ご遺族の信頼を得るきっかけは搬送先でのお茶がきめて!

 病院でお亡くなりになった後、ご遺体の搬送先をご自宅以外の場所にと希望されるご遺族の方々が都会を中心に増えています。
 ご遺体は住宅事情のため、お身内だけでのご葬儀でご近所には内密にしたいため、ご自宅が遠方のため等、各ご家庭の諸事情により直接ご希望の斎場へ運ばれたり、また斎場の霊安室が満杯のため搬送会社に一次預けをされたり、葬儀社の安置室にお連れしたりと葬儀社の担当者はその都度臨機応変に対応しています。
 中でも安置室を所有している葬儀社の場合は一旦自社の安置室にお連れして、斎場の霊安室の様子をみることになります。
 一方の遺族も病院から出された後ご遺体がどこに落ち着けるか不安な気持ちのまま安置所に向うことになりますが、そんな気持ちを一変してくれるお話を伺いました。
 
 小規模で運営している葬儀社ですが自社に安置室を所有しています。というよりも普通のお宅に安置所が設えてあるという感じです。
 ご遺族はご安置した後、となりの居間に移り、まずはお茶を一服頂きます。
 「ちょっと濃過ぎたかしら」担当者はお茶をだんだん薄くしながら話し始めると皆さん次第に打ち解けてきたようです。
 張り詰めていた緊張が解け、ほっとして、いつの間にかご自宅にいるような和やかな雰囲気になってきました。
 世間話をしている内に先ほどまでの不安感も吹っ飛んで、あとのご葬儀は安心してお任せしますとまで言いきる程に信頼されたようです。
 しばらくして皆さん長時間食べてないことに気付き、担当者の推薦する出前をぱくつきながらこれからの予定を相談されたとのことでした。