ご喪家をお守りすることが第一です

 ご喪家から身内だけの家族葬で見送りたいとのご要望が増えています。
 この場合、故人の会社関係、知人関係には後でお知らせするということで内密にしていたのが何処からか漏れてしまい、当日葬儀社の方に問い合わせが殺到するはめになることも多いと伺いました。
 葬儀社の担当者もご喪家に実情を説明しますが、ご喪家側もそれぞれの事情があって初めの家族葬の見積り予算以上は無理という方もいらっしゃいます。
 特に通夜が始まってお清めの料理等の追加ができない場合もあります。
 そういう時に担当者は先ず葬儀社の使命としてご喪家を守ってあげることを第一に考え、「ご喪家に恥を掻かせない」これが鉄則だそうです。
 訃報を聞いた、故人と縁のある方々が取る物も取りあえず駆けつけて来てくれました。ある程度は覚悟していたとはいえ予想以上の会葬者数になってしまいました。
 こんな時もベテラン担当者は慌てず騒がず、まず会葬者をお清め所に行かせない作戦を取ります。
 ご焼香が済んだ後、一般会葬者はお清め所でお清めの食事をします。この時間を遅らせて、なるべく式場にとどまって頂くようにします。
 例えば無宗教などで、ご焼香の後、柩の蓋をあけて告別式に来られない方々にお別れの献花をして貰います。
 人数が多いのでこれだけでもかなりの時間が掛かります。
 結果、ご喪家側としては、お食事時間が少なく済み、予算内で収まり、会葬者は故人と最後のお別れがゆっくりできることになります。