終活という言葉が一般的に使われるようになって、積極的に活動されている方がとても多くなってきました。
終活の中でも、お葬式のことや持ち物やデジタルデータの整理や納骨先についてなどは、遺された家族が困らないようにと、家族の為に進めていらっしゃる方も多いと思います。
先日、つけっぱなしにしていたテレビで、お墓についての番組が放送されていたので、家事の手を止めて少々見入ってしまいました。
生前にご自身が将来入るお墓を購入される方も多くいらっしゃるとか。たしかにそのような話しはよく聞きますし、センターへご相談される方の中にも「まだ誰も入っていませんが、○○○寺にお墓を買ってあります。」なども伺うことがあります。
遺された家族は「用意しておいてくれてありがたかった」と思われる事が多いと思いますし、ご自身が気に入った所に納骨してもらえることは、ご本人にとっても家族にとっても良い事だと思います。
ただ、私の場合、これを将来、自分もそうしたいと思うかな・・?と考えた時、今の私自身の考えとしては、遺った家族が出来る範囲でやってくれればそれでいいなと。
そして、私の両親の将来についても、特別に何か「こうしてほしい」というものが無いのなら、出来る範囲で、こちらの都合でやらせてもらいますよ、と思っています。
以前お邪魔させて頂いた納骨堂のスタッフの方から伺った話しなのですが、ご自身の納骨場所を探して見学に来た方がそこをとても気に入り、生前に購入したのですが、その何年か後に、面倒を見てくれている息子さん家族が遠方に引っ越しをすることになり、そこに納骨してもお参りに行けないからと、やむを得ず、一度も使わずにキャンセルされた方がいらっしゃったそうです。
このようなことは稀なことなのかもしれませんが、その稀な事が将来の自分の状況に当てはまらない保障はないと思うと、やはり、その時の状況に任せましょうというところに行きついてしまいます。
私が今の時点で思う事は、遺された家族が葬儀やその後のことについて将来迷わないような方向や、選ぶ方法を伝えておくだけでいいかな、ということです。また、何年かしたら気持ちが変わるかもしれませんが・・・・。