ご葬儀を『幸せな思い出』とするためには・・・

 昔から孝行したい時には親はなしとはよく言ったものですが、親がいる内に気付かれた方は、たとえそれが最期の時であっても間に合います。
 ご両親の最期をどのように迎えてあげられるかはそれぞれのご家庭の事情もあり、これといった妙案は難しいけれど、最後の時間をどれだけ共有できたか実感できただけでも後々のお気持ちに大きく関わってくるように思われます。

 ご高齢のお父様の事前相談でご相談された方からは、揺れていたお気持を整理すると、後はいかにお見送りするかだけを考え、後の残り数日は「父を看取ることだけに気持を集中することができ、今は感謝の気持でいっぱいです」とご報告をいただきました。
 振り返った時、お父様の看取りとご葬儀が不思議なことに「幸せな思い出」になっていることに気が付かれた由。

 このお話を伺いしてからは、事前相談をされた方にはご相談が一段落された後は今できることとして、「少しでも悔いが残らないよう、後のことはお気遣いなく、お気持を看取ることだけに専念してください」とお願いしています。