「キリスト教は帰天ですよ」

 「没ではなく、帰天ですよ・・・」
 間もなくお母様の仏式でいう3回忌を迎える知人は、石屋さんから連絡を受けてビックリ。
 カソリックのご両親は富士山の見える霊園墓地に眠っていらっしゃいます。
 10年以上前にお父様が先にお入りになり、墓石には没の文字が刻まれていたが、何の疑いもなくお元気だった頃のお母様共々お参りしていたようです。
 お父様はお墓の下でずっと困っていたのでは・・・。
 もう一度削り直して、やっと今度はお母様共々仲良く帰天してもらえるのでは・・・

 電話口のほっとした声はセンターに頂く事前相談での声にダブってくるようにも思われます。
 最近の事前相談ではご葬儀後の相談にも乗っていただけるかどうかのお問い合わせが多くなってきています。

 49日の法要もしていただけるのか、塗りのお位牌の手配は、石屋さんのご紹介等は如何か、中には法的な手続きに関することまで、身近にご相談する方が見当たらず、ご葬儀後の後始末に頭を悩ませる方にとっては切実な問題です。

 葬儀社さんの方でも、最近は関係される専門の方々と横のつながりを持ち、オープンな形で依頼者のニーズにお答えできるように努力されているようです。
 依頼者からは時折「担当された方にまだ折に触れ、ご相談に乗ってもらっています」とのお便りをいただくこともございます。