身内の方の急なご逝去で、どのように葬儀社を探したらいいのかわからないという事後のご相談は少なくありません。
今まであまり考えもしなかった葬儀のことが突然目の前にやってきて、何もわからない状況でいきなり葬儀社を選ぶということが、ご遺族にとってどれだけ不安で大変なことなのか、この仕事に就いて以来、いつも感じています。
ご依頼者のご要望にあう葬儀社を抽出するために、ご要望や条件などをお伺いするのですが、急なことでまだ家族とよく話し合っていないなど、電話口の方だけでは判断がつけられないことも多く、お聞きした情報とわかる範囲での話しの内容などをご相談者と一緒に整理したうえで葬儀社を紹介しています。
以前、一人暮らしの方が自宅で亡くなり警察に安置されている状況で、遺族はこちらに来る準備はしているが、田舎から出てくるので到着するのは夜になるだろう。遺族が到着したらすぐに葬儀社と連絡がとれる状況にしておいてあげたいというご相談を受けました。ご相談者は故人様のご友人で、葬儀自体の詳しいことはご遺族じゃないとわかりませんが、直葬で、ということと、喪主を務める方がまだお若いとおっしゃっていたことから、火葬のみという小規模なご葬儀でも熱心に丁寧な対応をしてくれる社を紹介させていただきました。
後日、喪主を務められた方からいただいたアンケートのご回答には、「急死のため家族皆がパニック状態の中、担当者さんが冷静に親身になって私たちのことを考え、無事に告別式を終えることができて、ありがたく思っています…最後まで私たちを気遣ってくださいました。ありがとうございましたと伝えてほしいです。」と、担当者への感謝の言葉が書かれていました。
直葬のご葬儀でも、ご遺族の状況やご要望は、「とにかく費用を抑えたい」や、「家族だけで見送るので直葬にしたいが、費用はかかっても手厚くやりたい」など様々で、葬儀社さんの特徴も様々です。
事後のご相談で、少ない情報の中でもご相談者のご要望に合う葬儀社をスピーディーに紹介できるよう、これからも勉強が続きます。