火葬のみで行う直葬(ちょくそう)とう葬儀があります。
直葬での葬儀とは、ご逝去⇒ご安置⇒火葬という流れの、とてもシンプルな葬儀のかたちですが、直葬での葬儀を希望される方は年々増えているように感じます。
ご相談を通して、直葬を選んだ理由を伺うと、その内容は様々です。
例えば、
・入院や介護が長引き、葬儀にかける費用を捻出できない
・親戚も少なくなり、家族だけで見送るので
・菩提寺もなく、宗教的なしばりがないので
・本人が生前に火葬するだけでいいと言っていたから
・本葬は納骨の時に田舎の菩提寺でやるので、こちらでまず直葬で火葬を行いたい
・生活保護を受けていて、葬祭扶助を利用するため
などがよく伺う理由ですが、各ご家族の状況によって、更に細かな理由がある場合もあります。
ただ、ご家族が直葬を希望されていても、直葬で葬儀を行うのが難しい場合もあるので、葬儀の事があまりよくわからないという場合には、詳しいところからアドバイスをして頂くことをお勧めします。
以前、センターへご相談された方でも、費用負担が厳しく、家族だけで送るので、と、直葬での葬儀を希望されていたのですが、菩提寺があるとのことでした。
センターからは、費用面などの事情を菩提寺のご住職にお話しして、ご了解を頂くことをお勧めし、ご相談者がご住職に話をしたところ、直葬での葬儀を受け入れてもらえず、結果、通夜・告別式を行う葬儀をすることになりました。
また、火葬するだけではあまりにもシンプルすぎる、お別れの時間を少し長めに使いたい、というご相談もよく伺います。
そのため、火葬場へ向かう前に安置所などでお別れをする、直葬+αという形で対応してくれる葬儀社も増えてきました。
直葬といってもそれぞれのご要望は様々ですので、状況に応じた対応をしてもらえるようなアドバイス、提案をさせて頂きます。