「葬儀の第1関門を突破すれば、後はプロにおまかせします」

 現実的になってきてもご葬儀の相談は何処からどのように切り出していいものか戸惑われる方も多いと思います。
 尋ねたいことは山ほどあっても殆ど未経験の身にとってはどこか他人事のようにも思えていたのが、間近になって一気に現実味を帯び、不安を倍増させるようです。
 
 万が一の場合病院から斎場に直接運んでもらえばと漠然と考えていたのが、身近に迫ると、時間外だったらどうしよう、霊安室がいっぱいだったらどうしよう、何処に運んでもらえるのか、遠くまで連れて行かれたら、面会に行かれるだろうか、一気に心配事が押しかけてきます。
 最近のご相談窓口にもこのような初期段階での心配事が多いようです。
 まずは火葬場併設の斎場に搬送したいが霊安室を確保できないという場合は一時的に民営の安置所や搬送会社の霊安室に安置されます。
 葬儀社が自社に安置所を確保しているところもありますが、全体から見ればまだまだ少数です。
 そこで葬儀社の担当者も腕がためされるようです。一時的とは云え不安を抱えた依頼者のご要望に見合う安置所を確保できるかどうかで、ご喪家の信頼を得られ、今後のご葬儀へとの展開が大きく左右されかねません。
 安置所の件が無事済みますとさらに依頼者の心配は増して行きます。
 最悪、公営斎場が満杯の上、日数等の問題で使用できない場合は他の式場が確保できるかと。
 これも地域密着型の葬儀社の面目躍如で、地域の式場について精通していますので臨機応変に対応できます。
 
 プロの方達は一つひとつの難問を聞きだし、一つひとつを丁寧に処理してくれます。
 実際のご葬儀はこれからが本番ですがここまで済むと、皆さん一様にほっとされ一段落されるようです。