映画「おくりびと」が蒔いた種は・・・・。

映画「おくりびと」の滝田洋二郎監督が最近ラジオのインタビューで「おくりびと」の映画について、人は自分の最期を知ることはできないが、映画を観たきっかけで「最期を想像する人が増えたこと」をお話されていました。

 私が「おくりびと」を観たのは丁度4年前の9月のことでした。

 これまでタブー視されていたご葬儀に関することがこの映画を機に表舞台に引き出され、一般の関心も少しは高くなるのではと密かな期待を持って観ていましたが、翌年米アカデミー賞外国語映画賞に輝くや、予想をはるかに超え一気にブレイクし、その後流行語にまでなった顛末は皆様ご存知のとおりです。

 一時期、言葉が一人歩きしてしまう弊害はありますが、やがて沈静化され残った火種で次にバトンタッチされるように、最近ではご葬儀に関することが次第に日常的な会話の中でも語られるようになってきているようです。
 
 現状に伴い、葬儀社各社のホームページをご覧になる機会も、4年前に比べると格段に増えているようですが、各社それぞれのアピールぶりに何を基準に選べばよいか見れば見るほど混乱され、あげく当センターにご相談される方も数多くいらっしゃいます。

 センターではご要望を伺い、どのようなご葬儀をされたいのかを整理して、最もご希望にそえる葬儀社をご紹介し、まずは見積りをお取りしてご説明をいたしますが、お時間の許す方はできるだけ担当者と直接お会いされることをお勧めしております。

 と申しますのは、見積りの数字も大事ですが、それ以上に担当者のひととなりでいか様にも変化してしまうのがご葬儀の常で、メンタルな部分が非常に重要性をもっておりますので。

 立会いにお伺いして、最近のように少人数でのご葬儀が多い場合、それがさらに顕著に現れているようにも感じられます。

 ご葬儀というタブーに挑戦した「おくりびと」が蒔いた種はこの4年間で大きく成長しつつあり、これからはさらに花を咲かせるための的確な情報を伝えることが最重要課題となるようです。