ご自宅でのお別れも、一考の余地あり・・・。

 コロナ騒動から総理大臣辞任意向と慌ただしい今年の夏も過ぎようとしていますが、残暑の厳しさは相変わらずです。

 御葬儀ではクラスターから少しでも身を守る対策として、葬儀式場ではご会葬の人数制限などが行われ、出来るだけシンプルな形でのお見送りを推薦しております。

 都会の狭い生活空間では厳しい面もあり、制約等もございますが、今一度、御葬儀の在り方に一考の余地もあろうかと存じます。

 昨今では式場での御葬儀が、ごく当たり前の様になっておりますが、少し前までは御自宅での御葬儀が、近所の方々の手をお借りして、ごく普通に執り行われておりました。

 近年はご近所づきあいも希薄になり、ご会葬の方々は仕事関係でのお付き合いもあり、お食事や対応面でのわずらわしさからの解放も含め、気が付けばいつの間にか病院~安置所、安置所~葬儀式場、葬儀式場~火葬場の図式が出来上がっていました。

 そんな中でも、センターがご葬儀後にお願いしておりますアンケ―トでは、度々ご自宅に関するこだわりのお言葉を頂いておりました。

 御主人を亡くされた奥様からは「自宅からの御葬儀は私の願いでした」

 「区内に式場は沢山ありますが、夫と働いて家を建て、この環境のところからが永年の願いでしたから」と・・・。

 また、直葬を御希望の方もご逝去後、病院からご自宅にお戻りになり、荼毘に付すまでの間、ご自宅にて最期のお別れをされる方もいらっしゃいます。

 病院から式場の安置所に向かわれる途中で、永年住み慣れたご自宅前を通っていただいた御家族からのお礼のお言葉には「元気で帰って来れなくて、悲しく無念でしたが、一瞬でも立ち寄って頂けたことで、心が救われた気がします。このタイミングにおいて他になかったですから」と・・・。

如何でしょうか。

 昨今のコロナ騒動で、様々な制限が課せられる中、こんな時こそ、斎場の式場にこだわらず、永年住み慣れたご自宅にて、お身内だけで特別な制限に煩わされることもなく、ゆっくりお別れという選択も可能かと存じますが・・・。