先日、ちょっとしたことで右足のふくらはぎを痛めてしまい、大したことはないけれど普通に歩くのが少し困難な状態になってしまったのですが、そんな時に限って、どうしても出かけなくてはならない用事があり、渋々、都心のほうへ行ってきました。
右足をかばいながら歩くので、歩く速度は普段の半分以下、階段は一段ずつそっと上り下りしなくてはならず、思うように動けないことがイライラにつながります。
地下鉄で移動していたので駅の入り口からホームまでの移動すら大変です。エレベーターを利用するには行きたい出口と反対側に行くしかなく、結局地上にでると行きたい方向と間逆、大きな交差点を渡らなくてはならず・・、青信号で片道3車線の道路を渡りきるのもぎりぎりで、焦ってしまうが思う通りに足が進まない・・。
普段何気なくしている行動でも、少しの不自由さがあるだけでこんなに大変になってしまうということを身をもって実感しました。
今まで、ご高齢者やお身体が不自由な方が普段の行動で不便を感じられることについて、大変だということを頭では理解していましたが、身内や知人など、自分の身近な人の中にこのような苦労をしている人もいなく、また自分自身もいままで大きなけがや大病をしたことがなかったので、思っていた「大変さ」というのはとても漠然としたものだったんだと思いました。
今回、しんどくても出かけなくてはならない状況で感じた不便さには色々と考えさせられました。
高齢者が多いのでとか、足が不自由な会葬者がいるのでなどの理由でバリアフリーに対応する斎場を使用したいということを第一の優先事項にされるご相談もよくあります。
家の近くで利用しやすい会館があっても、ご高齢の親戚が多いので、と、少し遠ても設備の整った斎場に決める方もいらっしゃいます。
ご葬儀では故人様との最期のお別れなのだからと、ご自身のお身体が辛い状況にあっても葬儀に参列される方も多いかと思います。
このような中で、現在バリアフリーに対応していない葬儀会館などでも、和室のお清め所でも椅子で対応できるようにしたり、車椅子用の昇降機を取り付けたりなど、工夫をしているところも増えてきました。
東京オリンピックに向けて、益々増えていくであろうバリアフリーの設備で、ご高齢者やお身体が不自由な方でももっと気軽に行動できるようになるのはありがたいと思います。