ご相談者の近況報告

 マンションのガス爆発という突然の事故で、屈強なご長男を亡くされたご夫妻から、ご自身のご葬儀についてご相談をお受けしたのは9年程前でした。

 悲嘆にくれる間もなく、ご夫妻からご自分達の万が一を鑑みて、様々な状況を考慮されたご葬儀についての詳細なご希望をいただき、その冷静なご判断に、当時ご葬儀について素人同然だった当方にとっては、只々頭の下がる思いでいっぱいだったことが思い出されます。

 この度、9年ぶりにお電話をいただき、ご夫妻共々お元気でいらっしゃいますが、お2人共あれから大分お年を召され、故郷の菩提寺に納骨されているご長男のもとをお尋ねされることが、今後益々厳しくなるとのご判断で、故郷のお墓を改葬されて、都内に新たな納骨堂をお求めになり、ご長男のご遺骨を移されたとのご報告をいただきました。

 新たな納骨堂のご住職からはご理解に富んだ助言をいただき、万が一の際のプロセスを一部変更されて、新たなご提案を付け加えられたいとの由。

 ご葬儀のご相談にもかかわらず、久しぶりの近況報告に、懐かしい方から突然お便りを頂いた時のように、どこかホッとさせられ、いそいそと新たな見積りをお取りし、お送りさせていただきました。