先日、3か月ほど前にご相談を頂いた方から、「父が亡くなり、紹介していただいた葬儀社に連絡して、対応していただいています。」という連絡をいただきました。
ご相談された時はご危篤という大変心配な状況でしたが、その後、ご容態が安定したことでご安心され、見積りが届いたことをセンターへ連絡しなくてはと思いながらも月日が経ってしまい、ご紹介いただいた葬儀社に依頼した旨の報告になってしまったとおっしゃっていました。
ご葬儀の準備で忙しくされている中でのわざわざのご連絡でしたが、その話の中でご相談者が「いざその時になって、事前に依頼する葬儀社が決まっていたことは安心できることだったと、その時に改めて感じました」と、実際にご経験された方にしかわからない実感としてのお気持ちをお伝えいただきました。
同じような想いで事前相談をされている方は少なくありません。今までにも「事前に葬儀社を決めておいたので、いざという時に落ち着いていられました」や、「事前に決めておいたことで、慌てることなくスムーズに葬儀を行う事ができました」などというご報告も多く頂いています。
ずいぶん前に友人から聞いた話なのですが、入院されていたお父様がお亡くなりになり、なにも準備をしていなかったので、そのまま病院に入っている葬儀社に依頼したところ、何も分からないうちに搬送、安置、葬儀までが行われ、今、お父様の葬儀のことで思い出すのは遺影にする写真をずっと探し続けていたことだけと言っていました。
もちろん、そのときの葬儀社さんもきちんと説明などをしていたかと思うのですが、自分では落ち着いていると思っていても、葬儀社の言葉が届かない場合もあるようです。
ご対象の方が頑張られている段階で葬儀のことを考えるということは、ご家族にとって大変お辛いことだと思いますが、大切な方のご葬儀はご家族の心にずっと残るものだと思います。
ご家族の方が、「よい葬儀だった」「きちんと送ることができた」と思い続けられるようなご葬儀にするために、事前のご相談は有効だと思います。