偲ぶ会やお別れ会は今や著名人だけのものではありません。

 お亡くなりになった後、ご家族ご兄弟だけで密葬または火葬のみをして、後日、改めて偲ぶ会やお別れ会を催すやり方が最近目につくようになりました。
 偲ぶ会やお別れ会と言えば社葬や社会的に著名な方の場合と思いきや、ごく一般的な葬儀にもやられるようになってきました。
 一般の方の場合は通常このやり方ですと無宗教葬を希望されている方が多いようです。

 先日見積りを依頼された例としまして、ご当人の意思でモーツアルトの音楽葬を希望されているので、近所の式場にて双方のご兄弟だけの密葬にし、後日友人を招いてお別れ会をしたいとのことでした。
 これですと祭壇が2回必要になってしまいますので、葬儀社の担当者は火葬当日ご兄弟の方々に直接火葬場の方へお越し願ってお骨を拾った後、斎場近くの料理屋さんでお食事会を催すやり方を提案されました。
 別な日のお別れ会は1日だけですので朝から祭壇作りとなり、祭壇上にはお骨と遺影とお花が飾られ、会葬者は献花していただくことになります。

 同じような例としまして、すでに火葬は済ませているのでご親族だけで偲ぶ会だけをなさりたいと言う依頼がありました。
 葬儀社によっては祭壇コースとして一括の値段になっている場合と、一品目ずつ値段を表示している場合がありますが、依頼者のご要望は柩などすでに要らないものは全て省きたい。そのためにはコンパクトに1品1品価格が表示された葬儀社の見積りが欲しいとのことでした。
又祭壇コースのなかの品は値引き対象にならない場合もあるようです。
 当日はご親族が集まり、故人を偲びながらお食事をなさりたい意向とのことでしたです。
 
 このように葬儀のやり方が多様化しつつある現在、葬儀社サイドの対応にも臨機応変ぶりが
より要求されるようです。