蓮の花に託す思いは・・・。

 鎌倉の鶴岡八幡宮の源平池は、いつの間にか白とピンクの大輪の花で埋め尽くされていました。

 少し前までは水面がかなりの面積を見せていたのですが、あっという間に葉が茂り、花が咲き、その生命力には驚かされます。

 今年も蓮の花の季節がやってきました。

 早朝一斉に開くと言われている大きな花びらを見つめていると、包み込まれるようなおおらかさが感じられ、何か願い事がかなうかもしれないと、希望が湧いてきます。

 蓮の花はすでに古代エジプトでも「神聖な花」として珍重がられ、一説には1億4000年前に存在していたとまで言われています。

 途方も無く長い間生き延びてきた生命力とたった4日の花の命の短さは、大自然の中で生きる人の命のはかなさを象徴しているようにも感じられました。

 蓮の花には「救ってください」との花言葉もあると聞きました。
 今年の蓮の花には沢山の人の特別な思いが込められているのでは・・・。