「お父さん」の柩を囲みお嬢さんの友人達は夜どおし泣いて笑って語り合ったそうです。
10数人の若い女の子に囲まれた初老のおじさんは、皆の話を何でも聞いてくれる「私のお父さん」でもあったのです。
お嬢さんの留守の間もひっきりなしに、誰彼となく気楽に遊びに来てはお話されていたようです。
4年程前、ある葬儀社の担当者の方に伺った話です。
あるご相談者のお話を伺った時、なぜかこの話を思い出しました。
唯一の血縁者が入院中のお父様というご相談者はご自身が長期間日本を離れている場合もあり、海外滞在中に亡くなられた場合、帰国予定日までは帰れないから葬儀社さんの方で火葬にしておいてもらえないか。
不可能ならば、長期ご安置で一番安価にできる方法はとの問いにこちらはしばし・・・・・の状態になってしまいました。
それでも確か病院の院長の印で死亡診断書を貰ったという話を思い出し、知り合いの葬儀社さんに伺うと、面倒なので快く印を押してくれるばかりとは限らないので、前もって事情を説明してお願いしておく必要がある。
後は荼毘に付してお帰りになるまでお骨をお預かりする。
もしくは日数にもよるが公営の火葬場の霊安室にご安置してお帰りをお待ちする。
但し逆に火葬の日時が決まらないとご安置ができないという問題もあり、お亡くなりになった時点で帰国がいつになるか連絡を取り、話し合う必要が出てくるとのこと。
好むと好まざるとに関わらず、いよいよ今年は孤族の時代に突入か・・・。