少しリアルなお話しです。
数年前、義父が亡くなりました。自宅で亡くなったのですが、一人暮らしだったため、検死の結果、身内に気づいてもらえたのは、恐らく死後2日くらい経った時であろうとのことでした。
比較的早い時期に見つかったことと、季節が真冬だったことから、ほとんど身体に損傷はなかったことが幸いでした。
このような状況でしたので、葬儀はまず遺族のみで火葬をし、一週間後に親族に来ていただいての「骨葬」というかたちを選択しました。
義父は兄弟が多いので、きっと、親族からは「なぜ最期に会わせてくれなかったのか」などと言われてしまうだろうなと思い、迷いながらの決断だったのですが、状況が状況だったことから、親族からは、納得するのは難しいけれど、理解はできるということで納めてもらえたようです。
葬儀は菩提寺で執り行ったため、葬儀後にはそのまま納骨までを終えることができました。
ただ、私の中では、義父のためにも最期はちゃんと親戚にも会わせてあげたかったなと後悔が残っています。突然だったということや普通ではない状況だったということもありますが、日ごろ葬儀関係の仕事をしている私でも当事者になったときに落ち着いて先の状況まで気を配ることは困難でした。
長い間入院されていて、覚悟はできていたとしても、その時がくると冷静にしていることはとても難しいことだと思います。そんなときに、全てを任せて、葬儀の段取りを仕切ってくれる葬儀社さんを、とても頼もしい、全部やってくれてありがたいとも思うかもしれません。
ただ、そこに「安心して全てを任せられる」の中の「安心」のキーワードをつけるには、事前に信頼できる葬儀社さんに出会うことが必要になるのではないでしょうか。
事前に葬儀の相談をするのはあまり気が進まないという方もいらっしゃると思いますが、、信頼できる葬儀社さんに出会うために事前の葬儀相談をすることは、後になって気持ちに少し余裕ができ、安心して見送ってあげられることにつながるのではないかと思います。