わからないのははずかしいことではありません!

 普段の会話で「お葬式」の話しをするということはあまりないと思いますが、葬儀関連の仕事をしている方あるあるでしょうか、友人と食事をしているときにもたまにお葬式についていろいろと聞かれることがあります。

 友人が言うには、お葬式の話は、なかなか聞きづらい話しで、たとえ親戚であっても特に費用の事は聞きにくいとのこと。
 長女である友人は、一人暮らしの高齢の母親に何かあったら全部自分でやらなくてはならない状況にあり、「葬儀」について気になり始めたといっていましたが、それから1年後、そのお母さんが倒れてしまい、万一のことが近くなったと相談がありました。
 自分でもネットで検索したけれど、たくさんあり過ぎてよくわからない、どこのサイトも良く見えてしまうし、なぜか何度も同じサイトを開いてしまっているみたいで、ぜんぜんわからない、なにせ、初めてのことだから・・・・とりあえず聞いた方が早いと、私に連絡がきました。
 そもそも、自分は何が分からないのかも分からず、どうやって検索したら解決するのか、そして、何を調べているのかさえ分からなくなってきたとのこと。。
 センターへご相談される方の中でも、最初はご自身で調べていたが、情報量の多さに混乱してしまった、という方は多く、「検索していて、たまたまセンターのホームページを見つけたので相談してみましたと」と、ご葬儀後にご協力頂いているアンケートにご回答を頂くこともよくあります。

 たしかに、葬儀のことはちょっと聞いてみたいという相談相手を探すのも難しいかもしれません。また、お葬式はプライベートな内容を含み、その方や家庭によっても考え方が違うため、相談できる人がいても、その人にはとても合っていて、良心的な気持ちで勧めてくれることが、自分の状況や環境と照らし合わせてみると少し違う、などの事があっても断り辛くなることもあるかもしれません。

 センターでは、「全く何もわからないのですが、」というところからスタートするご相談はとてもよくあります。初めてのことでわからないというのは全然恥ずかしいことでもありませんし、「常識」「一般的」と世間で言われていることがあるとしても、その方にとっては当てはまらない事かもしれません。
 第三者という立場で、ご相談者の方が何について知りたいのかをご相談のやり取りを経てスッキリして頂ければと思います。