アンケート

 今年も1年の反省をする時期がめぐってきました。
 反省する材料は多々ありますが、我々にとっての1番は矢張りアンケートでのご指摘ではないでしょうか。

 ご葬儀が終った後一段落されてから、ご依頼者にご葬儀に関する率直なお気持をアンケートでお伺いし、時には苦言を呈して私達が気付かなかった点のご指摘をしていただきます。
 私達も反省とともに、そこから次なる課題の材料を見つけ、それを翌年へのステップの足がかりとなるようにしなければいけません。
 鍵はどれだけ見つけられるかに掛かっています。 

 また、以前、アンケートに関してある舞踊家の方から「生徒にとっては何よりのプレゼントで大事にしている」と伺ったことがありました。
 アトリエ公演での発表会の後、自分の意としていることが伝わらず、アンケートでの評価に落ち込む生徒もいますが、そこが大切で、チャンスだとのこと。
 失敗を考えることで、自分というものが見つかってくるのだからと・・・。
 踊った、良かっただけでなく、自分に無理難題を与え、試行錯誤をしながら創作していくことが何より大事だと力説され、こちらもアンケートの大切さが分り始めた頃でしたので、わが意を得たりばかりに思わず大きく頷いたことが思い出されます。

 今年もアンケートには一喜一憂させられましたが、時には「10点満点の10です。親戚の人たちもよくがんばった。いいお式だったとほめてくれました。あの式以上なものは、金銭を積んでも出来なかったと思います!」と興奮冷めやらぬメールを早々といただいたこともありました。
 ストレートなお気持にご葬儀のことも一瞬忘れて、こちらも画面に向かい思わず「よかったわね」と声をかけ、何故かほっとしたものでした。