先日、特別養護老人ホームの成年後見人をされている方から、御相談を頂きました。
担当されている方の中で、看取りの段階の方がお1人いらっしゃいますが、万が一の際、唯一ご連絡できるお身内の方は海外在住で、日本にいらっしゃらないとの由。
情況は刻一刻と切迫してきていますが、コロナ禍の中、海外でのお仕事を中断するわけには行かず、また知らせを受けてすぐに、帰国できるかどうか微妙な段階とのことでした。
後見人の方も初めての経験で、どの様な対応をしなければいけないのか、はたまた帰国できない場合は、後見人であるご相談者が御葬儀の対応をしなければならない状況になるが、その場合、どの様に対処すべきか。
ご遺体の安置や、万が一の際の火葬の日取等の融通性などをお知りになりたいとの由。
早速に小規模ですが、市内に安置所を所有し、臨機応変な対応が可能かと思われる担当者をご紹介させていただきました。
御紹介した担当者からセンターにご逝去の報が届けられたのは、それから9日後でした。
矢張り、お身内が他にいらっしゃらない一人息子様は、帰国の途につくことがかなわず、後見人の方が立会いでお見送りになられるとのことです。
万が一、帰国可能でも羽田、成田からの公共交通機関の利用ができず、お出迎え頂けるお知り合いもいらっしゃらないとの由。
コロナ禍の中では、帰国後2週間の移動も制限されており、唯一お身内である母様との最期のお別れもままならないのでは・・・。
お気持ちお察し、申しあげます。
昨年来のコロナ禍の中、感染の有無だけで終わらず、気が付いたら、御葬儀の在り方や社会の仕組みそのものも変えて行ってしまうのでは、そんな危惧さえする昨今です。