ご相談の見直しを・・。

 事前相談をされる方の状況や想いはいろいろです。
 医師から余命を告げられ、不安な状況の中でご相談される方や、長期のご相談でとにかく全てを事前に決めておきたいという方、万一の時に慌てないように心づもりをしておくために準備をしたいと思われている方など・・
 どの方も、不安を持っている事に違いはないのですが、長期のご相談で事前に全てを決めておきたいとご相談される方は、一旦お決めになられたとしても、折を見て見直しをしていただくことをお勧めしています。

 世の中の移り変わりの速度はとても速いです。5年前には珍しい事だったものが、今では当たり前のものになっていたり、最近よく聞くようになったサービスが何年後かにはすっかり無くなってしまっていたり・・・。
 また、良い葬儀社がふえているかもしれませんし、身近なところに便利な式場が新しく建つかもしれません。
 懇意にしていた担当者がいなくなってしまうことも考えられます。
 ご相談者ご自身の環境や状況も変わることがあるかもしれません。

 センターでは、長期のご相談でも一定期間は資料を保存していますので、もし、見直しを希望される方はご連絡をいただければと思います。

新たな後悔口コミが寄せられました。

 新たな後悔口コミが寄せられました。10個ほど箇条書きに書かれていたのですが、その中からいくつか挙げてみます。

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・手配したバスの運転が乱暴。脱輪・道を間違えた上に知らない
・バスが遅れた為に床取・親族は霊柩車からの出棺に間に合わず。謝罪無し。
・火葬場後の清めを忘れる。そして凄く急かす。
・四十九日では頼んだ引物では無い物が半分以上入れられていた。
・クレームを入れたらこちらが納得する対応をすると言ったのに後日出来ないの一点張りの上に逆ギレ。
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 こうした経験が一度でもあれば、仮に次に葬儀の機会があれば、かなり用心深く確認しないと安心はできなくなるかもしれません。

 ご相談者は、おかれている状況やこれまでの経験など様々なので、安心の仕方も人それぞれです。

 これまで葬儀の経験がなく、どこに頼んでも同じだろうと思っている人ならば、ネットに載っているプラン費用と、簡単な説明ぐらいだけで、かなり安心してしまう人もいるかもしれません。
 それでも、一応念のためと、事前に電話してみて、「事前に打ち合わせしなくても大丈夫ですよ、事後になったら連絡してください」と言われ、そうしてしまう人もいそうです。

 経験がなくても用心深い人は、事前に大量の情報を集め比較検討しようとするかもしれません。そうだとしても、どれが本当のことなのか、なかなか判断が難しいのが、ややこしいところです。

 先日の事前相談の紹介案件では、他社と比較することなく紹介社に決め施行されたものがありました。ただ、事前に会館も見学し、ある程度の会葬者数に対応可能かどうかも確認し、担当者とも面談していました。アンケートでは、「担当者の対応が良かった。葬儀社へ足を運ぶ回数も多かったため、自宅の近くでよかったです。」とありました。

「複数の葬儀社から見積もりを取り寄せても・・・」

 当センターの紹介案件の中では、サポート事例に事後と事前の区分を設けているように、事後の相談も少なからずあります。事後の相談というのは、突然のことで、とか、事前相談するにも抵抗があったのでという方の相談というようなことになります。抵抗がある方の中には、「事前にHPは確認していて、相談しようと思っていたが・・・」というような場合もあります。

 以前依頼した葬儀社が良かったのでとか、知り合いがやっている葬儀社があるので・・など、もしものときも心配はいらないという人は別にして、抵抗感よりも心配や不安が大きければ、事前相談は不安を和らげる効果は一応はあるように思います。

 一応というのは、そう単純なものではないと改めて思ったからです。
 数日前の新規の事前相談において、「複数の葬儀社から見積もりを取り寄せても、どれが不要で見積もり以外にどんな請求をされるのか、不安でたまりません。」と相談フォームにありました。
 本当のことを言ってくれていると思える誰かを探し当てるまでは不安はなくならないということだと思います。

 万能ではありませんが、こうした場合の、有力な解決方法のひとつは対面の相談かもしれません。社の雰囲気や人など、HPや紙ベースではわからないことが得られるはずです。
 事前相談された方の、先日の施行後のアンケートにおいて、
「事前調査で2社を紹介して頂き、両社の事務所を訪問して話しを伺った。○○○○(葬儀社名)の○○さん(担当者名)の話しと見積りは詳細まで説明しての見積りで納得が出来た。もう一社の方は、話しも要領を得ず、見積りも大雑把で、この時点で○○○○(葬儀社名)に気持ちを固めた。」とありました。
 これ以後は葬儀社選びや費用などについて心配はなくなっているということになります。

見積書の添付

 最近はスマートフォンやタブレットなどでどこにいても見積りを見ていただくことができて便利になったな、と感じています。

 事前のご相談ではご対象者が心配な状態になると、ご家族は家に帰れない日が続くこともあります。
 そのような状態でも、見積書を受信してすぐに見られるというのは、時間が無いご家族にとってとてもメリットがあることだと思います。
 送る側の注意することと言えば、どの種類のファイルを送信するかを先方に伝え、そのファイルを開封できるかの確認をしておくということです。

 先日、ご危篤の状態が続き、病院に詰めていて自宅に帰る事が出来ないというご相談者へ見積書をメールで送ることになりました。
 普段は電話とSNSでのやりとりくらいしか使わないスマートフォンでの受信とのこと。慣れない操作は、苦手意識も重なり、難しく感じられるようでしたが、PDFファイルでお送りする事をお伝えしておいたところ、事前に閲覧できる状態に準備してくださっていました。

 大きな不安を抱えている方にとって、送受信がうまくいかない、添付ファイルが開かないなどの小さなトラブルは、普段だったらあまり気にはならないようなことでも、ストレスになってしまうことがあるかもしれません。

 ご相談者の方がスムーズに受け取れるよう、こちらも注意を払ってやりとりをおこなわなくてはと思っています。

葬儀社さんとのコンタクト

 事前相談では、既にご自身でも数社の見積もりをもらっている段階で相談される方や、ご検討している葬儀社がある状態でご相談をいただくことも少なくありません。
 色々調べているうちによくわからなくなってきた、ネットで色々見てみたけれど、どの費用をみればいいのかわからない、など、混乱されていらっしゃる方も多いようです。
 特に葬儀社の見積もりは会社によって書き方やプラン等の内容が異なり、多くの見積もりを見れば見るほど分からなくなってしまう状況はとても理解できます。
 葬儀社の見積書を普段から見て慣れている環境にいても、複数社の見積書の項目を一つ一つ見比べるのに困難な場合もあるくらいですから、いきなり提出された複数社の見積書をさっと見比べて、説明もなしに判断するのはとても難しいことと思います。

 また、ご満足のいく葬儀を行なっていただくためには、見積りだけでなく葬儀社の担当者との信頼関係なども大きく影響してきます。

 センターでは、できるだけ担当者と事前にご面談をして頂くことをお勧めしています。

 いままでも、直接会って話をして、見積もりの内容について丁寧な説明を受け、また、ご相談者のご要望をきちんと受け取ってもらったので、この社にお願いしようと思いましたというご報告を何度もいただいていますが、事前相談の段階で、この担当者なら任せられるという信頼ができるようになるのも、直接会うことによって生まれるのかもしれません。

 時間の関係や遠方などの理由から、なかなか直接会うことができない場合もありますが、時間がある場合にはお電話でもいいので、直接コンタクトをとっていただくだけでもいいかと思います。

 もちろん、これは「お気持ちのうえで葬儀社と事前に会うことを許される場合」ということが前提ですので、必ず面談をしてくださいというものではありません。
 ただ、可能な場合には、という限りでお勧めします。

 分かりづらい見積書の内容も丁寧に説明してもらうことで明確になるかと思いますし、なにより、葬儀の打ち合わせの段階で「はじめまして」という状況よりは、一度会話をしているだけでも、大きな不安の中で安心できるものがあるように思います。

ネットだけでは難しい、ご葬儀の現実

最近のネットでは、ご葬儀に関する情報が、一見氾濫しているようにも見受けられますが、初めてアクセスされた方は、調べれば調べるほど、戸惑われる方も多いと伺います。
 料金設定の基準が一定でない為に比較が出来ず、情報ばかりが飛び交い、実際のご葬儀の中身がかえって見えづらく、不安を感じる向きもいらっしゃるようです。

 実際のご葬儀に立ち会うと、現場は最もメンタルな面で構成されており、それぞれのお見送りの仕方があるにもかかわらず、ネット上では金額のみが一人歩きしたり、一律にハウツー式のご葬儀が相変わらず強いインパクトを持って迫ってきます。
 
 ご希望のご葬儀を執り行うために、ネットで情報を得ることも大切ですが、ネットの誘いに対抗するには、それ以上にご自身の足で直接たしかめた情報が、重要な要素となり、満足度の高いご葬儀に結びつくことと思います。

 1ヶ月程前に執り行われたご葬儀では、ご葬儀までに少しお時間の余裕がありましたので、初めに複数の賛同葬儀社さんから、ご相談者のご要望に合う地元の斎場をそれぞれ提案していただき、先ずは概算の見積りをお取りいたしました。

 ご相談者は早速に週末を利用して、ご家族とご一緒に各斎場を見学され、その中から2斎場を選択し、先に提案していただいた葬儀社さん2社にそれぞれ1日葬と2日間でのご葬儀の再見積りをお願いされました。
 ご自身の目で確かめて、メリット・デメリットを考慮し、最終的に一番条件の合う斎場を選ばれましたが、甲乙付け難かったのは再見積りをお願いした両葬儀社さんでした。
 
 それでも1社をお決めになられたのは、訪れた斎場で伺った葬儀社さんの評判の良さからだったとのこと。
 葬儀社さんの担当者が気の回る方で、ご喪家の方々が安心してご相談されているご様子を、現場の斎場スタッフの率直なご意見としてお話され、それが決定打に繋がった模様です。
 ご葬儀の際には担当者の力が十二分に発揮され、ご満足のいくご葬儀になられたことは、言うまでもありません。
 
 ご相談者からは次回もお願いしたいとのメッセージまでいただいております。

事前のご相談は人それぞれです。

 葬儀の事前相談で、「入院中の身内の者が心配な状況なのですが、まだ亡くなっていないのに葬儀の相談をしてもいいのでしょうか」という事前の相談をお受けすることがあります。
 その際には、事前相談をした場合のメリットをお伝えしたうえで、ご相談者の方の考え方やお気持ちにしたがって対応させていただいています。

 先日、ご入院中のお身内の方が心配な状況なので葬儀について調べたい気持ちはあるけれど、親戚などの手前、まだ亡くなっていない状況から用意周到に準備を整え、万一の時を迎えたときにあまりにも段取り良く進めてしまうことには抵抗があるというご相談を受けました。
 通常であれば、事前相談ではできれば葬儀社の担当者と直接会ってお話しをお聞きになることをお勧めするのですが、このご相談の場合には、ご相談者だけがご理解していればいい状況だったので、概算見積りをとっておおよその費用と流れをご理解されたうえで、あえて担当者とは会わず、携帯にその社の電話番号を登録しておき、万一の際に連絡する所だけを決めておくということになりました。
 後日、そのご相談者より「不安だらけでしたが、万一の際に連絡する所を決めておくだけでも安心しました」との連絡をいただき、私の方も安心いたしました。

 一方、万一の際に慌ててしまいそうだからと、ご紹介した社の担当者と面談し、お料理や返礼品の種類や祭壇の雰囲気まで詳細にお決めになり、万一の際にはその社へ連絡すれば事前に決めていた通りに進むことが安心と思われる方もいらっしゃいます。

 安心を得る材料は人それぞれですが、少なくとも事前に情報を得ることは安心につながる材料の一つだと思います。

見積りの行方は・・・。

  先日、7年前にお見積りを取られた方からご連絡をいただき、当時の見積りがそのまま生きるかどうかのお問い合わせでしたが、やはり7年の歳月は少し永かったようです。

  見積りをお取りした葬儀社さん自身が高齢のため、昨年廃業されてしまったばかりでした。
  担当者は小柄な方でしたが、ご葬儀は任せてとばかりに肝っ玉母さんばりのパワーで、ご喪家一同から絶大な信頼を得ていらっしゃいましたが、体力気力を最大限に必要とするご葬儀の仕事に、年齢の限界感じ、スパッとおやめになられたと伺いました。

 ご相談者から改めて現在のご様子を伺い、新たにお見積りを作成する旨申し上げ、ご希望の斎場に精通し、もっともご要望に適していると思われる賛同葬儀社さんから見積りをお取りして、再度センターの見積説明書と共にお送りいたしました。

 一方、昨年末にも2年半以上前にお見積りをお取りした方から、ご葬儀の準備をされたいとのご連絡が葬儀社さんの方に入り、間もなくご葬儀となりましたが、こちらは以前のお見積りどおりに進行し、執り行なわれました。

 たてつづけに歳月を経た見積りの出番となり、久しぶりに古い見積りに目を向けると、ご本人様のご相談であったり、お元気でお仕事を続けていらっしゃるご両親のご相談であったりと取られた動機は様々ですが、ご相談当初とは打って変わった晴れ晴れしたご様子が電話口からも伝わって、受けたこちらもほっとしたものでした。

 中にはご夫婦でご相談を頂き、ご葬儀は質素に、しかしお越しいただいた方にはお料理だけは十分堪能していただきたいと見積りをお取りになられた後、担当者とご一緒に斎場の下見に行かれた方もいらっしゃいました。
 綺麗な式場にご満足して、骨壷は好みのものに変更されたり、大食漢のお孫さんのためにお食事をワンセット追加されたりとより具体的に一つひとつ決められ、これで安心しましたと晴れ晴れとした表情で「こんなことができるのも元気な証拠ですね、亡くなった母も100歳まで生きましたので」と、ご満足されたご様子を担当者から伺ったことが思い出されます。

 しかしながら、ご安心された見積りも、時間の経過とともに取り巻く状況も変化してきますので、先日のように時には新たに見積りを取り直す必要もでてきます。
 お取りした後も、時に思い出していただき、ご連絡をいただければ幸いです。

長期にわたるご相談

 葬儀のことについて相談しようと思う時期は人それぞれです。
 「両親はまだ元気だけれど、高齢なので」や、「自分が万が一の時に家族が慌てないように」などの長期的なもの、「家族が医師から余命宣告を受けたので」や、「家族が亡くなったので葬儀社を紹介してほしい」などの時間的な余裕が無い状況などの様々な時期のご相談をいただきます。

 長期的なご相談の場合は、ご自身の状況だけでなく、葬儀社や社会の状況なども時間の経過によって変化していくことがあり得ますので、見積り等は時期を見計らって見直しなどをしていただくようにご案内させていただいています。

 実際のご相談の例ですが、一年ほど前に葬儀のご相談いただき、数社をご紹介したところ、幸いなことにご対象者のご病状が安定し、そのまま保留になっていたのですが、その後医師より余命を宣告される状況になってしまい、再度ご相談をいただきました。
 一年前に概算見積をだしたときから、ご会葬人数に変更があり、再見積を取ることになったのですが、ご紹介社のうちの1社がこの1年の間に、ご葬儀をされる方の負担を少しでも軽減できるようにと価格改定をしたそうで、総合計では数十万円の差がありました。
 もちろん、最初の見積りで金額を高く設定していたということではなく、同様のサービスで金額を落とすために、仕入先へ交渉したり、コストを削減する努力をした結果のようです。

 ご相談者へ提出する資料を充実させたり、費用の負担を軽減できるようにしたりなどの努力している社がある一方、スタッフの入れ替えなどで、雰囲気が変わってしまう社などもあることでしょう。

 センターでは一定の期間は以前の御見積などを保管していますので、ご相談が長期にわたる場合でも対応いたします。

見積りは担当者とご相談の後で・・・。

 「あなた任せではなく、さらに積極的に一歩前に踏み込んで、納得のいくご葬儀をしたい」お見積りの取り方1つにもそんなニュアンスが感じられます。

 当センターではご相談に応じて、ご要望に見合った地域の賛同葬儀社さんをご紹介し、その際にお見積りもお取りするか否かをお伺いしており、今まではほとんどのご相談者がこの段階でお見積りをご希望されていらっしゃいましたが、最近ではそれに少し変化が出てきているようです。

 センターでのご相談はご相談フォームを通してのメールでのやりとりと、お電話での対応になりますが、状況をお伺いし、どんなご葬儀をされたいのか、ご要望をお尋ねして、それに即したお見積りをご紹介する賛同葬儀社さんから取り寄せ、センターの見積説明書と共にお送りしております。

 次の段階では、ご紹介した賛同葬儀社さんの担当者にできるだけお会いされるよう申し上げ、お取りした見積りをもとに、担当者にさらに詳しいことをお尋ねになり、お話の内容によっては再見積りをお取りいただいたりもしております。

 また、どちらかといえばタブー視されてきたご葬儀に関する情報も、最近では各方面から自由に得られるようになり、一般の方々の間にも大分浸透してきました。

 それに伴いご相談者の方々も、通り一遍のご葬儀ではなく、少しでも満足のいくご葬儀にしたい、ご相談の段階からより積極的に参加したいという意識が高まって、インターネット等でご葬儀に関する情報を得た上で、当センターが推薦する賛同葬儀社さんの担当者と直接お会いになり、一つひとつのご要望を担当者とご相談しながら固めていき、ご自身が納得した段階で初めてお見積りという形を取られる方々が徐々に出てきています。

 ご要望の大小を問わず、ご相談者が納得のいく回答を得られることが葬儀社さんの担当者にかせられた急務です。
 ご葬儀も担当者の力量が大いに試される段階に来つつあるようです。