情況は変われども、御葬儀のスタンスは変わらず・・・。

 コロナ禍の厳しい状況の中、テレビを通じて連日病院関係者の奮闘ぶりが映し出されています。

 昨年来、日常生活も様々な箇所で制約を受け始め、暗中模索の状態が続いておりますが、御葬儀だけは3密(密閉・密集・密接)を避け、粛々と執り行われています。

 そんな状況の中、ネットを通して、パッケージされたハウツウ式の御葬儀も最近多くみられるようになってきました。

 しかしながら、本来ご喪家側にはお見送りのご要望も多々あり、お別れの仕方にも様々な顔がございますが、パッケージされた御葬儀では夫々のご喪家に応じたお別れは難しく、御葬儀後一段落され、振り返った際に、しこりが残るような場合も多々あるように伺っております。

 以前、当センタ―の賛同社にお伺いし、担当者と葬儀についてお話しする機会を頂いた折、異口同音におっしゃっていたことが思い出されます。

 どんな状況になろうとも御葬儀のスタンスに代わりは無い・・・。

 我々はアドヴァイザーであると同時に、影の部分でお手伝いをしており、ご喪家との信頼関係で、如何に喜んでもらえるかに掛っていると。

 御相談をお受けする担当者の気持ちが大事で、ご相談者のお気持ちをガチッと掴むことが出来れば、よほどのことがあっても大丈夫との由。サービスが行き届かなかったら、なんにもなりません。

 どの様な制約があろうとも、ご要望をどれだけ取り込められるかの1点に絞り、常にご喪家との二人三脚で取り汲んでいると胸の内を語っていただきました。

 ご喪家のご要望も様々ある中、お気持ちを汲み取り、臨機応変な対応が出来るのも永年御葬儀に携わってきた担当者のなせる業です。

 担当者は御葬儀を仕切りますが、主役はご喪家であり、私たちは悲しみを癒すお手伝いをし、お任せして大丈夫という安心感を持っていただけることが大事との由。

葬儀とお料理

 以前、御葬儀の立会いにお伺いした時のことでした。

 シャンパングラスを片手にした50人程の老紳士の方々がお集まりになり、久しぶりの再会におしゃべりで花を咲かせ、式場は終始和やかな雰囲気が漂っておりました。

 テーブルの上にはフランス料理が所狭しと並べられ、前方に置かれた柩を除けば、パーティー会場と見間違う程の雰囲気の中での御葬儀でした。

 このパーティー形式での御葬儀は、フランス滞在歴の長かった故人様の御希望でした。

 一方、御葬儀は出来るだけ質素に、その代わり、わざわざお越し頂いた方々には美味しいお料理でおもてなしをされたいと御希望されるご喪家もあり、御葬儀担当者の中にはご喪家の気持を汲んで、通夜のお食事にこだわりを見せ、60軒以上の仕出屋さんを当たり、1つ1つ吟味しながら、やっと満足のいくお料理に出会えた、とおっしゃる方もいらっしゃいました。

 通夜ぶるまいでは、特に昔から飲んで沢山食べて頂くのが供養になりますからとまで言われ、センターに頂くアンケートの中には「大変気配りのきいた立派な御葬儀でしたが、残念ながら出てきたお料理には今一つの感がありました」と遠慮気味に書かれる方もいらっしゃる程です。

 葬儀のお料理程、後々まで皆様の話題に上ることも珍しいのでは・・・。

 しかしながら、これは昨年初め迄のお話しでした。

 以来、コロナ禍の中、三密から身を守る為に美味しいお料理の出番である通夜が省かれたり、お食事の出ない通夜が当たり前の様になってしまいました。

 大皿に盛られたオードブルやお寿司が三密を防ぐためカットされ、お一人様用のお料理に代わり、御葬儀後の精進落としも、お持ち帰りの折詰弁当になり、ご列席の方々のお気持ちも、なんとなく心ここにあらずの状態です。

 更に最近では通夜のお料理、精進落とし共廃止の運命になってしまっているようです。

 担当者の中には、コロナ禍を機に、時代の変化と併せて、今後の御葬儀はお食事を含めてよりシンプルな方向に行ってしまうのでは、と危惧される方もいらっしゃいますが、一日も早く、元の御葬儀に戻ることを祈るばかりです。

ジャズメン最期の夜

 10月も後半を迎え、一気に秋の気配が濃厚になって参りましたが、今年は例年の秋とは大分趣が異なってきています。

 今の季節、例年ですと街中のライブハウスからはジャズの生演奏が漏れ聞こえ、秋の気配を一層盛り立てておりますが、今年はコロナ禍の中、一変して自粛が申し渡され、様々な制約の中、生演奏はひっそりと行われる始末です。

 それでも、今年で26回目のジャズフェスティバルを迎える、草分け的存在のわが町阿佐ヶ谷では、「ライブの火を消すな」とばかりに10月23,24日の両日、阿佐ヶ谷ジャズストリートを開催し、街中につかの間の懐かしいジャズのライブが戻って参りました。

 ジャズ仲間の結束は強固です。

 ジャズ仲間と言えば、以前の御葬儀でジャズ仲間の友情に思わず、胸を熱くしたことが思い出されます。

  時にもの悲しく、時に激しいジャズの音色は御葬儀でも度々耳にしておりましたが、以前都内でジャズ喫茶を経営し、ご自身も演奏されていた方の告別式にお伺いした際のことでした。

 喪主の奥様は「無宗教での音楽葬を」との故人様の遺志を継ぎ、通夜は昔からのジャズ仲間を中心に御兄弟、御親族の方々に、お集まりいただきました。

 無宗教葬の通夜には往年のジャズ仲間が駆け付け、御葬儀担当者も献花台をあえて柩の右側に置き・お仲間が献花をされてから棺の故人様とゆっくりご対面いただけるようにセッティングに気を使われたとの由。

 通夜の間中ジャズが流れ、ジャズ仲間も当初懐かしいライブの写真や譜面に触れ、思い出話に花を咲かせておりましたが、感極まったお仲間のお1人が突如トランペットを吹き、懐かしい曲を次々演奏されるや、他のお仲間も、負けじとスイングして盛り上がり、ジャズメンらしい最期の夜となりました。

 地方からお越し頂いたご親族は、通夜が始まるまで無宗教の音楽葬に難色を示し、特に故人様のお兄様は大反対と伺っておりました。

 しかしながら、お仲間の深い友情を目の当たりにされたお兄様は、通夜の御挨拶で涙ながらに「こんな素晴らしい通夜は初めてだ」といたく感激された面持ちだったとの由。

 翌日の告別式はジャズの音楽が流れる中、御家族・御親族のみのお見送りとなりましたが、奥様はお兄様から改めてご挨拶をいただきました。

「これからも今まで同様、どうぞよろしくお願い致します」と・・・。

御葬儀の方向は・・・。

残暑お見舞い申し上げます。

 連日のコロナ騒動に気を取られているうちに、早くも残暑の季節を迎えてしまいましたが、お身体の方は大丈夫でしょうか。

 御葬儀も感染予防を第1に、最近はお身内の方のみのお見送りが主流となり、今年は葬儀・告別式を省いて、火葬のみの直葬を御希望されるご喪家が一段と増えて参りました。

 この傾向が拍車をかけ、さらに持続していくのか、はたまた1時的なことなのか、コロナ以降が気になる昨今でもあります。

 「直葬」という言葉がマスコミに登場し、世間を賑わし始めたのは10年余り前でした。

 当初は通夜/葬儀・告別式を省くことに抵抗し、ラジオの討論会で喧々諤々の論争が繰り広げられ、中には「独り身だけど、今まで沢山の人に世話になって参りました。御葬儀は出来るだけ多くの方に立ち会ってもらいたい。昔の人は老い支度と言って、いざと言う時の為に貯めていましたよ。いざと言う時には、誰かがちゃんとやってくれるでしょう。それが人の世というものだ」と、息巻く方の言葉が、今や懐かしく思い出されます。

 一方で、今までの因習にとらわれず、自身の最期は自身の考えのもとで執り行いたい、とおっしゃる方も増えて参りました。

丁度その頃でした。

 お手紙に添えて、1枚の絵ハガキが送られてきました。

 直送を御希望されていたお兄様の御相談に賛同された妹様からのものでした。

 絵葉書は赤いカンナの花咲く中を真っ直ぐ前を見据えた、白い服の少女の後ろ姿がパステル画で描かれていました。

 かつてのご自身を描いたその後ろ姿に、強い意志が感じられ、お兄様同様にお送りしたお見積もりをご覧になり、「その時はすでに1生が終って、何一つ携わることがございませんが、客観的に冷静に考えられ、妙にすっきり致しました」との文面に、少女の想いが伝わってきます。

 最近では直葬と一口にくくれない程、様々な工夫もなされてきています。

 コロナ騒動以後の御葬儀の方向は如何に・・・。

こんなご時世ですので・・・。

 久しぶりお会いすると、皆さん一様に「こんなご時世ですので・・・」と前置きの言葉が返ってくる昨今ですが、こんなご時世だからこそ、新たな出会いもあろうかと存じます。

 ご葬儀の世界もその一つかもしれません。

 親戚・縁者に気兼ねせず、お気持ちを素直に表した御葬儀が出来る時代になるのでは・・・?

 そんな予感さえもしてきます。

 担当者に伺うと、一般葬が激変し、通夜を省いて御家族だけでお見送りをされる1日葬、ないしは、お式を省いて、火葬のみの直葬を希望される方が大半を占め、昨今は式場の空きが目立つ状況とのこと。

 半年前の公営斎場での予約状況が信じられないほどの激変ぶりは、いつまで続くのだろうか。

 否、時代の変化と併せて、半年前の状況に戻るのは難しいかもしれません。

 親戚縁者はもとより、お世話になった方々を中心に広くお集まりいただいた、従来型の御葬儀はこうあらねばという時代はすでに過去のものになり、コロナ騒動をきっかけに、御葬儀の在り方も、ご喪家・ご本人様の意思に合わせた、小規模な葬儀に変化していくのではと推測される状況となって参りました。

 12年ほど前、直葬という言葉がマスコミに登場し始めた頃でした。

 まだ健康ですが、ご高齢なので万が一に備え、無宗教での直葬を御希望され、生前予約をされた方の妹様からも、お兄様の主旨に賛同されて、センターからお見積もりをお送りさせていただきました。

 早速に妹様からは、御礼のはがきと一緒に、ご自身の若かりし頃の自画像ですとパステル画の絵葉書が送られてきました。

 そこには赤いカンナの花に囲まれ、前方を見据えた白い服の少女が1人たたずんでいました。

 最期までご自身の意思を貫きたいと言う熱い想いが溢れた絵葉書の少女の横顔を見ていると、やっと、ご自身の想いが伝わる時代がやってきたのではという安堵感も伝わってきます。

 この1枚の絵ハガキを見ていると、コロナ騒動以後は、御葬儀の世界も 新たな時代がやってくるのでは、そんな思いも致します。

3密(密集、密接、密閉)の中での御葬儀は・・・。

 今年に入り、コロナ騒動以後、御葬儀の世界も大分様相が変わってきています。

 「密集、密接、密閉」の状況を避けるため、御葬儀を執り行う側、ご出席される側とも双方でためらわれ、中には御出席者10名以下と限定される式場も出てきているとの由。

 通夜のお食事を省き、1日葬が主流となり、家族だけでお見送りされ、永年の友人・知人の最期のお別れもままならない状況はいつまで続くのでしょうか。

 以前、闘病中の御父様の万が一を鑑みて、あれこれ悩まれた末、「今すぐという程ではないが、父の為にも出来るだけ慌てないで対処したい」との御相談を頂きました。

 一方のお父様は一抹のさびしさをこらえて、長年の看病疲れのお母様の為にも、最期は家族だけで静かに見守ってほしいとのご要望を寄せていらっしゃったとのこと。

 ご相談者は、病院に日参される一方で、万が一に備え当センターに御相談されているご自身の行動に対し、当初自己矛盾に陥っていたが、センターとのやり取りの中で、次第にあらかじめ知っておくことが、ひいてはきちんと送ってあげることに繫がるんだと思うようになり、家族だけでお見送りすることも大事だが、長年のお付き合いの中で最期のお別れをされたい人の気持ちを汲んであげることも大事と思うようになられたとの由。

 ご相談者からは「お見舞いも拒否され、最期のお別れも出来ないなんて辛すぎる」との申し出に「どうぞお願いします。お越しください」と言えたことで、一生の悔いを残さずに済みましたとのご報告を頂きました。

 3か月後の御葬儀ではご親戚の方々、古くからの友人・知人が馳せ参じ、久しぶりにお会いされた通夜の晩、皆様は大広間にて雑魚寝され、さながら合宿所のような様相を呈し、翌朝はバケツリレーよろしく、皆様の手で大広間にお布団の山が築かれたのは、圧巻の一言だったとの由。

 思い出深い最期の晩が、皆様の心に刻み込まれたのは言うまでもありません。

直葬、この10年、さらにその後は・・・。

 ご葬儀のご相談では特に昨年来、葬儀・告別式を省いた直葬のみのご希望が増えて参りました。

 今年も新年早々立て続けに、赤ちゃんを含めた直葬のご相談を頂きました。

 丁度10年程前、親を見送った団塊の世代の方々に向けてマスコミも「ご自身の最期をどのように迎えるか、はたまた迎えたいか」の特集を組み始め、ご葬儀は子に任せた親世代との違いを強調しておりましたが、当時はまだまだ親の代からの地縁も血縁も残っており、自身のことは自身で決めたいというお気持があっても、決心を要するまでには至っていなかったのが現状だったようです。

 葬儀社の担当者も「金銭的な問題の方以外は、御霊を成仏させる意味からも是非お式の方もとアドバイスをしています」とのお話でした。

 その後10年で時代の空気も一変し、ネットでの情報も参考にされながら、ご自身の生き方を含めて費用の面も考慮し、ご葬儀は出来るだけシンプルにされたいという方が地縁の薄い都会を中心に増え、最近では直葬も家族葬同様にご葬儀の一例として定着した感があるように思われます。

 当時、直葬をご相談された方々は確固たる信念をお持ちの方か、はたまた経済的に困窮され、お式が難しい方か二者択一の感が強かったのですが、最近ではごく一般的に選択される方が多くなりました。

 それに伴い、一口に直葬と言ってもご要望に応じ、火葬日まで個々の生活に合わせてのご面会やお別れがなされ、火葬場で最期のお別れとなるケース、はたまた自社式場に火葬当日ご安置し、火葬場出発前にゆっくりとお別れをされるケースと様々なお別れの仕方が増えて参りました。

 これからもさらに時代の空気に合わせて、既成概念にとらわれない、様々なお別れの仕方が増えてくるように思われます。

 ご葬儀も時代の変化に伴って、これから先、どの様な進化を見せてくれるのか・・・。

10年後のお別れはどんな形で迎えられるのでしょうか。

ご葬儀でのお言葉とは・・・。

 先日、ご葬儀の前にお伺いする場合、ご喪家の方々にどの様な御挨拶すればよろしいのでしょうかとのお問い合わせをいただきました。

 妹様のご主人のお父様がご逝去され、これからご自宅にお伺いし、お父様の納棺の儀に立ち会うご予定との事。

 通常ですと、納棺の儀は故人様を柩に移す儀式ですので、ご出席の方々も故人様と関係が深い故人様の御兄弟、ご家族、ご親族、親しいご近所の方等に委ねられる形になりますが、地域により、またそれぞれのご家庭のご事情もございますので、遠縁の方が納棺に立ち会う必要性を問いただす訳にもいかず、ごく一般的なお悔やみのお言葉を申し上げました。

 しかし、ご相談者はお悔やみのお言葉の後をどのようにすればよろしいのかとのこと。

 お悔やみのお言葉に添えて、「何かお役に立てることがございましたら、ご遠慮なくご用をお申し付けください」等の一言を付け加え、ご喪家のお手伝いを申し出たいところですが、普段ご喪家とのお付き合いもないご相談者の立場では、受け取り方により取って付けたような言い回しになりかねないので、率直なお気持をお伝えした後は間に入っていらっしゃる妹様にお任せされ、ご喪家もお忙しく大変な折ですが、お気持は伝わると思いますので、長居をしないようにお気を付けることを申し伝えておきました。

 一連のお式が円滑に進み、ご喪家に失礼の無いようにすることも大切ですが、ともすると慣れないあまりに、ご葬儀はこうあるべきとのハウツウ形式にとらわれ、最近は双方とも通り一遍のお見送りになってしまった感が見られると思うのは勘繰りすぎでしょうか。

 ご葬儀ではご喪家の御挨拶に始まりご会葬御礼のお言葉まで、また弔問・ご会葬の方々の御挨拶等様々なお言葉がございますが、心に残る御言葉は必ずしも形式に則ったものとは限りません。

 以前、立会いでお伺いした際の喪主の御挨拶は今でも心に焼き付いています。

 ご出棺に先立つ御挨拶の代わりに、長患いの末ご逝去されたご主人の病状を克明にお話された奥様の、これを話さずしてご葬儀を終わらせないとばかりの迫力ぶりは、100名程のご会葬の方々をその場に釘付けし、暫しご出棺の時間を忘れさせる程でした。

 ご会葬の皆様の拍手でのご出棺後、お帰りになられる方の表情が一様に晴々として、ご納得された御様子が見て取れ、傍でご一緒にお話をお伺いした当方も、思わず大きく頷いて、深呼吸をさせていただいたのが、昨日の様に思い出されます。

ご安置はどちらにされますか?

ご相談を受けた際には、ご安置をどちらにされるか(したいか)をお聞きします。
ご自宅か、ご自宅以外のご安置施設のどちらかを選んでいただくようになるのですが、「エレベーターのない団地の5階なので」とか、「マンションなので、搬送の時の近隣の方の目が気になる」など、本当はご自宅に帰してあげたいお気もちがありながら、難しいと思われている方が多いなと感じています。

ご自宅に思い入れがある方や、長期にわたってのご入院だった場合には、ご家族も、一旦は家に帰してあげたいと思われることでしょう。

葬儀社さんに悪いとか、断られると思っていたというご相談者もいらっしゃいました。しかし、「できることなら、ご自宅に帰してあげたい」と考えている葬儀社さんは多いです。
このようなご相談を受けた際には、一応、葬儀社さんには確認をするのですが、今まで私が確認をした葬儀社さんは、全て問題なくご自宅へお帰りになるお手伝いをしてくださいます。

例えば、エレベーターが無く、階段も狭い団地などにご搬送する場合には、納棺をしていない状態で葬儀社さんのスタッフがお身体を抱えてお部屋までお連れしてくれます。
マンションなどの集合住宅で近隣の方の目が気になる場合には、人の出入りが少ない時間帯を選んで搬送してくれることもあります。
また、ご葬儀までの待ち日数が長い場合には、一旦ご自宅にお帰りになり、後の何日かを安置施設にお預けすることもできます。

それぞれのご家庭で、色々なご事情はありますので、一概にはご自宅でのご安置をお勧めできることではありませんが、もし、少しでもご自宅にとのご要望がある場合には、あきらめてしまわずに、ご相談してください。

直葬でのお別れ時間の取り方は・・・。

 「独り身だけれど、今まで大勢の方に世話になりました。昔の人は老い支度と言って、いざという時困らないように貯めていましたよ。葬式には出来るだけ沢山の人に立ち会ってもらいたい。誰かがちゃんとやってくれるでしょう。それが人の世というものだ」

  10年程前、語気を強めた声がラジオから流れていました。

 直葬という言葉が、マスコミを中心に取り上げられ、話題になるにつれ、賛否両論に分かれ、あちこちでバトルトーク合戦が繰り広げられていたのが、つい昨日の様に懐かしく思い出されます。

 都会を中心に、いつの間にか浸透し、最近ではご喪家の事情に合わせて様々なバリエーションの直葬も目につくようになってきました。

 御家族と御兄弟の方のみでのお見送りをご希望され、ご葬儀のお式を省いた直葬をご希望の方が増えておりますが、お式が無い分、お別れの時間が取れない慌ただしさがございます。

 センターへのご相談でも、最期のお別れだけはゆっくり時間を取りたいとのご要望も多く、最近では葬儀社の方々にもそれぞれに、臨機応変な対応が求められて来ているようです。

 ご自宅でのお別れの場合は、葬儀社さんの方で納棺のお手伝いとご焼香のご用意、ドライアイスの交換だけをしていただき、お別れのお時間を十分お取りできますが、ご出棺当日までご自宅以外にご安置の場合は、葬儀社さんにより様々です。

 葬儀社さんの中には自社式場の和室に「付き添い安置」という形を取られ、ご自宅でされるようにお線香をあげ、ご喪家の方の1晩中付き添い、翌日ご出棺が可能なケースもございます。

 また、自社式場を所有している葬儀社さんの場合、ご出棺当日の朝、安置所から空いている式場に移動し、こちらでゆっくり柩へのお花入れとお別れが可能な社もございます。

 中には、ご出棺前日に自社安置所にお集まりいただき、お別れ室にてゆっくり1時間程のお別れが可能な社もございます。

 直葬のご要望が増える中、少しでもご要望に沿った様々なバリエーションのお別れができるよう、更なる期待をしたいと存じます。