ご葬儀の良し悪しは時間の使い方で決まる・・・。

 前日の通夜に押し寄せた予想外の会葬者数である程度は覚悟していたとは言え、葬儀・告別式が始まる前からすでに式場控室は芋を洗うような活況を呈していました。
 家族葬のつもりがケータイを通じて友人知人に伝わってしまい、10倍もの会葬者が詰め掛けています。
 定刻どおり始まったご葬儀は一般会葬者のご焼香に入るととたんに列はゆっくり進み、時間はどんどん押してきます。
 ベテラン担当者は顔色ひとつ変えず、状況を読みながらも出席者に気付かれることなくスタッフに次々と指示を与え、同時進行できることを進行させてその手際のよさには感心しきりでした。
 ご会葬いただいたお1人お一人が最後のお花を手向け、なんと定刻5分前に出棺と相成りました。
 
 最近ちょっとした時間のトラブルがあり、この時の光景が思い出されます。
 トラブルは担当スタッフが出棺の時間を気にして移動をあせったようで、早く車に乗るようにせかされ、喪主の方はそのために斎場でお帰りになる方々へご挨拶も満足にできなかったとのことでした。
 確かに出棺時のあわただしさは立会いで伺ってもよく目につく光景です。
 しかし、先を急ぐがあまり、斎場に残ったスタッフとの連携がうまくいかず、返礼品の手渡し漏れが出たとなればたとえお1人でも由々しき問題です。
 時間の使い方ひとつでご葬儀の良し悪しが判断されてしまいます。
 ご指摘いただいたことで、大切なことを気付かされました。