「イギリスではお葬式に流したい曲ナンバーワンはフランク・シナトラの『マイウェイ』を抜いてロビー・ウィリアムスの『エンジェルス』だそうよ」。
昼下がりのラジオから軽快な音楽とおしゃべりがいつものように聞こえてきました。
音楽に乗せて時の話題をテーマにしたその日の題材は『お葬式特集』でした。
「今お葬式がトレンドの1つらしいわよ」と取り上げた茶の間の話題は映画の「おくりびと」からベストセラーになった島田裕巳著「葬式は、要らない」、イオンの「お布施表」公開の問題まで。
そういえば、秋口になりこぞって毎週のようにどこかの月刊誌・週刊誌1でお葬式を中心にお墓、戒名、お寺、遺言等の問題を取り上げています。
各社雑誌のタイトルは過激ですが、中で述べられていることはほぼ同じような内容になるようです。
現場に立ち会っていない記者の方々の取材になりますので、時として葬儀関係者の方々は少し現状と異なるのではと異論を挟みたくなりそうですが、ここは我慢のしどころです。
ほんの少し前までタブー視されていた話題をまずは茶の間まで引き上げてもらい、そこで切磋琢磨して磨き上げられた話題を皆さんの胸の中にしまっていただける日も遠くはないのではと期待しています。
ご葬儀は金銭面だけではなく、それ以上に心の問題が深く関わってきます。
雑誌の話題は親を見送る団塊世代をターゲットにした企画ものと言えなくもないが、次に団塊世代が自分の問題として最期をどのようにしたいかまでをイメージし、これからの自身の生き方を考えるきっかけになるのではと密かに期待しています・・・。