以前、斎場取材でうかがった際、斎場の担当者が「新しく市営斎場ができた関係で、最近はこの斎場を利用する人がめっきり減ってしまった」とおっしゃっていました。
『おばあちゃんのお葬式はここを使わせてもらうからよろしくね』とおっしゃっていたご近所の方も、つい先日、市営斎場でご葬儀をされたそうです。
斎場として使っていた建物を他の施設に建て替えて、規模を縮小し、ご葬儀は本堂でされるようになった斎場もあります。
やはり、公営の斎場は適用地域に居住されている方にとって、多少遠くても費用が抑えられることや利便性が良い(ほとんどの場合、火葬場が併設されている)ので利用を希望される方は多いようです。
ご相談の際、その方にとっての優先順位をお聞きしていますが、やはり、この時代ですから「費用をできるだけ抑えたい」という方が多い中、「費用は気にしないから、とにかく新しくて近代的な設備があってきれいな斎場がいい」「親族が皆遠方からくるので、駅に近い斎場がいい」など、斎場を第一の優先順位にされる方も多くいらっしゃいます。
先日、「親族と近隣の方で40名くらい、費用は抑えたい。斎場は○○斎場が希望」というご相談がありました。その斎場は大型葬でも対応できるほど広く、斎場費も比較的高めだったので、『費用は抑えたい』というご希望もあったことから、比較対象として葬儀社さんには市営斎場での見積もりも作っていただきました。
見積書をお渡ししたところ、ご相談者様は「費用は市営斎場より高くなりますが、近隣の方が会葬に来てくれるし、(ご対象者も)地元で活動していたので、家に近い○○斎場のほうにします。」とのことでした。
寺院の斎場も檀家さんだけでなく、宗旨宗派問わずどなたでも利用できるところが多くあり、費用も以前より下げている場合もあります。
比較のために別の斎場での見積もりも作っていただけますので、ご近所に利用できる斎場があれば、見積もりをとってみるのもいいかもしれません。