手づくりの思い出コーナー

先日、ご葬儀後のお忙しい中を割いて、ご相談者から早速にご葬儀のご報告をいただきました。
 担当者の適切なアドバイスや、最初から最後までよくフォローしてくださったことへの感謝のお言葉は、最も適切と思われる賛同社をご紹介いたしました者にとりましても、安堵とともに励ましのメッセージにもなります。

 また、当初納棺に参加を希望されていらっしゃった親族の方々を、霊安室のスペースの関係でお呼びできなかったのが、唯一残念だったとのこと。
 しかしながら、家族だけの納棺式となりましたが、少人数で納棺を執り行い、旅立ちを手伝ったことで、家族の絆をより深くし、良い思い出となられたご様子とのことです。

 ご葬儀が、良き思い出となるには、悲しみに包まれた故人様との最期のお別れを、担当者にお任せするだけでなく、一歩踏み込み一緒に参加することで、より深く各人の胸に刻まれることとなるようです。

 以前担当者の発案でご喪家の皆様の手を借り、故人様の思い出づくりをされ、200名余りのご会葬の方々皆様が熱心にご覧になって大好評を博し、ご喪家から感謝されたことが思い出されます。

 当時、故人様との思い出の写真や品をできるだけ多く集めていただきましたが、葬儀社さんの方で思い出コーナーを創るのではなく、ご喪家の皆様にお任せになり、皆様の手で創ることを提案し、実行されました。

 当初は担当者に言われたからと、しぶしぶお手伝いされていたお子様達も、写真を切ったり貼ったり、レイアウトしていくうちに、次第に故人様との思い出がよみがえり、手造りの思い出コーナーが完成された暁には、お気持ちの上でもご家族ご親族にとって代えがたいものとなったご様子でした。

 それから数年後、かつてお花の先生でもいらっしゃったお母様のご葬儀の際は、ご家族の他にお弟子さん達も負けじと共同作業で参加され、思い出に残るご葬儀になったのは言うまでもありません。
 ご葬儀の立会いにお伺いし、式場入口だけではなく、お清め室にも展示された作品に熱心に見入っていらっしゃったご会葬者のご様子が、今でも目に浮かびます。