本年もご自身のご葬儀についてのご相談から、先程お身内の方がご逝去されたが、どこからどのようにしたらよいかと憔悴しきったお声でのご質問まで、様々なお問い合わせをいただきました。
当センターではご要望に見合う地元の賛同葬儀社をご紹介し、ご希望に応じて見積りをお取りして、センターの見積説明書を添えてお送りした後、ご検討いただき、ご質問等にお答えしておりますが、ご紹介した賛同社の担当者とのご面談後は、主として担当者とのやり取りが中心となります。
その為、ご相談者と担当者のコミュニケーションの取り方が重要視され、特に少人数の場合は、担当者の臨機応変な対応が、ご葬儀の良し悪しを大きく左右しているように思われます。
センターでは担当者から報告を逐一受けており、当方が扱った事例の中からもその一例をご紹介できればと存じます。
ご高齢の方が多い為、ご自宅の近くで御祖父様の時と同じ宗派でのご葬儀を御希望されたお孫さんからは、最後の一晩を皆で見守ってあげたいので、一晩付き合える斎場をお願いしたいとの強いご要望を頂きました。
担当者は以前ご葬儀を執り行ったお寺の2階大広間が仮宿泊可能なことに思い当たり、ご住職に直談判をされたとのこと。
しかし、当のお寺は貸式場として公開されておらず、宗派も異なり、主として檀信徒の方のご葬儀を中心に執り行っておりましたので、当初ご住職も戸惑われたご様子でしたが、ご事情を申し上げ、結果ご承諾を得られたとの由。
ご住職の計らいで、2階大広間にて総勢十数名の方が御祖母様と最後の夜をご一緒され、皆様からご満足頂けた旨のご報告を、後日いただきました。
また、お食事はお父様のお好みのお料理を、返礼品はご喪家の記念になるものを、ご喪家側でそれぞれご用意され、会社でイベント企画のお仕事をされていらっしゃるお嬢様が、ご葬儀の進行役を希望されたご葬儀もございました。
ご事情をお伺いした担当者は、脇でアドバイザーとしてのご意見を申し上げるにとどめ、ご葬儀を見守っていく形で式は進行されたとの由。
柩の上には薔薇の花がお父様の歳の数程咲き誇り、穏やかなジャズの調べが流れる中、無宗教葬での御葬儀は無事執り行われました。
ご葬儀後「生前父は私の仕事内容が良く分かっていなかったようですが、最後にこれで理解してくれたと思います。有難うございました」と、お嬢様からお父様のご葬儀を取り仕切ったご感想をお話いただいたとのこと。
担当者からの「これでお父様も安心して旅立たれたのでは・・・」との報告に、ご紹介した当方もほっと安堵した想いがありました。
当方の担当も本年最後になりました。
この1年、拙いブログにお目を通していただき、ありがとうございました。
来年も引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
少し早めになりますが、
良いお年を!