事前相談で施行する担当者とのコミュニケーションをはかり、より安心を・・・。

 「B社にお願いした理由は、葬儀で万が一何かが起こった時のことを考慮して、担当者が年配の方の方に決めました」。
 お父様のご容態が思わしくない状態とのことで依頼者は見積りを取ったA社とB社のそれぞれの担当者にお会いになり、ご相談されましたが、両社共甲乙付けがたく最終的には同行されたお母様の意見に従われたとのことです。
 
 5年近く葬儀の推移を見守っていますが、特にここ2年程はインターネットでの葬儀に関する情報量が増え、マスコミにも採り上げられる機会が頻繁になり、日常生活の中で語られる違和感も薄れてきているように感じられます。
 しかし、中にはまだまだ一方的なPRも多く見受けられ、現実、施行になった時依頼する側される側の思惑にずれが生じ、依頼者は不満を抱えたままご葬儀を執り行う羽目になったということもよく耳にします。
 見積りのお値段だけでは決められないこともあります。
 家電製品の様に同じ品を比較しているのではないため、安さを売り物にしてもその基準があやふやです。
 そのためにもまず見積りを取ることを大前提にしたうえで、葬儀担当者とお会いされ直接質問をして、ご要望に応えているかどうかご自身の目で確かめ、担当者とのコミュニケーションを図っておくことが、万が一に備えての一番の安心材料になると思われます。
 
 日本消費者協会での2年前の第8回「葬儀についてのアンケート調査」でも「家族が葬儀社との事前相談で決めていた」との回答が15%ほど寄せられていたとのことです。 この2年間の飛躍は更なるものがあると思います。
 やり直しがきかないご葬儀です。
 情報を集めて見積りを取るだけではなく、担当者の人となりにも注目をして、二人三脚が組める相手かどうかを見極めることも大切になってきます。