ヘルパーさんの存在が欠かせない時代…。

 最近では新しくオープンした式場、リニューアルされた斎場の目玉としてバリアフリーを謳っているところが多く見受けられます。
 受けての私達もどこかそれだけで安心してしまっている節があるようです。
 しかし、バリアフリーは前提であって、最後は人の力無くして何事も機能しません。

 斎場でのご葬儀が一般化されつつある中で、最後のお別れにご高齢者のご会葬も増えてきています。
 特に近親者の場合、お見送りをされたいお気持はなおさらです。

 先日このお気持を酌んだご葬儀に立会い、胸がいっぱいになると同時に、これからのご葬儀のあり方を痛感させられました。

 お父様がご逝去されたご相談者は、斎場に病身のお母様を車椅子でお連れし、ご一緒に最後のお別れをされました。
 このお母様を支えたのが、ご葬儀関係者の中でヘルパー資格を持った方でした。
 
 お1人では歩行困難なお母様にはお式が始まるまでとお花入れの準備の間は控室でお休みいただき、車椅子への移動、またお手洗い等のお手伝いと手順よく行動されている姿を拝見し、高齢化社会のご葬儀のあり方を目の当たりにしたように感じ入りました。 介護の経験の無いものだけでは難しい状況だったと思います。
 
 ヘルパーさんの存在は葬儀関係者に欠かせない時代に入っていることが実感させられた場面でした。