先日、友人から「おじいちゃんの部屋を整理したいので、知っている遺品整理の業者さんを教えてほしいんだけど」と聞かれました。
「私が数年前に利用したことがある遺品整理屋さんなら知っているけど…」と答えかけて・・・あれ?おじいちゃん、入院されているとは聞いていたけど、まだ亡くなってませんよね?
よくよく話しを聞くと、医師から、おじいちゃんはもう家には帰れないだろうと告げられたこと、また、痴呆症のため、すでにどこに何があるかもわからない状況になっているなどのことから、一人住まいだった部屋を整理したいと思っているということでした。
おじいちゃんがお住まいの部屋は、都営の高齢者住宅で、入居待ちをしている人がたくさんいるため、もう戻れないのなら早く出てあげた方がいいと思って・・・と話していました。
遺品整理の業者さんの場合、遺品になりそうなものがあると、ご家族に判断してもらうため、引き取るまえに確認させてくれたりします。(我が家の場合は、自分たちでは見つけられなかった袋に入った写真や年代物のカメラ、瓶に入った小銭など、大きな紙袋1袋分がありました。)
そのために、不用品引き取りの業者さんではなく、遺品整理専門の業者さんにお願いしたいと思ったのだそうです。
遺品整理というと、お亡くなりになってからの作業だと思いがちですし、また、まだ「遺品」ではないので、縁起でもないと、気持ち的にも躊躇してしまうかと思いますが、友人の想いもわかるような気がしました。
決してお勧めすることはないと思いますが、このようなやり方もあっていいかもしれませんし、実際、生前に整理することもあるのかもしれないと思いました。