担当者の気配りは如何に・・・。

 「お忙しいところ昨晩の通夜にお越し頂き、ありがとうございました」
 緊張した面持ちでエレベーターを降りた老夫婦は、ご葬儀の受付けに向かう途中で声を掛けられ、思わずほっとされた御様子で、安心されたような表情を見せていらっしゃいました。

 声の主は葬儀社の担当者でした。

 緊張のあまり、日頃の気配りができにくい喪主やご喪家に代わり、常に俯瞰の目で周囲に気を配りながら、いち早く対応できることも担当者の重要な役割の一つだと思われます。

 ご葬儀は夫々のお宅に見合う見送り方があり、ご葬儀のノウハウだけでご満足のいくご葬儀を執り行うのは難しいのが現状です。

 昨今多くなりましたお身内だけのご葬儀では、担当者との接触も頻繁になり、ちょっとした気配りが満足度の大きな要因になり、ご相談内容によりましては、様々な経験を積んだ担当者に一理あり、委ねる場合もございます。

 先日もご相談者から万が一の際のご要望をお伺いし、地元の賛同社でご希望に沿えると思われます複数社より見積りをお取りし、賛同社と見積りのご説明等をさせていただき、時間がございましたら、是非担当者と面談をされるよう申しあげましたところ、ご面談前に当方の推薦社とその理由をお知りになりたいとのご返事を頂きました。

 ご予算も大事ですが、サービスの質を第1に挙げ、ご会葬者はお身内のみで、お年を召した方が多いとお伺い致しましたので、ご紹介いたしました複数社の内、小規模ながら長年ご葬儀に関わり、経験豊富で状況に合わせて小回りが利き、その場その場で臨機応変な対応が評判の担当者を今回は推薦させていただきました。

 但し、ご相談者と合う、合わないということもございますので、その点はご配慮いただくよう申し伝えておきましたところ、各社担当者と面談をされた後、万が一の際は当方が推薦した社にお願いされたいとのご返事をいただきました。