以前、お母様の葬儀を直葬で行った方からご相談がありました。
親族もみんな高齢で、見送るのはご相談者とご相談者のご主人だけなのでということで直葬での葬儀を選んだとのことでした。
火葬だけなので、安いに越したことはないし、どこも良さそうなので、ネットで見た一番安い所に依頼したところ、あまりにもの対応のずさんさに次の葬儀ではちゃんと葬儀社を選ばなくてはいけないと思ったとのことです。
直葬での葬儀は葬儀式を行わず、火葬だけで送る葬儀です。
たしかに一番シンプルな葬儀のかたちですが、ご家族にとっては大切な方を送る儀式ですから、その中でも満足のいくかたちで送りたいと思っているのは当然です。
その方が経験された葬儀では、担当者が火葬日の集合時間に遅れてきた、若い担当者で、着ているスーツはシワシワ、お棺に入れるために持ってきてくれた花は半分しおれているような残念なものだったとのこと。
将来自分達で送ることになる親がまだいるので、同じ思いはしたくないとおっしゃっていました。
ネットの上では、どの葬儀社も同じようにきちんと対応してくれるように見えると思いますが、現実にはそうでないこともあるようです。
直葬の葬儀だからといって、手を抜いていいわけではありません。
小規模な葬儀でも、きちんと対応してくれる葬儀社はありますので、火葬だけの葬儀だとしても、葬儀社を選ぶことは大切なのだということを気にして頂ければ、と思います。