当センターではご相談者のご要望に応じて賛同社からお見積りをお取りする際には、必ずセンターの見積説明書を添えてお出ししておりますが、ご不明な点やご要望等がございましたら、どの様な事でも構いませんので、ご連絡をお待ちしております。
先日も見積りをご検討いただいた方から、通夜と精進落としのお食事をされる方の最終確認はいつになりますでしょうか、とのお問い合わせをいただきました。
葬儀・告別式後の精進落としは、通常ご家族・ご親族が中心になり、前日の通夜終了後、担当者の方で最終確認を致しますので、当日大幅な違いはありませんが、問題は通夜のお清めです。
担当者は最終的な本見積りの確定を、ぎりぎり前日までお待ちになる方が多いようですが、時として、当日に持ち越される場合も出てきます。
当方が立ち会ったご葬儀でも、当日ご会葬の方が予想以上に多くお越しいただいた場合、とりあえず、ご喪家とご親戚の方々の分を一般のご会葬の方々に召し上がっていただき、その間、お身内の方々は読経が終わった通夜の式場で、ご住職の講話に耳を傾けていらっしゃいました。
ご会葬の方々のお清めが終わった頃、追加のお料理が到着し、皆様何事もなかったように、和気あいあいと召し上がっていたことが思い出されます。
お料理の手配一つをとっても、時にご苦労がお有りのようですが、ベテラン担当者の腕の振るいどころでもあるようです。
以前「内々の家族葬で」と言われていたご葬儀に立ち合いでお伺いした折のこと、こぢんまりした式場がご会葬の方々でごった返しておりました。
びっくりして、担当者に前夜の通夜の状況を伺ったところ、本日以上に混雑していたとのこと。
ごく親しい友人数人の他は、ご家族ご親族のみで静かにお見送りしたい、とのご要望に合わせてお取りした会場は、人の波で立すいの余地もない程になってしまったとのお話です。
実はお亡くなりになった方がフリーのジャーナリストの方で、ご家族の方はお仕事関係の交友を把握しておらず、友人にお知らせしたことで人づてに瞬く間に伝わり、皆さん我も我もと、最後のお別れに、取るものも取りあえずお集まりになり、家族葬用の式場はあっという間に人の波で埋まり、ご喪家の方々はあっけに取られているばかりとのこと。
ベテラン担当者は通夜のお食事を考え、出来るだけお清めの時間を短縮させるために、柩を前に出して蓋を開け、供花のお花を切って、駆け付けた友人お1人お1人に手渡し、最後のお別れを存分にしてさしあげ、その間、出来るだけお料理を追加し、フル回転で間に合わせ何とか事なきを得たとの報告でした。
「その為にもうちは近くの料理屋さんにお願いしているんですよ」。
臨機応変な対応ぶりに感心しきりの当方を尻目に、ベテラン担当者は何事もなかったように、淡々とお話しされていらっしゃいました。