3月11日から早6週間が過ぎようとしています。
依然として行方不明の方が多い中、少しの手がかりを求めて臨時の安置所になっている体育館や研修所へお身内の方を捜し回る御家族の姿をTVカメラが追いかけています。
身元確認が急がれますが、益々困難になっていくのが現状のようです。
それでも各方面からの支援も活発になり、少しでもお亡くなりになった時の状態でご家族に引き合わせたいと、関西からは大量のドライアイスが運ばれたというニュースを目にしました。
その一方で、ドライアイス以上に活躍できると思われるエンバーミングの情報があまり浮上してこないのですが・・・。
ご遺体の損傷を修復し、細菌の感染を防ぐ意味からも出来るだけ多くの方にエンバーミングが施されることを期待したいのですが、ご遺体が身元不明者でご家族の同意が出来ない場合は難しいのでしょうか。
しかし、神戸の震災の時、エンバーミングを施したことにより修復され、身元が判明したという記事を目にしたことがありましたが・・・。
先日は福島の原発近くで津波の被害に遭われ、お亡くなりになったお父様の法要のことで、お身内の方からお問い合わせがありました。
ご遺体は地元で荼毘に付されましたが、ご遺骨は木箱に入れられ、菩提寺もお墓も全て流されてしまい、ご住職も東京に避難されている身が現状とのこと。
ご遺骨を骨壷に移し、百か日忌には法要をしたいので、法要とお食事が出来るところのご紹介をと希望されていらっしゃいました。
しかし、避難されていらっしゃるとは言え、菩提寺のご住職がいらっしゃいますので、まずはご住職のご指示を仰いだ上のご相談になる旨申しあげました。
「何年掛かるか分らないが、必ず菩提寺のお墓に納骨しますので、しばらくの辛抱です」と電話口のお声が少しホッとされたように感じられました。