最期を意識する時、ご自身の事前相談は・・・?

 先日,朝日新聞に「水戸黄門」の名脇役の入川保則さんが余命半年を宣告されていることを明らかにされ、残された時間を精一杯生きることをお話されている記事が掲載されていました。
 すでに葬儀社の手配も済ませていらっしゃるとのことです。

 最近ではご自身の事前相談をされる方を、時々当センターでもお見受けします。
 ご自身の最期はご自分のお気持に忠実で、ご自身の意志を貫いてとのことですが、このご相談もある意味お元気だからこそできるのではと思っていました。
 
 ご病気でお気持が萎えている時はなかなか難しいのでは・・・。余命が宣告されても奮い立たせることができる方は普段どんなお気持で過ごされていらっしゃるのだろうか。

 丁度1年ほど前、50代の女性の方からご自身の事前相談を受けたことがありました。
 体調が悪くなったら入院しますのでとメールのやり取りでは終始冷静に対処され、ご紹介した賛同社の担当者からもお元気そうでしたとの報告を受け、大分先のお話になるのではと勝手に想像しておりました。
 知らせを受けたのはそれから1ヶ月後でした。事前にご自身のご葬儀を見事に割り振りされ、有終の美を飾られたようです。

 最近、見積りをお送りして5ヶ月ぶりにご連絡を頂いた方がいらっしゃいました。
 遺言でこれからご家族に報告しておきたいので、細部を最後に確認されたいとのこと。
 自分のことなのでとご自身で納得がいくまでご質問され、最後晴れ晴れしたお声で電話をお切りになりました。
 その日1日こちらも晴れ晴れした気持を頂きました。