無宗教から仏式に、仏式から無宗教に、相談のやり取りの中で揺れ動く気持ちが整理されてくる

 電話でもメールでも最初のご相談で無宗教葬を希望される方がちょくちょく見受けられます。
 一口に無宗教葬といっても動機は様々で、すんなりできる場合ばかりではなく、後々トラブルの火種になりそうな場合もあり複雑です。
 特に菩提寺がある場合、納骨される時の菩提寺との関係が懸念され、しぶしぶ辞めざるを得ない場合が多いようです。
 東京郊外の依頼者の場合も最寄り駅近くの斎場と公営斎場の見積りを希望、無宗教葬をイメージして花祭壇で、ボーイスカウト活動を長年やってきたので、ボーイスカウトの方々を中心に葬儀を企画したいとのことでした。ただ会葬者はボーイスカウト関係者ばかりではないので、そのあたりも考慮したいが加減が分からずイメージも浮かばないのでアドバイスをと相談されました。
 ボーイスカウト葬にこだわらず、献花や故人の思い出を縁の方に語っていただき、「最後のお別れ」をお一人ずつされ、ボーイスカウト関係は思い出コーナーで写真や品物を飾ることができる旨をお話しました。
 気になっていた菩提寺のことを伺うと、なんと当センター賛同社の自社斎場隣にあるとのことでした。但し、無宗教葬はお父様の願いですので依頼者は複雑な心境のようです。
 結局、最後菩提寺とのかかわりもあり仏式に落ち着き、弔文をボーイスカウト関係者
が話されました。
 また、逆のケースもございます。  

 横浜の依頼者の場合は東北地方に菩提寺があり、菩提寺からは俗名で葬儀を行い、49日後、地元で戒名を付けて納骨するようにと言われたようです。メールのやり取りの中で葬儀イメージがハッキリしてきて最初は会葬者100名ほどでしたが、身内だけ15名にしぼり、家族葬の無宗教葬に変更されました。