見積書と請求書の違い

サイトの「求む-葬儀口コミ & 後悔した葬儀体験談」コーナーから、後悔した体験談をいただきました。

病院からの遺体引き取り後、葬儀の内容と見積もりについて話し合いお願いしました。葬儀後 請求書を見ると当初の見積りの1.4倍になっていました。内容を聞くと間違った見積もりをしたけれど連絡しなかったとの事で、まるで詐欺にでもかかったようでした。

これはたしかに詐欺のようなものでしょう。こうしたことをやっている社がまだあるのは驚きです。今回のみ間違えたというよりは、常態となっている社と捉えたほうが妥当な感じもします。

たしかに、見積書と請求書が違うことはあります。会葬者数の違いにより接待に使われる額は変動するので、それが違ってはきます。返礼品や飲食の費用です。このことは説明するのが当たり前でしょうし、説明されれば誰でも納得できる話です。

本来説明し納得してもらうことなど、担当者とご家族側とのコミュニケーションがまずくて意思疎通ができず、トラブルになることはあります。とくに、やっつけ仕事をしているようなところでそうなる可能性がでてきます。それでも、「間違った見積もりをしたけれど連絡しなかった」という言い訳を聞いたことがありません。

体験談を寄せてくれた方が、なぜこの社を選んだのか、わからないのですが、地域のかかわりの中で選んだ社であるとすれば、この会社の継続は難しくなるでしょう。なので、通常こういうことはしないと思われます。会社の継続など考えていないネット集客の社であるかもしれません。

葬儀社選びは変わらず難しいことに変わりありません。

ホームページではどんな人がやっているのかわからない・・。

 ご入院されているお父様が心配な状態になり、これから出張が多くなる季節に入るため、自分が留守をしているときに万が一のことがあっても家族が困らないようにしておきたい、という事前相談がありました。 

 「葬儀社のホームページなどもいろいろ見ましたが、費用が見えない所にどれくらいかかるのかわからないし、 ホームページではどんな人がやっているのかわからないので、センターに相談しました」とおっしゃっていました。

 たしかに、ホームページの情報だけでは、どんな葬儀社なのか、会社がどんな規模なのか、本当はどこに会社があるのか、担当者はどんな感じの人なのか、などの実態がわからず、葬儀社を選ぶための情報を得るのは難しいように思います。

 センターでは、葬儀社から取り寄せた見積書と一緒にご紹介葬儀社がどのような葬儀社かや、そのご相談者必要であろうアドバイスなどを記載したその方のためだけの「あさがお説明書」を付けてお送りしていますので、葬儀社を選ぶ際のご参考にしたいただいています。

 ご葬儀を終えてすぐにご相談者からいただいたご報告のメールには、「あさがおさんからいただいた説明書は葬儀社の概算見積以上に役に立ちました」とお書きくださっていました。

担当者の立場

 「どのようなことを伺っても的確な回答とアドヴァイスを頂き、全面的に信頼しお任せすることができました」。
ご葬儀当日慌ただしく、お気持の余裕がなかったご喪家を全面的にバックアップし、仕出屋さんや、お花屋さんの細かな支払い、係りの方への心付けまで、全てサポートした担当者への感謝のお気持ちが寄せられました。

 当初、ご相談のやり取りの段階で、ご要望に合うと思われる地元の賛同葬儀社さんを複数社ご紹介し、各社から見積りをお取りして、見積りの説明と各社の特徴等申し上げたところ、当方のお薦め社とその理由をザックバランにお聞かせ願えないかとのお問い合わせを頂きました。

各社共リーズナブルな価格で、担当者の対応も評価が高く、当センターとしては甲乙つけがたいところですが、先のやり取りで予算・場所・サービスの質の優先順位をお伺いしたところ、ご予算も大事ですがサービスの質を挙げていただき、ご会葬者にご高齢の方が多く、少人数でのご葬儀とお伺いしておりましたので、ご紹介した社の中では、自営業的立場で長年ご葬儀に携わってきた担当者を、推薦させていただきました。

他社さんの場合は社の担当者という立場になりますが、推薦した担当者の方はご自身の判断1つで、その場の状況に合わせて即答出来、いか様にも対応が可能ではという点を考慮させていただきました。

しかし、同時に少人数のご葬儀では、担当者との関係が重要になり、実際にお会いして合う・合わないということも出てきますので、お会いになってからお決めいただくよう申し伝えておきました。

見積りをお取りした社の担当者それぞれにお会いになり、「どの方も安心してお任せできそうな感じがしましたが、今回はご推薦頂いた社にお願いしたいと思います。他社に不安を感じたわけではありません。ご推薦頂き実際にお会いしてその通りだと実感しました」

ご報告から4日後お母様は旅立たれました。

便りが無いのは良い知らせ・・・?

 先日、7年前と4年前に夫々ご自身のご葬儀の見積りをお取りした方から、お手紙とメールにて立て続けにご連絡をいただきました。
ご自身の万が一を鑑みてご相談いただき、見積りをお取りした当初からは周りの状況やご自身の心境の変化もあり、新たなご希望等も伺いながら、ご要望にそった再見積りをお送りさせていただきました。

 ご自分のご葬儀をどのようにされたいか、ご自身でお決めになり、見積をお取りになることは、気持の中でもお身内の方の事前相談をされる場合とは少し趣が異なり、より確固たるお気持で臨まれ、そこにはより強い意志と覚悟が垣間見られるようです。

以前、電話にて明るく、てきぱきと張りのある声でご相談頂いた方は、当初ご両親のご相談かと勘違いされる程お元気な御様子でしたが、実際は再入院される直前でした。
小さなお子様を抱え、万が一の際に後を託す妹様の為にもと、気丈に振る舞われ、ご相談に応じた当方が反対に励まされる始末でした。
妹様から訃報が届いたのは、それから半年後でした。

また、直葬という言葉がマスコミに登場し出した頃でした。
今はまだ健康ですが、高齢なので万が一に備え、無宗教での直葬をと、生前予約された方の妹様からも、お兄様の趣旨に賛同され、同様なご希望をいただき、お見積りをお送りさせていただきました。
妹様からはお礼の手紙とご一緒に、ご自身のかつての自画像ですとパステル画の絵はがきが送られてきました。
赤いカンナの花に囲まれて、前方をじっと見据えた白い服の少女が1人たたずんでいました。
少女の横顔には何か決意のほどが伺われ、最期までご自身の意思を貫きたいという熱い想いが伝わってくるようです。
後を託された息子さんからのご連絡は、まだ届いておりません。

時代の変化も目まぐるしい昨今です。
出来ましたらお見積りは1年程を目途に再度お作り致しますので、近況報告と共にご連絡いただければ幸いです。

ご喪家に向く賛同社の選び方

「ご紹介頂いた3社のご担当の方とお会いしました。どの方も安心してお任せできそうな感じがしましたが、今回は推薦いただいた葬儀社さんにお願いしたいと思います。実際にお会いしてみてその通りだと実感しました」
 
 センターのご相談フォームから事前のご相談を頂き、当方からもさらにご要望やその理由等をお伺いし、ご要望に見合った地元の賛同社からお見積りをお取りして、センターの見積説明書と共にお送りした方からのご報告です。

 葬儀社をご紹介するにあたり、ご質問の中でご葬儀の方向性も考慮し、予算と場所とサービスの質の三つがあるとするならば、あえてどれを優先されるかをお伺いして、地元の賛同社3社程をご紹介したところ、出来ましたら担当者とお会いする前にお勧め順とその理由もお聞かせ願いたいとのご連絡をいただきました。
 各社共甲乙つけがたい状況でしたが、ご相談者からの要請を受け、強いて申し上げればとの前置きで、今回は一番こぢんまりした社を推薦させていただきました。

 理由といたしまして、お身内だけの家族葬を御希望になり、ご会葬者の多くがご高齢者とのことで、ご要望として細かな気配りや適切なアドバイス等のサービスの質を挙げておられましたので、3社の中では永年ご葬儀に携わり、小規模ゆえに自営業的立場で、状況に合わせて小回りが利き、担当者の一存で即臨機応変な対応が可能な社を選ばせていただきました。

 但し、見積りの説明書でも申し上げておりますが、実際にお会いされて、ご紹介した担当者と合う、合わないという問題も時には起きて参ります。
 特に少人数のご葬儀では担当者との関係が密になり、重要になってきますので、実際にお会いになり、お話し合いをされてからご判断いただくよう申し伝えておきました。
 ご報告から4日後、御家族の皆様に見守られ、お母様は静かに旅立たれ、それから6日後のご葬儀となりました。

 最近はホームページをはじめ、週刊誌、テレビ等のマスコミを中心に、ご高齢者をターゲットにしたご葬儀に関する情報が氾濫の様相を呈していますが、熟読されて情報のハウツーをマスターしただけでは、ご満足のいくご葬儀を執り行うのは難しいのが現状です。
 
 ご喪家にはそれぞれご希望がございます。
 ご喪家のご要望をどれだけ汲み取れるか、ご葬儀の担当者も日夜努力しております。
 双方を取り持つ当方も、第3者として、常にご要望に合った担当者をご紹介できるよう、心がけていきたいと存じます。

最初の相談から時間が経ってしまっても・・。

 先日、友人のお母様がいつどうなってもおかしくない状態になったと伝えられました。お母様が入院した時に、もしかしたら近い時期に葬儀をおこなわなくてはならないかも、と、事前相談があり、葬儀社を紹介させていただいたのですが、それから一年経ち、明日なのか、一か月先なのか、という状態だと医師から告げられて、亡くなったときにはどうしたらいいのかと。
 事前相談の際に見積りを作ってもらい、葬儀の流れなども説明はしていたのですが、時間が経って、日々の忙しさも手伝い、一年前に聞いたことはすっかり忘れてしまったそうです。
 また、一から説明し、困ったことがあったらいつでも連絡していいから、と伝え、安心したようでした。

 センターへ事前相談される方でも、この友人と同じような状況にある方もいらっしゃるかもしれません。
 最初の相談から時間が経ち、以前センターへご相談されたことを忘れて再度ご相談されたケースもあります。

 ご対象の方が回復され、葬儀の事が頭から消えているのは、本当に何よりだと思います。
 心配な状態になった時、必要になった時には、遠慮なく、いつでもご連絡を頂ければと思います。

 最初のご相談から時間がたってしまっていても、再度ご相談いただくことは全く問題はありませんし、新たな情報をお伝えできるかもしれません。

 センターでは、一定期間、ご相談の内容を保管していますので、何か心配なことがあった際にはいつでもご連絡いただければと思います。
 

長期的なご相談の場合

 先日、5年ほど前に、ご自身の葬儀についてのご相談をされた方から再度ご連絡を頂きました。
 最近、周りの方が数名お亡くなりになり、ご自身の万が一の時のことが気になって、以前受け取られたセンターからの資料にまた目を通されたとのこと。再度資料を読んで、ご紹介葬儀社の中から1社をお決めになったというご連絡でした。
 当時ご紹介させて頂いた葬儀社は全て今でも営業されています。また、この5年間の間に、ご相談者の近隣で良心的な葬儀社が複数社新たにご賛同いただいていたので、新たなご紹介もさせていただきましたが、以前ご紹介させて頂いた1社をお選びになりました。
 5年前に見積りを作った担当者はすでに退社されていましたが、その時にセンターと担当者がやり取りをした記録が残っているので、新しい担当者に情報を引継ぎ、再度見積りを作って頂いているところです。

 一方、事前相談でご紹介した葬儀社が廃業してしまっていたというケースもあります。
 このような場合には、再度ご連絡を頂ければ、改めて合いそうな葬儀社をご紹介し、内容の調整などを行います。

 センターでは、長期のご相談の方へは1年ほどを目安に見直しをお勧めさせていただいていますが、葬儀の事についてはなかなか積極的にという気持ちになれないかもしれませんし、依頼する葬儀社をある程度決めると、不安が取り除かれて、見直しを忘れてしまう事もあるようです。

 特に長期的なご相談の場合、ご相談者の状況や価格の変動、担当者の移動など、その当時と変わってしまっていることががある可能性があります。
 気が向いたときでけっこうですので、再度ご相談いただけると新しい状態でご紹介させて頂くことができるかもしれません。

 

「もう1度利用したいかと問われれば、勿論Yesです」

 最初のご相談をお受けし、お見積りをお取りした方から、2年半ぶりにご連絡をいただき、対応しておりました矢先、お母様が急変され、ご逝去されたとのご報告が入りました。
 お見積りをお取りした社に直接ご連絡をされ、今搬送をお願いしたところとのこと。

 これからは担当者と直接打ち合わせをして構わないかとのお問い合わせに、ご紹介した担当者はご葬儀のベテランの方ですので、ご不明な点やご要望等ご遠慮なさらずにご相談してくださいと申し上げ、こちらからも改めて担当者に対応をお願いしておきました。
 担当者からは「以前の見積りも手元にありますので大丈夫です。ご相談は任せておいて下さい」との力強い返答が返ってきました。

 ご葬儀の良し悪しには、担当者の力量が大いに関係してきます。
 ご葬儀後に頂く相談者からのアンケートからもその一端が伺えます。
 ご相談の折、推薦した担当者はまだ若い方でしたが、しっかり担当していただける旨申し上げたところ、ご葬儀後、ご相談者からも最初から最後までよくフォローしていただいたと感謝のお言葉を頂きました。
 
 アンケートでは不明な点をお尋ねすると、なんでも真摯にご説明くださり、不要なものを勧めることもなく、「これは無くてもよい」「このレベルで十分」と適切なアドバイスを頂き、運よく、希望の日時に式場の予約も取れ、リーズナブルな費用で立派なご葬儀を行うことが出来ました。
 また、葬儀社所有の霊安室のスペースが少々小さい為、納棺にも参加したいと言っていた親族を呼べなかったことだけが、残念ではありますが、家族だけの少人数で納棺を行ったことは、よい思い出になりました。
 当分、葬儀社さんのお世話にはなりたくありませんが、もう1度利用したいかと問われれば、勿論Yesです。
 適切な葬儀社さんをご紹介くださり、ありがとうございましたと綴られておりました。

 ご満足いただけるかどうかは担当者とのコミュニケーションのあり方にも深く関係してきますので、双方のお気持や言葉の通い合いも重要な要素になってきます。

 以前、ベテランの担当者に伺ったことが思い出されます。
 祭壇もお料理も重要ですが、1番はご喪家のお気持ちに如何に寄り添った対応が出来るか。
 良いご葬儀だったと言って貰えるか否かは、ご葬儀の始まる前すでに決まってしまうとまで言われているとのことです。

オーダーメイド

 以前、「いくつかの葬儀社のHP等見ましたが、どれくらいの費用になるのかよくわかりません。」というご相談がありました。
 これは、多くの方が感じられている疑問でもあると思います。

 葬儀社が独自のプラン価格をサイト上で提示し、このプランには何が入っているのか、というところまで説明しているところも多いですが、プランの中に何を入れるかは、各葬儀社が決めていることです。
 細かく言えば、安置料が入っているといっても、1日分なのか日3日分なのか・・・、搬送は何回分が入っているのか・・。
 祭壇にしても、同じ20万円のものでも内容はそれぞれ異なっています。

 また、お葬式は、各ご家族によって要望や状況が異なるため、Aさんのご葬儀では〇プランでよかったけれど、Aさんと似ている状況でも、Bさんの場合は〇プラン+αのほうがいいのでは、など、プラン内容だけでは決められないこともあります。

 これを、今まで葬儀を出した経験がない方がホームページをぱっとみただけで「あと何が必要か、どうすれば節約できるのか、うちの場合は?」などを判断するのは、数を多く見れば見るほど非常に困難になると思います。

 センターでは、事前相談で葬儀社から見積もりを取り寄せる際に、ご相談者がどのようなことを希望されているような葬儀をするためにはどのようにしたらいいか、などを担当者と相談をして見積もりを作って頂いています。
、お葬式は各ご家族によって異なる、オーダーメイドのようなものだという気持ちでご相談に対応しています。

葬儀社さんの見積り書

 複数の葬儀社の中から依頼する葬儀社を選びたいと思っている方が比較検討するための材料として参考にしたいものの中で大きな資料となるものは見積り書だと思っている方は多いと思いますが、細かいところまで読み取って比較するのは少し難しいのではないでしょうか。
 葬儀社の見積り書は、各葬儀社で仕様が異なり、また用意しているプランも葬儀社によって含まれているものの内容が異なっていたりしますので、比較するためには説明がないと混乱してしまうこともあるかもしれません。
 センターの賛同葬儀社さんの中でも、プランの中に安置料が3日分含まれている所もあれば、安置料が含まれていない葬儀社もあります。また、プランの中に火葬料も入っていたり、搬送料、霊柩車の費用までほとんどのものがまるっと入っているプランを使用している葬儀社もあります。

 見積り書で比較検討する際に分かりやすい見積りを作ってもらうためには、ある程度具体的な情報を葬儀社に伝えるといいかもしれません。
 例えば、○○斎場で通夜・告別式を行いたい、安置所に安置をしてもらって、人数は身内○○人、一般会葬者が○○人、ご僧侶は葬儀社から紹介してもらいたい、費用は抑えたいので一番シンプルなプランで、など。飲食・返礼品・式場使用料、火葬料など、お葬式を行うためにかかるすべての費用で計算してもらうこと、また、複数の葬儀社に見積りをお願いするのであれば、どの葬儀社にも同じ条件をつたえる、などです。

 ただ、初めて葬儀を考えなくてはならない人にとって、ここまでの条件をまとめること自体がなかなか難しいことのように思います。
 センターへご相談される方は、「何を聞いたらいいかもわからない」という状態の方も多く、特に事前相談の場合には、ひとつひとつ整理していきながら上記のような内容を導き出すことから始めて、見積りの取り寄せ、比較ご検討、という流れで葬儀社を選べる状況になるまでのお手伝いをさせて頂いています。