地元の斎場

以前、当センターの賛同葬儀社さんから、知人が亡くなり、家族から葬儀の相談があったのですが、自社の対応地域ではないので、近隣の賛同葬儀社さんを紹介してもらう事はできますか?との連絡をいただきました。

その葬儀社さんと故人様のお住まいは少し離れてはいるものの、出来ない地域ということではなかったかと思うのですが、使ったことがない式場での葬儀は何かがあったときにご喪家に迷惑がかかってしまうので、地域に精通している所の方が安心して頂けると思われたようです。

ネットで広範囲の対応地域を謳っている葬儀社も少なくありませんが、実態は小さな事務所やマンションの一室でごく少数の人員で請け負っているような葬儀社もあると耳にしたことがあります。

多くの葬儀社が使う斎場では、お互いが担当するご喪家に迷惑がかからないようにと、葬儀社間で暗黙のルールがあるところもあるようで、それを知らない遠方から来た葬儀社の担当者が勝手な行動をしたために、他のご喪家の方にまで迷惑がかかってしまっていたという話しを聞いたことがありました。

センターからご紹介させていただく場合でも、できる限りご要望の斎場について熟知している葬儀社を選んでご紹介させていただいています。

直葬でもお別れの仕方は様々です

 先日、「施設に入居されている方がご逝去されたので、葬儀社さんの手配をお願いしたい。先方様は直葬をご希望です」と施設の担当者の方からご相談頂き、当初施設の近くに自社安置所を有している賛同社さんをご紹介したところ、間もなくお身内の方から「孫や親戚の者が面会し易いように、自宅近くの安置所を希望」とのご連絡を頂き、急遽ご安置先の変更をさせて頂きました。

 最近はご葬儀のお式を執り行わない直葬のご相談も一般化されつつあり、それに伴いご相談者からの直葬でのご要望もあれこれと増えて参りました。

 菩提寺を持たない方の中にはご葬儀のお式の時だけの読経に違和感を持たれる方もおいでになり、一方で最期のお別れだけは十分にされたいとのご要望も強く、葬儀社さんの対応にも変化の兆しが見えてきつつあるようです。

 火葬場に直行する火葬式ではすでにお別れされていることが前提になっており、炉前でのお別れ時間は5分~10分程度しか取れないのが現状ですので、ご要望に応じて お身内の方々には火葬前日に安置所にお集まりいただき、お別れ室にてゆっくり1時間程度のお別れの時間を設けている葬儀社さんもございます。

 お式はされずに当初御姉妹だけでお母様をお見送りするご予定で、火葬前日にゆっくりとお母様とのお別れの時間を取られた方からは、火葬当日急遽駆けつけた叔父様ご夫妻にお母様とのお別れの時間を差し上げることが出来たとご満足の御様子をお話頂いた事もございます。

 一方で、火葬日まで5日程安置所に日参され、心ゆくまで故人様とご面会されて、最期のひとときをご一緒にお過ごしになられ、その都度抱えている心配事を担当者にご相談され、安心してお見送りができたとアンケートに記した方もいらっしゃいます。

 また、葬儀社さんの中にはご要望に応じて通常の安置所ではなく、火葬前夜に限り「和室に付き添い安置」という形を取り、お線香をあげてご自宅でされるように一晩中付き添い、翌日に火葬という形をお取りできるところもございます。

 直葬でのお別れの仕方も様々です。

言われるがままにしなくても大丈夫です

事前相談では、「初めて葬儀のことを考えなくてはならない状況になり、何も分からないので」というご相談が多い中、「以前に経験した葬儀で全て葬儀社さんの言いなりになってしまったことが反省点になっている」、と、過去に行った葬儀のときと同じ思いをしたくないという理由からご相談をいただくこともあります。

ご依頼者が葬儀についてよくわかっていないのをいいことに、葬儀社に都合がいいように話しが進められ、そのままの流れで葬儀を終えてしまうということなのでしょう。  

それを不満に思い、次の葬儀では同じ思いをしないためにと色々お調べになって、センターにご相談をいただくことがあります。

以前執り行ったお父様のご葬儀の際、、喪主のお母様が葬儀社とのやりとりの全てを行ったそうですが、葬儀後に、「思うような葬儀ではなかった、祭壇のイメージも全然違うし…」とこぼされたという話を聞いたことがあります。

葬儀社主体で話しが進み、言われるがままに従って、唯一、祭壇について口を出せたものの、思うようにはなっていなかったとのこと。

初めての葬儀で何も分からず、葬儀屋の言うとおりにしていればいい、例えばランクを下げたいなどと言ったら悪く思われて、ちゃんとやってもらえないのではないかという思いと、プロに任せれば間違いないと思っていたそうです。

ご相談では、ご相談者と葬儀社の間にセンターが入ることで、ご相談者の要望はセンターを通して葬儀社に伝えることができます。特に事前相談で時間がある場合には、ご要望の変更に伴って概算見積の再提出などもできますし、葬儀社さんに直接言いづらいことなども、センターを通していただけます。


多くの方に、ご喪家のご要望に出来る限り協力してくれる葬儀社さんもあるということを知っていただければと思っています。

直葬と白い服の少女

 夏の終わりを告げるミンミンゼミの声が一段と騒がしさを増しています。

 今年も白い服の少女からのご連絡はまだありません。

 最初にご相談を頂いてから、今年の夏で早10年になりました。

 格式を重んじるご葬儀の世界で、お式を省いた直葬をご希望される方がチラホラと出始め、当時ラジオの深夜放送では、ご葬儀をされないことに関して、喧々諤々と討論された頃でした。

 あれから10年、ご葬儀の世界も大分様変わりし、直葬とまでは行きませんが最近では当方の周りでも100歳を数えた方のご葬儀が内々で執り行われ、ごく親しい方々のみにお集まりいただき、通夜の夜は故人様を偲び、懐かしい思い出話に花が咲いたような様相を呈しておりました。

 10年程前、ご自身の意思で直葬を希望の方から、事前相談のご依頼を頂き、地元の葬儀社さんからご葬儀のお式を省いた直葬の見積りをお取りし、センターの見積説明書と共にお送りさせて頂きました。

 暫く後、妹様と称する方から、お兄様から直葬のお話をお聞きし、「私の際も兄と同様に是非お願いしたい」とのお手紙を頂き、1枚の絵はがきが添えられていました。

 絵葉書には、背丈以上もある真っ赤なカンナの花が咲き誇る中を、スケッチブック片手にまっすぐ前を見据え突き進んでいる、白い服の少女の後ろ姿が描かれていました。若き日の自画像との由。

 「今まで万が一の際は漠然とこのようにしたいと考えておりましたが、大変良く分かりました。しかしながらその時はすでに1生が終っており、自身何一つたずさわることも出来ないはずなのに、客観的に冷静に考えて妙にすっきり致しました。その時期が何年後になるかわかりませんが、いつか必ずお世話にあずかりますことと、後期高齢者ですが、今のところこれといって、体に支障をきたすことも幸いにございません」とお送りした見積書の礼状に記載されていました。

 白い服の少女の希望は「万が一の際は火葬場に直行し、無宗教で家族に見送ってもらえればよい。お墓は20年前に主人が亡くなった際に川口湖近くの霊園に購入済み」との由。

 便りが無いのは良い知らせと、後を託された息子さん達からのご連絡が無いことを祈りながら、「遠い夏の日」の白い服の少女に思いを馳せています。

ご友人からのご相談

ご葬儀についての相談は、ご家族やご親戚の方から頂くことが多いのですが、ご友人からご相談いただくこともあります。

以前、「入院している知人が危篤状態にあり、その方の奥様から葬儀について任されて調べているところです。」と、お電話でご相談がありました。

公私共に親交が深かったご様子で、ご相談は、ご相談者とセンターとのやり取りである程度内容を絞り、ご相談者が奥様に確認、報告しながら決めていくという流れで進みました。

ご友人であるご相談者にとっても、ご家族と同じくらいお辛い状況だったかと思います。

このご相談では、ご危篤状態であることや、奥様への確認、報告なども伴うご相談であることから、まず、その時点での状況・ご要望に一番合うであろう葬儀社を一社ご紹介させていただき、見積書を取り寄せました。

見積もりを受け取られたご相談者は翌日、奥様の所へ見積書を持参し、ご検討、葬儀社との面談も行われ、万一の際にはその社へご依頼になることを決めたと報告をいただきました。

ご葬儀後にご協力いただいたアンケートに、対応した葬儀社について「奥様をはじめ我々みな100点満点の評価でした。」とあり、ご相談者であるご友人もご安心されたことと思います。

ご不安を無くすことが急務です

 「先程から電話している○○です。今身内の者が亡くなったのですが、どの様にすればよろしいでしょうか。病院で紹介された葬儀社さんからドライアイスをすぐに入れないと駄目だと急かされているのですが・・・」

 3時間程前からご葬儀の費用についてのご相談をお受けし、見積りをご希望された方から緊迫したお電話を頂きました。

 「初めてのご葬儀で…」とご不安な御様子が強く感じられましたので、まずは病院付きの葬儀社さんにはすでに葬儀社は決めている旨申し上げて、お断りされるよう、又ドライアイスはご逝去後すぐでなくても大丈夫である旨お伝えいたしました。

 そのまま少しお待ち頂ければ、見積りをお取りしている社の担当者がお迎えに上がり、その後はご安置から火葬まで全て責任を持って面倒を見てくれますので、担当者にお任せして大丈夫であることをご説明し、センターもご葬儀終了までチェック致しますのでご安心頂くよう申し上げておきました。

 ご葬儀後、当初ご不安でいっぱいだったご相談者から「親戚からもよいご葬儀だった。万が一の際はうちも頼もうかなとまで褒めて頂いた」とのご報告を伺い、我がことのようにほっと致しました。

 また、闘病中のお父様に付き添い、何度となく大きな山場を超え、限界が近づいてきて「もしかしたら」が頭をよぎったが「その時」をどのようにすればよいのか皆目見当がつかず、インターネットで検索をされ、ご連絡頂いた方は、一方で病院に日参しているご自身の裏腹な行動に、当初罪悪感すら覚えられたとのこと。   

 「これが最後の入院になるだろう」と医師から告げられ、葬儀の準備を考えなければいけない状況に置かれても、なかなか具体案が見つからず、取りあえずセンターの電話番号を控えておき、刻一刻と迫る状況の中、あと数日と言われ、思い切ってセンターにご連絡をされたとのお話でした。

ご葬儀後のアンケートでは「色々アドバイスを頂き、ご紹介された葬儀社の担当者にご相談してお任せすることになり、残りの数日は父を看取ることだけに気持ちを集中することが出来、本当に良かったと思います。遺されたものとして振り返りますと、父の看取りと葬儀が不思議なことに幸せな思い出になっていることに気付かされました」とまで、おっしゃっていただけました。

 未経験のご葬儀は、ご家族にとってより一層の不安を掻き立てる要因でもあります。

 ご相談者からお伺いしたご相談内容を葬儀社の担当者に伝え、刻一刻と変化する状況の中、ご不安を少しでも軽減して頂くことが、センターの急務です。

ご自宅での安置は…

ご自宅でのお看取りなどで、ご自宅でご逝去された場合、葬儀の日までそのままご自宅でご安置されることは多いのですが、一般の方にとってはご自宅で数日間のご安置が可能なのかという事は心配ごとの一つのようです。

ご自宅の環境にもよることではありますが、基本的にはご葬儀の日まで毎日担当者がご遺体の様子を見ながらドライアイスなどで調整してくださいますので、数日間であればご自宅でお過ごしいただくことは可能です。

ただ、真夏でクーラーがかけられないお部屋であったり、また、冬でも待機日数が長引くような場合には、途中で安置所へご移動されるケースもたまにあります。

しかし、待ち日数が長引くような場合、ご自宅にご安置されているという環境が、たとえご家族であってもご負担に感じられてしまわれることはあるようです。

そのような際には、無理をせず、残りの何日かを安置所にお預け頂いた方がいい場合もありますので、担当者にご相談されるとよいかもしれません。

無難なお葬式

 最近は、ご高齢に伴い、御家族とごく内輪のご親族を中心とした、ご葬儀が増えて参りました。

 当センターでは皆様からご相談を頂き、少しでもご喪家のお気持にそったご葬儀を心がけ、ご要望に適していると思われる地元の賛同葬儀社のご紹介をさせていただいております。

 ご葬儀の良し悪しを決める基準として金額の問題等もございますが、それ以上に担当者はご喪家と同じ目線に立って、ご要望をどれだけ汲み取れるかが大きな鍵になるように思われます。

 と申しますのも、最近知り合いのご葬儀に出席する機会があり、担当スタッフの方々の親切・丁寧な立ち振る舞いと粛々と進行していくご葬儀を拝見し、ご喪家独自のご要望がどれだけ生かされているか、少し優等生になり過ぎてはいないか等、あまのじゃくな疑問が湧いてきたのも事実です。

 担当者も組織の中の一員ですので、勝手な行動は難しいとは思いますが、内輪のご葬儀であればこそ、もう少し踏み込んでご喪家のご希望を汲み取り、独自な目線でのご葬儀を期待するのは難しいことなのだろうか。

 ご参列の方々のお気持に、故人様との思い出をどれだけ刻むことができるか。

 はたまた、御家族の方々には自分たちの手で見送ったという実感を味わわせてあげることも重要な要素ではないだろうか。

 あるベテランの担当者の場合は最期のお別れで柩に祭壇のお花を入れる準備の為、通常一旦全員の退場をお願いしますが、こちらではご会葬者ご着席のまま舞台裏をお見せして、準備が整い次第一気にお花入れに入り、ご列席の皆様はそれぞれに最期のお別れをいたしました。

 そこにはお花入れという儀式はなく、お一人お一人が純粋に別れを惜しんでいる姿が伺え、感慨深い思いがしたものでした。

 独自のやり方で特徴を持たせ、それが担当者の腕の見せ所でもありましたが、久しぶりにご葬儀の現場に伺い、ある意味反面教師として、これからのご葬儀の在り方について、学ばせて頂きました。

地元の葬儀社さん

以前対応させていただいた15名ほどの家族葬を希望されるかたから、葬儀を行う場所について「ご自宅から近いお寺の斎場があって、葬儀をやっているのをよく見かけるのでそこを使いたい」という希望をうかがいました。

その斎場をお調べしたところ、200名規模での葬儀もできるような大きめの斎場で、15名ほどの家族葬では広すぎるし、使用料も高額になってしまうため、他の斎場も選択肢に入れることができるか伺うと、それならば提案してもらいたい、という流れになりました。

このような場合、特に地元の葬儀社の方が、提案力があります。

地元の葬儀社ならではの提案で 、家族葬でご利用になるのならば、と、いくつかのおすすめできる斎場を案内していただき、結果、その中の斎場を選んで葬儀が執り行われました。

ご葬儀後にご協力いただいたアンケートには、「家族葬の式場としては大変良かったと思います。(規模・清潔感)」と書かれていて、ご満足されたご様子がうかがえました。

地元ではない葬儀社に依頼し、担当者が遠方から来て初めて使う式場の場合、式場の使い方やルールが分かっていない葬儀社もある、と聞いたことがあります。そのためにご喪家に思わぬ迷惑が掛かってしまう事もあるようです。

地元の葬儀社でしたら、その式場は何度も使っていることと思いますので、式場の使い方にも慣れているでしょう。また、近隣の状況に詳しいのも、時にありがたく思う事もあるように思います。

お盆とUターン

夏休みの帰省ラッシュが今日、ピークを迎えているようです。鉄道や高速道路は、故郷などに向かう人たちで朝から混み合っています。

私の群馬にある故郷は、いつもはひっそりですが、お盆のときは、Uターンした人によって人口が数倍に膨れ上がり、多少は賑やかしくなります。

お盆のときのみのUターンではなく、都会から自分の地方へUターンした人はどれくらいいるか、市町村単位まで細かくはありませんが、都道府県単位でならわかる資料があります。これが案外面白いです。

国立社会保障・人口問題研究所が出している「人口移動調査」によってです。第8回2016年の結果が出ています。それを見ると、Uターンは、全国平均で20.4%です。出生した県から県外に移動した後、再び出生県に戻った人の割合になります(県だけでなく都道府もありますが、ここでは便宜上、すべて県と表記します)。Uターン以外のものが何かと言うと、県内にずっと居住が44.0%、県外居住が26.2%となります。

群馬県で言えば、Uターンが21.5%のほかは、県内にずっと居住が46.5%、県外居住が21.8%です。Uターンと県外居住を合わせた県外移動経験者で、Uターンした人の割合は、49.6%になります。県外に出てた人の半分がUターンしたということです。

ちなみに、Uターンは宮崎県がトップで30.0%、県外移動経験者のうちUターン者になっ割合は沖縄県がトップで70.9% 。県外居住の割合トップが島根県で66.2% 、逆に、県内にずっと居住の割合のトップが愛知県で59.0%です。

自分の出身都道府県を見て他と比べてみると面白いです。お国自慢のタネを見つけることができるかもしれません。