自分流お別れの仕方とは・・・。

 3ヶ月前に事前相談のお電話を頂いた方がお亡くなりになりました。
 最初にお電話をいただいたのは検査入院中の病院からでした。
 近日中に再手術の予定だが、回復の見込みは難しい状況なので、万が一に備え葬儀社との生前予約をとご希望されていました。

 御家族、ご親族、ごく親しい友人計50人ほどにお集まりいただき、無宗教葬の献花でお別れをされたいとのこと。
 ご要望の斎場数箇所を想定した見積りをご検討いただき、葬儀社の担当者が病院に出向きご説明し、ご検討され再び担当者がご説明に伺いにと慎重にご自身の最後をお決めになられていらっしゃるご様子。
 
 しかし、冷静に指示をされている有様を担当者から伺っていると、今にも「実はこの見積り必要なくなったんだよ」と電話口から元気な声が聞こえて来そうな雰囲気さえも感じられました。

 残された奥様の生前予約も綿密にご指示をされたとのこと。
 その方が最後までこだわったのは真紅の薔薇の花でのお別れと、大好きな山の風景の会葬礼状でした。
 享年61歳、ご自分流を貫いた最期でした。