できることから始めましょう。

 東京には多くの東北出身者の方がいらっしゃいます。
 今回の大震災で友人、知人のどなたかが未だに行方が分らない、あるいはご遺体で見つかったという声があちこちから聞こえてきます。

 久しぶりに電話口に出た友人の声は暗かった。
 古くからの知り合いの方が行方不明のままだと話す。
 かつての職場の同僚で、今は岩手県の海岸縁に建つホテルのオーナーをされていたという。
 料理長とオーナーを除いて震災当時の宿泊客47人と20人余りの従業員の方々は無事を確認できました。

 オーナーは日頃からお客様の身の安全を徹底させていたので、従業員は避難経路が頭にたたき込まれていてスムースに誘導できたが、そこにお2人の姿をみることはなかったそうです。
 その後、料理長だけがご遺体で発見されました。

 オーナー不在のまま従業員は日頃の注意どおり一旦避難所にお客様を誘導いた後、毛布や食料を調達し、ホテルに戻ってお客様の荷物を運び出し、2日後ホテルのバスでお客様全員を無事ご自宅までお送りされたとのこと。

 友人に掛けた電話は被災地に送る絵本と、これまた出身地陸前高田の友人と親戚が行方不明という居酒屋の女主人をはげます会の相談でした。
 我々が居酒屋でたらふく食べ、飲んで先ずは元気を出しましょう。
 飲んで食べた20パーセントは被災地に送られますから。