「お葬式の後はどうすればよろしいですか」電話口で唐突に聞かれることがあります。
準備もないまま突然訪れる死に戸惑い、それでも葬儀が終るまでは葬儀社の担当者や周りの方の手伝いがあり、ベルトコンベアーに乗せられた状態で来れますが、終って我に返った後は自分で処理しなければならない問題が沢山横たわっています。
遺品の整理、香典返し、相続の問題、埋葬の問題、お墓の問題等、問題は山積しています。
関東地方では通夜から告別式まで殆どの方は自宅以外の式場で済まされ、本来ならば初七日法要も7日目に行われるのを告別式の後に、繰上げ繰り込み初七日として繰り込まれることが多くなりました。
香典返しも即日返しと称してお香典を持っていらっしゃった会葬者の方々一律に3千円前後の品物を礼状に添えてお渡しすることが多くなってきました。少しアバウトな半返しですが、特に金額が大きい方以外はこれで済ませてしまうことになります。通常の返礼品の場合は49日に改めて品を挨拶状と共にお送りすることになります。
本来の意味から少しずれを生じても忙しい都会生活に組み込まれて行くようです。
仏式では49日の法要が待っています。ご遺族ご親戚、故人の友人知人が集まり、遺骨は通常この日に墓に納骨、埋葬しますが、規定ではありません。
埋葬するためには墓石、墓誌に名前を入れる必要になりますので、3週間位前に石屋さんに手配をお願いすることになります。
菩提寺を持たない方で、公園墓地を購入済みの場合は、出席者が広い霊園でまごつかない為にも墓地の管理事務所に集合し、喪主が引率してお墓に行き、埋葬、読経してもらい、お線香をあげた後皆さんで会食になります。無宗教の方は読経がはぶかれます。
お寺の墓地を購入された方はお寺の控室に集合し、本堂でお経をあげてもらった後、墓地に埋葬します。読経、お線香をあげた後、会食となります。
法要の時のお布施代はまちまちですが、あるベテランの担当者に伺うと、ご葬儀の時のお布施代の1割を目安にするとよいとのこと。関東地方の場合は1割をくだらないようにと言われているようです。
お布施代50万円ですと5万円になりますが、49日と新盆はプラスアルファーで7~8万円といったところだそうです。開眼法要で白木のお位牌から魂を抜き、塗りのお位牌に魂を入れ、それに読経代が加わります。
但し、地方に帰って、埋葬の場合はこの限りではありません。地域によっては昔からの風習が残っているところもありますので、地元の親戚の方に伺うのが一番とのことです。