

 御葬儀で集団感染が確認されたとの情報も入ってきています。

 御葬儀担当者のお話では通常の通夜・告別式から通夜を省いた1日葬になり、親しいご親族の方もご遠慮いただき、マスク着用の御家族のみでお見送りされる、文字通りの家族葬を御希望される方がほとんどになってしまわれたとのこと。

 通夜と精進落としのお食事もお持ち帰りのお弁当に変更されている状態との由。

 また、別な葬儀社さんではお式を省いた直葬希望が多数を占めてきた御様子とも伺っています。

 一方、コロナウイルスで御逝去された方の場合は法廷伝染病扱いになり、通常は御逝去から24時間以上経たないと荼毘に付すことはできませんが、法定伝染病の場合は24時間以内に荼毘に付す必要に迫られます。

 病院の指示に従い搬送車等の消毒、運転手を始めご遺体にかかわる関係者の防護服の着用、霊安室の消毒等も義務付けられ、ご遺体は非透過性納体袋に入れられたまま、御家族との最期のお別れも、棺に入れるお花入れもままならない状態で荼毘に付されてしまいます。

 ご遺体の搬送先は伝染病での設備がいろいろと整っている霊安室に限られてくる為、現状では病院から直接病院付きの葬儀社さんが担当される場合が多いようにも伺っています。

 葬儀社さんの中には今後さらにコロナウイルスの感染が拡大し、設備等の問題で対応しきれない状況が出てきた場合、病院サイドでどこまで対応していただけるか心配されている方もいらっしゃいます。

 御葬儀だけは時期が選べません。

 最期のお別れもままならない現状が、1日も早く終息することを祈っています。

直葬、この10年、さらにその後は・・・。

 ご葬儀のご相談では特に昨年来、葬儀・告別式を省いた直葬のみのご希望が増えて参りました。

 今年も新年早々立て続けに、赤ちゃんを含めた直葬のご相談を頂きました。

 丁度10年程前、親を見送った団塊の世代の方々に向けてマスコミも「ご自身の最期をどのように迎えるか、はたまた迎えたいか」の特集を組み始め、ご葬儀は子に任せた親世代との違いを強調しておりましたが、当時はまだまだ親の代からの地縁も血縁も残っており、自身のことは自身で決めたいというお気持があっても、決心を要するまでには至っていなかったのが現状だったようです。

 葬儀社の担当者も「金銭的な問題の方以外は、御霊を成仏させる意味からも是非お式の方もとアドバイスをしています」とのお話でした。

 その後10年で時代の空気も一変し、ネットでの情報も参考にされながら、ご自身の生き方を含めて費用の面も考慮し、ご葬儀は出来るだけシンプルにされたいという方が地縁の薄い都会を中心に増え、最近では直葬も家族葬同様にご葬儀の一例として定着した感があるように思われます。

 当時、直葬をご相談された方々は確固たる信念をお持ちの方か、はたまた経済的に困窮され、お式が難しい方か二者択一の感が強かったのですが、最近ではごく一般的に選択される方が多くなりました。

 それに伴い、一口に直葬と言ってもご要望に応じ、火葬日まで個々の生活に合わせてのご面会やお別れがなされ、火葬場で最期のお別れとなるケース、はたまた自社式場に火葬当日ご安置し、火葬場出発前にゆっくりとお別れをされるケースと様々なお別れの仕方が増えて参りました。

 これからもさらに時代の空気に合わせて、既成概念にとらわれない、様々なお別れの仕方が増えてくるように思われます。

 ご葬儀も時代の変化に伴って、これから先、どの様な進化を見せてくれるのか・・・。

10年後のお別れはどんな形で迎えられるのでしょうか。