使い勝手のよい斎場とは・・・。

 斎場を選ぶ時の基準は様々です。
 どんなご葬儀をされたいかによって、斎場選びも異なってきますが、それでも人はヨーロッパ風の古い回廊を模した外観に魅せられ、由緒あるお寺という言葉にまどわされ、後でほぞをかむこともしばしばあります。

 中身の使い勝手の良さは重要なポイントになってきます。
 公営・民営を問わず、普段使い慣れている葬儀担当者に伺うと、一つひとつは些細な何気ないことでも実際に使う側にたってみると大きな問題を抱えていることに気付きます。

 中でもよく指摘されるのがトイレの場所の問題。
 先日立会いでお伺いした斎場もその一つです。
 ずらっと並んだ式場は大勢の会葬者の方々で賑わいを見せていました。
 葬儀担当者に使い勝手を伺うと少々渋い顔。

 これだけ立派な式場が並んでいてもトイレは左端に1ヶ所だけとのこと。
 右端の式場の方々は見慣れぬ長い回廊をひた走り、目的地に着くまでに思わぬ時間を要するはめになってしまうようです。
 お年を召した方には重労働です。

 また、別の斎場ではスペースをとる大式場はトイレの場所まで手がまわらず、トイレは小式場の隣に設けられていたが、後が大変です。

 式場どうし開式をずらして使用するまではよかったのですが、ずらしたために小式場での厳粛なご葬儀の間中、後から大式場へお見えになられた方々がトイレを行き来され、トイレの話し声が筒抜けになってしまうハプニングも今や日常茶飯事のようになってしまった感があり、おしゃべり禁止の立て札もなんのそのといったところのようです。